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踊るヨガとは?シャクティ・フローで自分を解き放とう

  • 2019.9.21
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心を開放するヨガ、シャクティ・フロー

シャクティ・フローでは、一切の批判から解放された安全で安心できる環境で、まるでクラブで踊るような動きを存分に楽しめる。

ヨガは、ともすればストイックになりがちだ。ある一定の型や、決められたポーズのシークエンスに従うヨガの身体的実践は、一見するとポーズをホールドして平安と調和を得るためだけのものに思えることもあるだろう。だがヨガの本来の目的は「融合」であり、その点を意図すればどんな練習でもヨガになる。ヨガは呼吸と同じように広がっていくものだ。ヨガティーチャーたちがヨガはこうあるべきという制限を押し広げるほど、ヨガは何にもなり得る。ジェシカ・アブナーはホノルルのカイムキ近郊でまさにそれを実践していながら、豊かで繊細でパワフルなシャクティ・フローヨガを教えている。

「肩の力を抜いて、馬鹿げたことを純粋に楽しめるのはとてもパワフルなことです」とアブナーは言う。「子どものように、自由奔放にね」

シャクティ・フローは、ダンスファンクショナルトレーニング瞑想の要素を合わせもつヨガだ。シャクティ・フローではよくある椅子のポーズを行いながら、お尻を回したり弾ませたりする。伝統的なポーズにお尻を振るシェイクダンスや、ドラムを叩くような動作でアレンジしているのが他の流派のヨガと異なる点だ。アブナーが考案した練習は、運動強度は高いものの、誰もが自分の運動能力に合わせてスピードや可動域を調節できるように作られている。練習中に流す音楽はリズムがとりやすいように注意深く選ばれ、クラシック名曲のリミックスからヒップホップまで網羅している。

アブナーは、ヨガに表現力を取り入れれば、ただの身体練習以上の効果が得られるという気づきと共に、この練習を作り上げた。シャクティ・フローでは、一切の批判から解放された安全で安心できる環境で、まるでクラブで踊るような動きを存分に楽しめる。動きを通じて自己解放できるアブナーの練習は、ステファニー・ケイコ・コングとカトリーナ・ヨーダーを魅了した。オアフでヨガを教える二人は、アブナーとチームを組んだ。そして3人はアブナーを中心にトレーニングマニュアルとプログラムを作り上げた。

三人はマインドフルで霊的な練習を大切にしている。シャクティ・フローの基本理念の一つは、古代からの「ヨガは結合」の概念に基づいている。ヨガは異なるエネルギーを結びつける手段の一つであり、中でもよく知られているのがシャクティとシヴァの2つのエネルギーだ。シャクティは聖なる女性性のエネルギーを、シヴァは聖なる男性性のエネルギーを象徴している。すべての人間は創造性のシャクティと意識のシヴァの両方のエネルギーを合わせ持っている。

シヴァの男性性エネルギーが優位に立つこの世界で、シャクティ・フローは神聖な女性性エネルギーを尊び、高めるために生み出された。シャクティのエネルギーは表現や想像の能力に関連しているため、第二チャクラ(セイクラル・チャクラ)が位置する下腹部を回転させ、刺激を与えることにより、創造性を解き放てるようになる。
「シャクティ・フローでは、エネルギーを神聖で奇跡的な力ととらえています」とコングは言う。「練習を通じてそれを称賛するのです」
女性の名を冠したヨガということもあって、生徒のほとんどが女性であるのは驚かないが、クラス自体は女性限定ではない。シャクティ・フローはすべての人のためにある。最も大事なのは、批判から解放され、オープンマインドでいることだ。

レッスンは基本的に1時間で行われ、インストラクターたちは各々のクラスで自分の持ち味を活かしながら教えている。レッスンのうちの一部の時間をアームバランスの練習にあてるインストラクターもいれば、逆転の練習にあてる者もいる。多くの生徒は壁を使ってハンドスタンドを行いながらお尻を突き出したり、回転させる練習が大好きだ。このヨガクラスでは、笑わないでいる方が難しい!楽しいといっても、この練習は気軽なワークアウトにはとどまらない。自由に動く喜びを味わいながら抑圧から解き放たれたとき、魔法が起きたような感覚を覚えるだろう。

「シャクティ・フローの練習中にふと鏡を見た時、自分のすべてに恋する瞬間が訪れるんです」とアブナーは言う。「人目を気にせずに踊り、身体を震わせ、疲れ切って満足しながら、ついに真の自分に繋がることができると、つまらないことは全部吹き飛びます」たった一時間のヨガ練習でそんなに効果があるとは思えないかもしれないが、意図を持って行えば、それは可能になる。

シャクティ・フローでは、自分が無防備に思える動きもあるだろう。だからこそアブナーや他のインストラクターたちは、安心できるスペースづくりに細心の注意を払う。新しいことを試す生徒たちを勇気づけるには、一切の批判のない場所が必要だ。試すことに恐れを感じる人もいる、とコングは思い起こす。コングのある生徒は最初のクラスに行くのが怖かったという。シャクティ・フローは「お尻を振るヨガ」というイメージがあったからだ。恐怖要因があるからこそ、アブナーは親しみやすさを心がけている。「クラスに行ったら、先生に歓迎されなかったというとんでもない話を時々耳にします」とアブナーは言う。彼女はクラスに来ただれもが居心地良く過ごしてほしいと願っている。

ヨガでお尻を振ることに疑問を感じる人たちに対し、アブナーは批判せずにこう提案している。「まずは試して下さい。それからどう感じたかを教えてほしい」アブナーは主にカイムニの「ヨガ・ハワイスタジオ」で教えている。コングも「ヨガ・ハワイ」やカイルアの「ホットヨガ・バイザシー」で、ヨーダーはカハラの「パワーヨガ」でクラスをもっている。

アブナーとコングによると、年々ティーチャー間のネットワークが広がっているという。シャクティ・フローのティーチャートレーニングはアメリカの至るところで実施され、ワンダーラスト・ヨガフェスティバルや他のワークショップでもクラスが開催されている。人気の高まりは各クラスでの身体的なアプローチや目的が評価されている証だろう。アブナーは、親しみやすく居心地の良いスペースを保つことが、生徒たちの「手放し」を後押しすると考えている。十分に解放できるからこそ、クラスで楽しく自由でいられるのだ。コングはクラスを受けると、こんな風に感じるそうだ。「どの部分も自分の身体。思いっきりシェイクしよう」

教えてくれたのは…ジュリー・イエスト
北カリフォルニア出身だが、アメリカ各地で暮らした経験がある。現在はホノルルに住みながらヨガインストラクターとライターをつとめる。ハフィントンポスト、エレファントジャーナル、ワイキキメニューズなどに寄稿している。

ヨガハワイマガジン/「Letting Go with Shakti Flow」

by Julie Yaste
translated by Sachiko Matsunami

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