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綾野剛、東京の楽園“新宿”での撮影に苦い思い出「激しい街ですよ(笑)」

  • 2019.10.9
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映画「楽園」のイベントに登壇した吉田修一、佐藤浩市、綾野剛、瀬々敬久監督(写真左から)
(C)2019「楽園」製作委員会

ベストセラー作家・吉田修一の新たな最高傑作「犯罪小説集」(角川文庫)が、瀬々敬久監督により「楽園」として映画化、10月18日(金)に全国公開される。

【写真を見る】新宿での撮影を思い出し、思わず笑みがこぼれる綾野剛

公開を記念して、主演の綾野剛、佐藤浩市、瀬々監督、そして原作者の吉田が、10月8日に東京・紀伊国屋書店新宿本店で行われた「『楽園』まもなく公開!スペシャルイベントin新宿」に登壇した。

綾野、佐藤、瀬々監督、吉田がサプライズで姿を現すと街行く人は足を止め、大歓声が沸き起こる中、イベントはスタート。

MCより本作のタイトル「楽園」にからめ、東京の楽園“新宿”のど真ん中でのイベント開催となった気持ちを聞かれた綾野は、「とてもうれしいですね、映画と書店が連動して作品を盛り上げるのは良いことですよね。でも新宿が“楽園”ですか?『新宿スワン』の撮影中に一般の人に髪の毛をつかまれた思い出もあり、激しい街ですよ(笑)」と過去の撮影時のエピソードを披露した。

佐藤は「私も書店でのイベントは初めてですけど、日本映画界も一時期は危ない時代がありましたけど、今は書籍の方も大変な時期を迎えている中で、お互いが手を取って、何か一つでも身になれば良いなと思います。新宿に関しては、夜の歌舞伎町の撮影は本当に大変なんですよ。ここでは話せないエピソードもたくさんあって、そっちの方が印象深いですね」と新宿での撮影にまつわる苦労話に会場からは笑いが。

そして、先日行われたヴェネチア国際映画祭や完成披露試写会、現在も開催中の釜山国際映画祭でも大喝采を浴びている本作への手応えを聞かれた綾野は、「釜山国際映画祭ではレッドカーペットも歩かせていただいて、お客さんのパワーに圧倒されました。あらためて映画は国境を越えるなって実感しました。現地では自分たちのことを知らない人も全力で拍手を送って歓迎してくれている姿に感動しました」と、レッドカーペットを歩いた際の気持ちを述べた。

同じく映画祭に参加していた瀬々監督は「今は日韓が政治的に大変な時期ですが、釜山のお客さんはあたたかく迎えてくれました。そうした意味では映画は国境を越えると思いましたし、映画で手と手を取り合えると確信しました。映画の力というのは本当に素晴らしいなとも思いましたね」とコメントした。

続編の映画化も…!?

映画を見た感想を聞かれた吉田は、「一言で言うと圧倒されました。映画を見終わった後に人間の感情がすべて奪い取られるような、今まで感じたことのない気持ちになりました。本当に作品を作ってくれた監督やキャスト、スタッフに感謝しています」と明かした。

それに対して綾野は「めちゃくちゃうれしいです。吉田さん原作の作品に出演するのは『楽園』で3本目になるんですけど、まだまだ吉田ワールドの中で生きたいなと思いますし、もっともっと頑張ろうと思います」と吉田に感謝した。

また、本作の魅力に関しても「この作品に出ている人物は誰一人として心が乏しい人はいないと思っています。そのような人は周りの環境によって生まれてしまうのだと思いますし、会場にいる人たちの近くにもそうした人はいて、私たちはそれに気づかなければいけないし、抱きしめてあげなければいけない。だから、この作品を皆さんに託したいです」と熱い気持ちを語った。

続けて佐藤は、「瀬々監督の作品で『楽園』というタイトルを見てファンタジーを期待する人はいないと思いますけど、人によって楽園の受け止め方は違うと思いますので、いろいろなことを考えながら見てもらえますし、見終わってから良い意味での後味の悪さを感じることができます」とコメントを残した。

本作の原作である「犯罪小説集」の続編となる「逃亡小説集」のについて吉田が、「元々三部作で考えていまして、第一弾が『犯罪小説集』で、その次に何かから逃げる人たちを描いている『逃亡小説集』があります」と説明すると、綾野が「『逃亡小説集』、瀬々さん一緒にやりましょうよ! 何かから逃げたいです!」と続編の映画化を瀬々監督にオファーし、会場は盛り上がった。

最後に、佐藤は「人間はどこにいようが、等しいです。人間がどうやってボタンを掛け違っていくのか、考えながら本作を見ていただきたいです」と話し、綾野は「地方に対して中央も、もっと見つめ直さなければいけないことがたくさんあると思います。私たちは政治的観念で伝えることができないので、映像化して思いを届けたいと思っています。本作は“今何を見つめ直さなければいけないのか”を描いています。ぜひ劇場でお楽しみください」とあいさつし、イベントは終了した。

あらすじ

あるY字路で起こった少女失踪事件。

未解決のまま、家族や周辺住民に深い影を落とし、直前まで一緒にいた少女の親友・紡(杉咲花)は罪悪感を抱えたまま成長する。

12年後、またそこで少女が姿を消し、町営住宅で暮らす青年・中村豪士(綾野剛)が容疑者として疑われた。

互いの不遇に共感しあっていた豪士を犯人とは信じ難い紡だったが、住民の疑念が一気に暴発し、追い詰められた豪士は街へと逃れ、思いもよらぬ事態に発展する。

その惨事を目撃していた田中善次郎(佐藤浩市)は、Y字路に続く集落で、亡き妻を思いながら、愛犬・レオと暮らしていた。しかし、養蜂での村おこしの計画がこじれ、村人から拒絶され孤立を深めていく。次第に正気は失われ、想像もつかなかった事件が巻き起こる。

Y字路から起こった2つの事件、そして3人の運命の結末は…。(ザテレビジョン)

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