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大人こそ「だから好き」より「だけど好き」を優先すべき理由

  • 2019.10.9
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食の好みが合う。金銭感覚が合う。嘘をつかない。だから、相手のことが好き。でもそれって、自分に言い聞かせているだけかも? 大人こそ、たまには「だけど、好き」を優先してもいいのではないでしょうか。

皆さま、日々お仕事に恋愛にお疲れさまでございます。E子です。

ツイッターにてアラサー独女アカウントを運営。日々、女性から共感されたり、ときに批判されたりしております。

出口の見えない婚活、ときめきに欠ける生活、日々劣化を感じる乙女心……。
疲れますよね。

婚活をしていると、目の前の好条件の男性を「好き」と思い込もうと頑張ってしまったり。
あるいは、結婚をして数年経ち、とくにときめきもないけれど夫を「好き」と思い込もうと頑張ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私自身、周りを見ていて、疲れ果てている人が多いな……と思うことが多いです。

少女漫画を読んでときめきを感じることができていたあの頃が懐かしい。
いつまでも乙女心は失いたくないなと、日々思っております。

■どこが好き? と聞かれて、好きなところが何個思い浮かぶか

婚活で出会ってお付き合い中の相手がいる方。
これから付き合おうかなと思っている相手がいる方。

相手のどこが好きですか?

好きなところ、何個挙げることができますか?

「好きなところ」と「良条件」は、結婚を目指す女性にとっては紙一重ですが、まずは深く考えずに挙げてみてください。

食の好みが合うから一緒にご飯を食べるのが楽しい、金銭感覚が合って楽だ、嘘をつかずに何でも開示してくれる誠実な性格、動物が好きで優しい、両親も気に入ってくれそうな堅実な職業、嫌なことがあっても前向きに考えるポジティブなところ……。

だから好きなんですよね?
彼と付き合うのにはたくさん理由があって、それを人に明確に説明できるんですよね?

でもそれって、自分に言い聞かせているだけということはないでしょうか。
彼にはこんなにいいところがある、だから好き。無意識にそう思い込んでいる可能性もあるかもしれません。

■本当に好きなのは、「だけど好き」な人

恋愛と結婚は違うとよく言いますから、結婚をするのなら条件がいい人を「好き」と思い込むのがベストなのかもしれません。

実際そうやって結婚して幸せな生活を手に入れた方もたくさんいらっしゃるだろうと思います。

しかし、少しでも違和感があったり、物足りないと感じたりしているのなら、「本当に好きなのか」を考え直してみてもいいのではないでしょうか。

私自身を思い返すと、自分がすごく好きになった人というのは、好きだった理由がとくに思い浮かびません。
むしろ、本来「好きなタイプ」に挙げる項目に反していて、「なんであんな人を好きなのか全然わからないな」と自分に呆れたことも多々。

たとえば、「精神年齢が高くて、怒らない人が好き」と散々言っていたのに、すごく子どもっぽい人を好きになったことがあります。

冗談でもバカにするようなことを言えば、本気でキレながら言い返してくるし、仕事でなにか成果が出たらすぐ報告をしにくるし、ほめてあげないと拗ねる……。

あれ? 私もっと落ち着いた人が好きなはずなのに、なんでこいつの機嫌とってるんだろ……と思ったものです。

これと言って理由はないのに、なぜか好き。
それが一番、純粋に「好き」という状態なのかもしれない。私はそう思います。

■あえて条件を無視して「ときめき」を優先させる

結婚を現実的に考えざるを得ない場面が増えるにつれ、「ときめき」の感度は下がっていきます。

「だから好き」にとらわれて、好きになる理由のある人を探し、その人を好きでいようと努力してしまうと、ますますときめきから遠ざかるでしょう。

そんなアラサー女性にとって、「理由なく好きになれる相手」はとても貴重な存在。

「収入が低いから結婚には向かない」とか「金銭感覚が合わないから」とか、そんな理由で排除してしまってはもったいないと私は思います。

「好きならば乗り越えられる」と10代の若者が言えば、若さゆえの無謀な考えと捉えられるかもしれません。

しかし、経験を積んだ大人は逆に、そういった障害を恋愛のスパイスにできます。

「好き」だからゆえのシンプルなときめきを原動力に障壁を乗り越えることで、幸せにたどり着ける可能性もあるのではないでしょうか。

■行き詰まったら、ものの見方を変えてみる

「だから好き」な人を選ぶのか、「だけど好き」な人を選ぶのか、どちらがいいとは一概には言えませんし、人それぞれ考え方はあると思います。

でも、もし恋愛に行き詰まっていたり、現状になんとなくモヤモヤした違和感を抱いていたりするのならば、思い切ってものの見方を変えてみることは効果的だと思います。

気分転換になるかもしれないし、逆に「やっぱりこれは違うな」と自分の考えを強固にするきっかけになるかもしれません。

たまには遠回りしてみるのも、いいと思うのです。

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・「恋愛で選ばれなかったとき『私の何がダメでしたか?』と聞いてはいけない」

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・「大人こそ、「だから好き」より「だけど好き」を優先してもいい」

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