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美食の街【京橋】を牽引する名店。フレンチ〈Chez Inno〉と南インド料理店〈DAKSHIN〉。

  • 2019.9.27
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京都へ続く最初の橋、「京橋」は昭和初期まで実際に存在していた。文明開花の時代から新しい食文化を発信していたこのエリアは現在でも美食の街として伝統を守り、革新に挑んでいる。Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』「美食の街は名店とともに」よりご紹介します。

〈DAKSHIN〉東京駅八重洲口から、南インドへひとっ飛び!

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Hanako 編集部

江戸の拠点、日本橋から京都へ続く最初の橋が京橋。昭和初めまでは実際に現在の首都高速の真下には川が流れ、「京橋」も存在していた。明治の文明開化の時代から、京橋から広がるこのエリアには新しい食文化が育ってきた。日本のインド料理の9割以上が北インド料理という中で、通訳として活躍していたラジクマール・ラターさんがこのエリアに開いたのが南インド料理店〈ダクシン〉。

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Hanako 編集部

インドの五ツ星ホテルのシェフだったアヤナール料理長による薬膳料理はさらりとしてヘルシーだ。

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Hanako 編集部

日本人スタッフ1名をのぞいてキッチンもホールもインド出身。ベジタリアンやハラルに対応しているため、インド人の顧客が集まる。東京駅周辺にはITや医療関連、自動車産業などインド人が活躍する企業が多い。諸説あるが、接待の場となっていることも南インド料理の名店が八重洲・京橋エリアに集中している理由の一つだそう。

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Hanako 編集部

今ではカレーやスープを皿の上で混ぜ、好みの味に調える南インドの定食、ミールスも定着した。

〈DAKSHIN〉
北と比較し、さらりとしたカレーが主流の南インド料理を提供。
東京都中央区八重洲2-5-12 プレリービルB1
03-6225-2640
11:00~14:30LO、17:30~22:00LO(土日祝~21:00LO) 無休
65席/禁煙

〈Chez Inno〉フレンチの王道を貫き、続く次世代も愛される店へ。

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Hanako 編集部

「京橋」が見える位置で昭和の時代から愛されてきた〈シェ・イノ〉が移転を余儀なくされたのは2004年のことだった。そのとき常連の明治HDの会長から社屋を建て替える話を聞き、縁あって本社ビル1階に入ることがかなった。「今年で創業35年になりますがそれに甘んじず、100年先も京橋のこの地で愛されるフランス料理店でありたい」と伊東賢児支配人は語る。「フランス料理が長く愛されてきたのはその味と技術が完成され確かであるから。100年前のお客様が〈シェ・イノ〉の料理を召し上がってもおいしいはずです」と伊東支配人は胸を張る。

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Hanako 編集部
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Hanako 編集部

時代や好みによって多少調整することがあっても、その幹は変わらない。フランス料理の技法を日本に広めた巨匠、井上旭氏の技術と味を伝えていきたいと意気込む。

八重洲・京橋が美食の街として確立した理由。それは新しい食文化を広める心意気。フレンチも南インド料理も、この2軒が先鞭をつけた。

〈Chez Inno〉
老舗の風格を感じる石造りの玄関。ランチは6,480円~、ディナー17,280円~(全て税込)。
東京都中央区京橋2-4-16 明治京橋ビル1F
03-3274-2020
11:30~14:00、18:00~21:00 日休
64席/分煙

Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』では、東京駅イーストエリアの楽しみ方を多数ご紹介しています!

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Hanako 編集部

(Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』掲載/photo : Junko Yokoyama text : Noriko Maniwa)

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