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既婚男性と独身男性…セフレに対する気持ちに違いはある?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2019.10.11
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“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「すいかさん 28歳」のお悩み〜

ひとみしょうさんの言葉は、現実をしっかり捉えつつ、希望も与えてくれるものなので、いつも更新を楽しみに拝読しています。

コラムを読み進めていて、ふと疑問に思ったのですが、既婚男性が不倫としてお相手とセックスだけをする関係と、独身の方がセフレとしてお相手とセックスだけをする関係には、男性の心持ちや相手への想いなどに違いがあるのでしょうか?

不倫やセフレに至る経緯は人それぞれといえど、女性はわりと、相手に対して好意を持っていないと体を開けないと私は思っているので、あまり違いがないように思うのですが…男性も同じでしょうか?

ひとみしょうさんのご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

既婚男性も独身男性も、セフレに対する気持ちは同じです。ただ1つ、感謝しているということです。

男のセックス観の根底にある考え方

セックスといえば、どうしても女性の方が物理的に不利だからか、男が欲しいままに恣意的にヤル行為みたいに思う人が多いですね。

でも男は、中高生の頃から現在に至るまで、女子にヤラせていただくものがセックスだと思っています。どんなにヤリたくても、ヤラせてくださる相手がいないとヤレないからです。

まずこれが男のセックス観(セフレ観・不倫観・浮気観)のベースにある考え方です。

淋しさを癒してくれてありがとうとも思っています

男は、ヤラせてくださることに感謝しているのみならず、みずからの淋しさを癒してくれることにも感謝しています。

男はなぜセフレをつくるのか?(不倫をするのか?浮気をするのか?)淋しいからです。

たとえば、本命のパートナーに言いたいけれど言えないことを抱えているから淋しいのです。あるいは、男であるということ自体が淋しいのです。

たとえば、女性は産もうと思えば子どもを産める人の方が多いですね。産んで離婚して、子とふたりで暮らすという選択もできますね。

でも男は、どう転んでも子を産めません。だから下手したら一生ひとりで生きていくしかない。子という仲間をみずからの力で増やすことができない。だから、男の根本は孤独なのです。

女性の中にも「あ~、わたしは孤独だ」と思う人がいると思います。でも、そういう人が何年かしたら子どもを2~3人もうけて、夫と離婚して、「妻+2~3人の子」という「チーム」を形成し、楽しそうに暮らしているのを、テレビなんかで見たことがある人もいると思います。

「だから」女子は孤独ではない! と、男は「強く」思うのです。男は孤独にやられて人生の落伍者になってしまえば、下手したら生涯、心身ともに孤独ですからね。

男も好意を抱いた女性相手じゃないとできないのです

相談メールに「女性はわりと、相手に対して好意を持っていないと体を開けないと私は思っているので」とありますが、男だって、好意をもつ相手でないとヤレません。勃起しないのです。女体であればなんだって勃起する……こともあるのかもしれないけれど、でも好きじゃない相手とヤレと言われても、ふつうは(常識ある男子であれば)無理です。

セフレの彼はわたしのことを本当はどう思っているのでしょうか?

仕事柄、セフレに関する相談をたくさん読みます。「セフレの彼はわたしのことを本当はどう思っているのでしょうか?」という相談が9割です。

おそらく、セフレの女性に対してちゃんと感情表現をする男が少ないのだと思います。

「ヤラせてくれてありがとう」とか「君のお尻は今日も美しいね」などと言わないまま、しれっとセックスしているのだろうと思います。自分の保身を強く考えるあまり「後腐れなく遊んでくれる女性であること」を相手に望む気持ちがまさり、相手の女性を精神的に満足させてあげたいという気持ちが劣っているのだろうと思います。

そういう男が多いのはおそらく事実だけれど、でもそういう男だって、ヤラせてくれる女性にホンネでは感謝しているし、女性のハダカを美しいと思っているし、女性にどう思われているのか気にしているんですよ。

既婚男性のセフレが、奥さんとなかなか別れてくれない?

さて、ここで、蛇足かもしれませんが、想定されるこの項に対する女性からの反論について述べましょうか。

既婚男性のセフレが、奥さんとなかなか別れてくれない? 独身男性のセフレがなかなか結婚してくれない? だから彼の気持ちが不安だ?

こういう反論が予測されると、ぼくは思います。

既婚男性は、奥さんと別れてセフレと再婚したいと思うこともあります。独身のセフレ男が、セフレの女子と結婚してもいいかなと思うときだってあります。

でも、男にとって「それとこれとは別」なんです。セフレと結婚は別なんです。

夢見るために男はセフレとセックスするのです

なぜか? 男は、夢を見るためにセフレとセックスするからです。数多いる女性の中から、なぜかこの人が俺にハダカを見せてくれ、あろうことかヤラせてくれ、「次」もまたヤラせてくれる!――この奇跡的な事実が(ありえなさが)、彼に夢を見せるのです。男にとってセックスは夢であり、結婚は現実です。

ヤラせてくれてありがとう、淋しさを癒してくれてありがとう――これらの男の気持ちとは、とどのつまり、夢を見せてくれてありがとう、ということなのです。別の言い方をするなら、セックスという夢の延長線上に、男にとっての結婚はない場合が多々ある(でもそこに悪気はない)ということなのです。

……というようなことで、説明になってますでしょうか?

「大事なものを差し出す」女性からすれば・・・

思うところはまだまだあるのですが、最後にこれも蛇足かもしれないけれど、1つだけ。

男女とも、セフレだなんだと言いますが、ヤラせてくれる相手に出会えた奇跡に、女子はとくに、もっと驚くべきだとぼくは思います。

ヤリたくてもヤル相手に恵まれない時期って、みなさんあったでしょう? それが、なぜか、偶然にも、奇跡的にも、ヤレる相手に恵まれ、しかもその相手と定期的にセックスできるわけでしょう?

この奇跡プラス、彼が結婚してくれる奇跡もほしいというのは、「大事なものを差し出す」女性ならではの発想なのだろうと思うけど、残念なことに、多くの男は、1つの奇跡からもう1つ別の奇跡を生み出す方法を知らないのです。

それは、男がみずからの身体を、女性ほど「大事なもの」と思っていないからかもしれません。多くの男はきっと、みずからのゆらゆら揺れるホースなどありふれているものだと認識しているのです。

(ひとみしょう/作家)

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