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北村一輝、酒ばかり飲む自分勝手な父親を演じるも「裏側に深い愛情がある」<スカーレット>

  • 2019.10.4
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“お騒がせ”父ちゃんを演じる北村一輝
(C)NHK

戸田恵梨香がヒロインを演じる連続テレビ小説「スカーレット」(朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。

【写真を見る】喜美子(川島夕空)、照子(横溝菜帆)と“初めての体験”

同ドラマは、高度成長期時代の滋賀・信楽(しがらき)を舞台に、男性ばかりの世界をがむしゃらな強さと持ち前の明るさで生き抜く女性陶芸家・喜美子(戸田)の姿を描く。

第1週(9月30日[月]~10月5日[土])の放送では、9歳の喜美子が大阪から滋賀・信楽に引っ越してきた。幼い喜美子が家族のため、家事や妹の世話にいそしむ中、ひと際印象に残ったのは、北村一輝演じる喜美子の父・常治ではないだろうか。

娘をこよなく愛し、しつけには厳しい常治だが、すぐに見栄を張って酒をふるまう癖と、困った人を見捨てておけない人のよさで、金が全く身につかないという困った父親。

第3回(10月2日)の放送では、闇市で倒れていた青年・草間(佐藤隆太)を家へ連れ帰り、喜美子らを困らせる場面も。今後も常治が繰り出す厄介ごとに喜美子は振り回されそうだ。

そんなお騒がせな父親・常治を演じる北村に“朝ドラ”初出演の気持ちや役柄などについて聞いた。

――今回「スカーレット」に出演することが決まったときのお気持ちを教えてください。

念願が叶っての出演でしたので本当に幸せです。“朝ドラ”に出るのが夢だったといっても過言ではない(笑)!本当です。大河ドラマ「天地人」(2009年)の撮影中に出演した土曜スタジオパークで「“朝ドラ”に出たい」と話していました。そこから10年かかりましたね。

北村一輝「愛情があるからこそ本気で怒れる」

――北村さんが演じる、川原常治についての印象や役のここに注目してほしいという点などはありますか?

ひと言でいうと、“昭和のお父さん”です。今の時代からすると、子どもを叱るときに、怒鳴ってちゃぶ台をひっくり返すなんてことありませんよね。

でも昔は人と人の距離も近く、今のように恵まれた時代ではない分、そう言った貧しさのなかでそれぞれの役目を背負い、一緒に困難を乗り越えていかなくてはならない。だからこそ子どもへのしつけも厳しくなったりするのだと思います。まだ時代背景が戦後ということもあるかと思います。

一見すると、亭主関白で、酒ばかり飲んでいる自分勝手な父、借金もしたりと、いいことゼロですが、常治には「怒る」の裏側に深い愛情がある。愛情があるからこそ怒鳴ったり、愛情があるからこそ本気で怒れる、その絆が家族にも伝わっていて、根本には必ず愛がある。

表面的には「もう常治という親父、いいかげんにしろ!」と感じる時もあると思いますが、見ているとなにか憎めない。そんなところがあるキャラクターではないかと思います。

北村一輝「大阪だと親しいからこそツッコミを入れたりしますよね」

――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがでしょうか?

すごく楽しいです。たとえば百合子役の子役は年齢があがるにつれて、どんどん変わっていきます。これは長い期間を描くドラマのだいご味だと思います。成長の過程を見ることができ、家族を作っていける。そういった部分では、やはり短編のドラマとは違うおもしろさがありますよね。

ひとつ注意していることと言えば、自分も含め、大阪ことばはネイティブ同士で話していると、話すスピードがすごく速くなってしまいます。だから気を抜いてしまうと、感情が乗ってくるにつれ、会話がどんどん速くなり、関西出身ではない人には聞き取れない会話になってしまいがちです。

気持ちが乗っているときは速いし、逆に遅くなったときは「あ、途中で気づいたな」と思ってください(笑)。それはそれで見ていておもしろいのではないかと思います。

収録に参加して一番の印象は、喜美子の子ども時代を演じている川島夕空ちゃんですね。もう本当に元気で度胸もあり、関東出身にも関わらず、しっかりと大阪ことばのせりふも覚えて完璧に準備していて、すごく「えらいなぁ」と関心していました。彼女の持っている根本的な明るさや目の強さも印象的です。

2人で「何してんねん!」のような、ボケとツッコミを何度もやっていました。仲がいいからこそできる、大阪ならではの対話です。全国的に見るとわかりにくいかもしれませんが、大阪だと親しいからこそツッコミを入れたりしますよね。「あほか!」の中にも親しみがある。

そういった部分を取り入れ、2人で一緒に雰囲気を作りました。時間が空いているときにはなるべく子どもたちと話をしていましたね。子どもたちがなるべくやりやすいようにと、あたたかい現場づくりを心掛けていました。

北村一輝「人間が必要としている部分がしっかりとあるキャラクター」

――最後に、読者の皆様へメッセージをお願いします。

川原常治という役を、ぜひ深く見てほしいですね。たまに許せない部分もあると思います。お酒を飲みすぎたり、怒ったり、逃げたり、器の小さい男でもありますが、その奥には「愛」という人間が必要としている部分がしっかりとあるキャラクターになっていると思います。

ぜひ、常治の表面だけではなく、その人の人間性を奥深く感じ、家族を含めた周りの人たちとのやりとりも楽しんで頂ければいいなと思います。そして、喜美子のがんばり、成長、そして愛情がドラマを通してみなさんに届きますように、「スカーレット」をご覧ください。

第6回(10月5日[土]放送)のあらすじ

居候・草間(佐藤隆太)との突然の別れを乗り越えた喜美子(川島夕空)。小学校では、同級生の照子(横溝菜帆)と信作(中村謙心)との三角関係に巻き込まれ、喜美子は二人の待ち合わせに付き合うことに。

約束の場所はなぜか墓地。ところが信作は心のうちを喜美子だけに打ち明けて姿を消してしまう。残された喜美子は、照子からも秘密を明かされ、初めての体験をする。その頃家では父・常治が留守の間、招かれざる客が訪れる。(ザテレビジョン)

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