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やる気スイッチON! 子どもの勉強意欲を復活させたいママの心得

  • 2015.3.31
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【ママからのご相談】

4月から新4年生になる男の子の母親です。国立大附属小学校に通っています。1年生・2年生までは普通に過ごしていましたが、3年生になり、担任の先生の急な変更や反抗期などが重なり、急に“やる気なしモード”になってしまいました。 勉強面などの面倒ごとを後回ししたり、注意すればやめてしまったりです。授業態度は悪くはないのですが、結果的には成績低下してしまいました。

内部進学を控えているので、この年が頑張りどころなのですが、彼のやる気を取り戻すにはどう対処したら良いかと悩んでおります。このままやる気のない状態を続けたら、上にあがれません! 現実をきちんと向き合い話をしても良いのでしょうか? クラスも担任も変わったので、気持ちを新たにしてくれるといいのですが……。

●A. しばらくはお子さんの意思と行動を見守ってあげて。

ご相談ありがとうございます。藤じゅんです。

お気持ちをお聞かせ頂きありがとうございました。お母さんとして、ご心配されているお気持ちが伝わってきました。

息子さんは小学校受験を見事突破され、1、2年生の頃は、元気に通われていたのですね。もしかしたら、中学年の時期は“頑張ること”を一休みしているのかもしれません。反抗期とも重なったとのことのようですね……。

結論からお伝えすると、見守ってあげて欲しいということが真っ先に浮かびました。でも、ご相談者さまのお気持ち的にそうはいかないのですよね。

●“やる気を取り戻すこと”を強制するのではなく、“やらなければ起こり得る現実を受け入れられるか”を伝えましょう

お子さんがこのような状況にある場合、内部進学を控えているため、お母さんは気になってしまいますよね。では、「このままじゃ、進学できなくなってしまうから、ちゃんと勉強しなさい!」と言って、果たしてお子さんは勉強するようになるでしょうか……。

いえいえ、もしかしたら更にやる気が起きなくなってしまうかもしれません。そこで、今回はお母さんの気持ちを遠回しに伝えてみる方法をご提案したいと思います。

「最近、勉強やる気にならないみたいだね……それは、仕方のないことなのかもしれないけれど、このままでは内部進学に失敗するかもしれないよ。そうなっても平気?」

「お母さんはせっかく頑張って入学した学校だから、内部進学してほしいなと思っているよ。だからもし、失敗したらお母さん自身がへこんじゃうかも……そうなったら、慰めてくれる?」

……と、このような感じで伝えてみるのはいかがでしょうか?

ここで大切にしてほしいことは、お子さんのことを、子どもとしてではなく対等な目線で会話をしてみることです。お母さんが自分と対等にお話をしてくれると、自分が一人前の人間として認められたという自信と安心につながります。

また、初心にかえりお子さん自身に小さな目標を持たせ、達成感を味わってもらうこともよいかもしれません。そしてお母さん自身も小さな目標を決めて、頑張る姿をお子さんにみせることも効果があるかもしれませんね。「ママに教えて!」との声かけもしながら……。

これらのことは、ジャーナリストの清水克彦氏も著書の中でその大切さを伝えています。

●“ア行”の言葉とお子さんへのメッセージ

同清水克彦氏によると、小学生の子どもたちにママやパパから言われてうれしかった言葉を上げてもらったところ、“ア行”で始まる言葉が上位を占めたそうです。

・「ありがとう」

・「いい子だね」

・「うまくなったね」

・「えらいね」

・「おもしろいね」

また、ご相談者さまであるお母さんがお子さんへの思いを伝える際に心に留めておいてほしいフレーズをお伝えさせて頂きたいと思います。

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「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから」 「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから」 「行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから」 「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから」 「性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」 マザー・テレサ

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お子さんは必ず、やる気スイッチが入る時期が来るはずです。ご心配な気持ち、グッと忍耐に変え、子どもを信じて待ってくださいね。

もちろん、その都度お母さんの気持ちを伝えることは大切です。が、あくまでもお子さん自身が決めて前に進めるようなお声掛けをされてください。きっと、お子さまのこれからの人生において、生きる力につながります。

どうぞ、ご参考になさってみて下さいね。

●ライター/藤じゅん(カウンセラー)

二男二女(双子)の母。海外で出産した下3人は年子で双子。バリバリのキャリアウーマンに目指すはずだったが、結婚・出産・夫のニューヨーク転勤に伴い子育て中心の海外生活(6年間)を経て帰国。仕事から離れ、子育てを充実させようと奮闘する中で、ママ達のストレスを目の当たりにし、末子である双子の卒園を機にカウンセラーの資格を取得。以降、「ママの心の健康が大切」「ママが楽しければ子どもは幸せ」「夫婦は家族の原点」「夫との会話のススメ」「子どもが不登校になったら……」「子どもが反抗期の時は……」等、ママとなった女性の心のケア、結婚前の女性の相談に力を入れている。しかしながら、近頃は男性からの相談を通して「男性側の視点」も大切にし、どんなに小さい問題点も疎かにせず、専門分野外の「対人関係の悩み」に老若男女問わず、幅広く対応している。療法や定義に捕らわれず、日常生活の中から悩みを緩和させ、元気に明るく生きていけるようなアドバイスできる「家庭的で、身近なカウンセラー」を目標に日々精進中。

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