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乳がんのリスクも!? バストの老化現象とも言われる「乳腺症」の特徴6つ

  • 2015.3.30
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【ママからのご相談】

最近胸が張っている感じで痛みがあります。ネットで調べたら乳腺症のようです。乳腺症について詳しく教えて下さい。

●A. 肝心なのは病気ではないということ。バストの老化現象です。

ご相談ありがとうございます。スチューデントドクターのひでくらてすです。

乳腺症は病気と言うよりは年齢にともなう女性ホルモン(エストロゲン)の不均衡による組織の生理的変化で、一般的に「バストの老化現象」などとも言われ、重要なのは病気ではないということです。大部分は経過観察で自然に消失します。

●乳腺症の特徴6つ

乳腺症には以下のような特徴があります。

(1)30歳代後半〜閉経前後の女性に多い

(2)胸の圧痛、胸の張りが月経前に強くなる

(3)乳首から、血のようなもの、おっぱいのようなものを分泌することがある

(4)胸にしこりのようなものがある(やわらかく、コロコロとよく動く)

(5)多くの場合、症状は両方の胸に起こる

(6)月経を終えると症状が軽くなる

●乳腺症の検査と治療

乳腺症の検査は主に2つ、マンモグラフィーと超音波検査です。それらの検査を行い、乳腺症と診断された場合は基本的には経過観察とします。乳房痛が特に強い場合は薬が処方されます。

また、問診やそれらの検査で乳がんなど他の疾患の可能性がある場合は乳房に針を刺して細胞を吸引し、顕微鏡で観察する細胞診といった検査が行われます。

●乳腺症と乳がんの関係

前述の通り乳腺症は病気ではないので、多くの症例で閉経後に自然と症状は緩和されていきます。ですが、乳腺症のごく一部には乳がんに発展するものも含まれています。

そういった場合、それほど不安がる必要はありませんが、1年に1〜2回程度、乳房検査による定期的なフォローを行い、乳がんになった場合の早期治療に備える必要があります。

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生理前の乳房痛などは多くの女性が経験することだと思いますが、乳首から血が出たり、乳房にしこりをみつけた場合はさすがに不安になりますよね。

ホルモンバランスは、規則正しい生活や、ストレスのない生活で安定することが知られていますので、乳腺症の症状がみられた場合、そういったことにも気を配るよう心がけましょう。

【参考リンク】

・乳腺症 | e-carada

●ライター/ひでくらてす(スチューデントドクター)

関東の某大学医学部在籍中。映像制作や広告などの社会人経験を経た後、突然「医者になる」と路線変更を宣言。同僚や家族を驚かせる。現在は大学病院で実習中。

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