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自分がイヤなことは人にも言わない…シンプルなことほど「家族」って難しい【泣いて! 笑って! グラハムコソダテ Vol.36】

  • 2019.10.12
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みなさんは「自分の子には言えるけど、他の家の子には言えないこと」ってありますか? 今日は少し、私自身の子ども時代の話をしようと思います。

私は子ども時代、容姿が整っている子ではありませんでした。体形も少しぽっちゃりしていました。

■家族に容姿のことを言われて

それをよく家族に



と言われていました。

おそらく家族としては、悪意があって言っていたわけではなく「もっとかわいくなってほしい」という期待や、テレビなどで芸能人がやっている「少し容姿をいじることで笑いを生み出すコミュニケーション」をしていたのだろうと思います。

ただ当時、子どもだった私はそういうふうに考えることができず、ただ悲しかったのを覚えています。「言われていることは事実だから仕方ない」と思っていました。

ある日、母と出かけたときに偶然、同じ小学校の、私よりも太っている真人くん(仮名)に会いました。そしてそのまま真人くん、真人くんママと一緒に少しお茶をすることになりました。



その席で母は、家で私にいつも言っていることとは全く違うことを言ったのです。

真人くんたちとわかれた後、母に聞きました。



■母の考え方を聞いてみると…



すると母は



私はこのとき、言葉では言い表せない、複雑な感情に包まれました。

「真人くんに言えないのなら、私にも言わないで欲しい」と思いました。
「でも家族だから本音を言い合えるの…?」とも思いました。

とにかくとてもいやだったのを、20年以上たった今でも覚えています。

そして今、大人になって思うことは「ほかの家の子に言えないことは、自分の子にも言わない」私は基本的にはこれで良いと思っています。



■子どもへの声かけに迷ったら

例えば、



などは頑張れば、ほかのおうちの子にも言える範囲の注意だと思います。これらは本人に言えば、なおしてもらえる部分だからです。

でも



などは、ほかのおうちの子に言えるはずありません。と、いうことは自分の子にも言ってはいけないのです。

「家族だから無礼講」なんて、私はないと思っています。家族からの言葉だからって、子どもは傷つきます。むしろ家族だからこそ、余計に傷つくこともあるのです。

でもここで難しいのが、「家族だから言えること」のなかには、「家族しか言ってくれないこと」があるということ。

例えば、体臭や他人では言いづらいマナー、また子ども自身が生きづらくしている要因など、誰かが言わないと本人が困ってしまうといったことが世の中にはあると思います。そこは家族だからこそ、言う必要があるのでしょう。

もっともシンプルに考えると
「自分が言われていやなことは、人にも言わない」

これにつきると思います。これは幼稚園生でも教わることだと思います。なのに、大人になるとわからなくなってしまう人もいて…。人間って複雑ですね。

子どもへの声かけ。もし言うべきか言わないべきか迷うことがあったら、いったん、シンプルに考えるのもひとつの方法だと思います。

(グラハム子)

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