1. トップ
  2. しんどい育児、終わらない家事への絶望 「家事なんて適当でいい!」(1)【連載】

しんどい育児、終わらない家事への絶望 「家事なんて適当でいい!」(1)【連載】

  • 2019.9.25
  • 2208 views

子育てに悩むすべてのママへー家事出来なくても死なない!

【画像を見る】「『死なせない育児』っていうのは子はもちろん、親の心と身体も死なせないという意味を込めています」とボンベイさん

無理をしない、肩の力を抜いた家事や育児の情報を発信し、ママたちの支持を集めるインスタグラマー・ボンベイさん初の著書『家事なんて適当でいい!』。

本書は、ボンベイさんが自身の経験で培った“育児をうまくまわすための割り切り方”を教えてくれます。育児がつらいと感じているママへ向けた、「上手に手を抜く家事の方法・考え方」をご紹介。今回は連載第1回です。

4刷り!大反響の「家事なんて適当でいい!」
KADOKAWA

はじめに

はじめまして。5歳と2歳の双子の三姉妹を育てているボンベイと申します。

結婚を機に、当時住んでいた東京から夫の実家のある地方へ移住し、義両親から受け継いだ焼肉店で働いています。

子育てをしてみて思ったことが、まず、「世の中のお母さんはこんな大変なことを乗り越えてきたのか!!」という驚きと尊敬の気持ちです。

知らなかったんです。

子どもを産んで育てることがこんなに大変で壮絶で、人生がまるっと変わってしまうような出来事だなんて……。

特に長女の産後は、もう思い出したくないくらい本当に本当につらかった。

とにかく眠い。

なんでおっぱい全然飲んでくれないの?

30分吸わせて、体重の増加はたった5グラム?

なんで立って抱っこしないと寝てくれないの?

なんでベッドに置いた瞬間、火がついたように泣き叫ぶの?

他のママたちはできてるの?

私だけがこんなにつらいの?

しんどい、寝たい、解放されたい、いつまで続くの、これ。

なんでこんなに泣くのよ。私の方が泣きたい。

誰か助けてよ……。

初めての育児への不安だけでなく、夫婦関係、義両親との同居問題、とにかくすべてがストレスになって、うつ状態になっていたのだと思います。

KADOKAWA

ある日の真夜中、何時間も泣きやんでくれない娘が急に疎ましい存在に思えて、ベビーベッドにボンッと強めに放り投げたことがありました。

そこでハッと我に返り、すぐに抱き上げて「こんな母親でごめんなさい。こんな最低な母親が産んでしまってごめんなさい」と何度も、何度も、泣きながら娘に謝りました。

そのくらい、身体的にも精神的にも限界で、その頃のことは今でも思い出すと涙が出てきてしまいます。

あの頃の私は、とにかく「良い母」「良い妻」「良い嫁」になろうと必死でした。

そのためには、一人で完璧にすべてをこなさないといけない、と思い込んでいたんです。

そんな的はずれな使命感から身も心も潰れてノイローゼに。

子育てはわからないことだらけでうまくいかない、ほぼ家にいない夫には毎日メールと電話でイライラや不満をぶつけ、実家の沖縄は遠すぎて頼れないし、同居中の義両親との関係はギクシャク、私は大げさでなく、朝から晩まで泣き続ける毎日。

だから最近の虐待のニュースを見て、とても他人事とは思えませんでした。

私だってあの状態が続けば、あちら側に行ってしまっていたかもしれない。これは他人事じゃない。それだけ追い詰められている母親が多くいるんだ、と。

そんなギリギリの綱渡り状態で長女の育児を乗り切ったので、双子の妊娠がわかったときは覚悟を決めました。

あのときと同じやり方や考え方をしていたら、子どもも私たち夫婦もまた潰れてしまうかもしれない。

完璧主義はもうやめよう。

本当に大切なことだけに力を注いで、あとは力を抜こう。今度こそ家族みんな笑顔で暮らせるような育児をしよう、と。

そして出した結論が、子どもも親も「死なせない」が最重要ミッションの育児です。

とにかく家族の身体も心も「死なせない」ことを一番優先しました。

すべてを完璧にするなんて無理なんだ。子どもが健康で元気に育って、家族みんな笑っていればいいや、と考え方を変えました。

●家族全員が笑顔でいられることを最優先する

●子どもはもちろん、親である自分も大切にする

●理想の高い完璧主義を手放す

「死なせない」という最低ラインの上で、この三つを意識しながら双子育児を始めました。

長女の頃のつらい経験と双子妊娠をきっかけに考え方とやり方を変えたおかげで、三人を育てながら自分のやりたいこともできるようになりました。

すると「双子もいて、三人の子育ては大変じゃないの? なんでそんなに楽しそうに子育てできるの?」と聞かれることが多くなりました。

そこで初めて「確かに双子育児ではつらいと泣いていないし、夫とのケンカもない。自分の時間も取れるし、毎日楽しいと思いながら過ごしてるな」と気づき、聞かれたことに答える形で、かなり赤裸々に「死なせない育児」をまとめたツイートを投稿してみました。

KADOKAWA

以前の私のように追い詰められた一人でも多くのお母さんに届けばいいなと、批判覚悟で投稿したのですが、思いがけないほど反響をいただいたことをきっかけに、経験から得た自分なりの考えを発信するようになりました。

みなさんもお母さんを頑張りすぎていないでしょうか。

毎日部屋をきれいに整えなくちゃいけない。

毎食、栄養バランスの整ったごはんを手作りしなきゃいけない。

そんな自分で作った当たり前に縛られていませんか?

だとしたら、騙されたと思って、まずは、一つでもいいから毎日の当たり前をやめてみませんか?

本書は、いわゆる「理想的で完璧な育児・暮らし方」を書いた本ではありません。

育児の専門家でも、教師でも医師でもない、今現在、育児に奮闘中のただのいち母親だからこそ書ける内容を目指しました。

私自身が120%完璧で、理想的な育児情報に振り回されていた過去があります。

適度に育児や家事の力を抜けるようになって気づいたことは「親である私が笑顔でなければ、子どもを笑顔にすることはできない」ということです。

自分のことも大切にできるようになって初めて、心から我が子のことを愛おしいと思えるようになりました。

だから、子どものためにも、お母さんである自分をもっともっと大切にしてほしい、という思いでこれを書いています。

この本が、育児がつらくてしんどくて、頑張りすぎて心が疲れてしまっているお母さんたちの心をふっと軽くできるような、そんな存在になってくれたら本当にうれしいです。

【画像を見る】「『死なせない育児』っていうのは子はもちろん、親の心と身体も死なせないという意味を込めています」とボンベイさん
KADOKAWA

著=ボンベイ(レタスクラブニュース)

オリジナルサイトで読む