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ヘリコプターペアレントって何?行き過ぎた『子どものため』は逆効果!

  • 2019.9.21
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毒親、モンスターペアレントという言葉を聞くようになって久しいですね。しかし、今、この2つに加えて、ある言葉がアメリカやカナダなどで話題になっていることをご存知でしょうか?

その言葉というのが「ヘリコプターペアレント」。

毒親やモンスターペアレントは、どうも自分とはかけ離れていてあまり身近に思えない人も多いですが、実はこのヘリコプターペアレントは誰もがなってしまう可能性があります。

今回は、ヘリコプターペアレントとはどのような人をいうのか、子どもへの影響はどんなものがあるのか、などについて紹介します。

ヘリコプターペアレントって何?

ヘリコプターペアレントとは、子どもに何か危険が及びそうになったり、壁にぶち当たったりすると、ヘリコプターのように飛んでいって助けに行く親のことです。

ヘリコプターが上空を旋回して飛ぶように、子どもを常に監視し、見守り続ける親という意味もあるのだそう。端的に言ってしまえば「過保護」ということになりますね。その表現だけ聞くと誰もがヘリコプターペアレントになってしまう可能性を感じませんか?

親はどうしても子どものことが心配になってしまうものです。子どものためを思ってしていることが、実はヘリコプターペアレントの行動そのままだった!

こんなことも十分に有り得るのです。

ヘリコプターペアレントになりやすい親の特徴は?

それでは、ヘリコプターペアレントになりやすい親の特徴とは何なのでしょうか?自分が当てはまっていないか、チェックしてみましょう。

1:「こうあるべき」思考が強い

完璧主義で真面目なタイプの人の中には、自分自身に対して「こうあるべき」「父親・母親であればこうあるべき」などの理想がある人もいますよね。

実はこういったタイプの人はヘリコプターペアレントになりやすいです。

子どもと自分を切り離して考えられず、子どもに対しても「子どもはこうあるべき」「良い人生を歩むにはこうするべき」という理想を押し付けてしまうのです。

また、「子どもの評価=親としての自分の評価」と考えてしまう傾向が強く、子どもの失敗を許すことが難しいです。そのため、よりヘリコプターペアレントになってしまう可能性が高まります。

2:子どものことがとにかく心配

親はどうしても子どものことが心配になってしまいます。しかし、過度になると子どもが痛い思いや伝い思いをする前に、助けてしまうことになります。

また子どもが危険に直面することを想定して、「ああしなさい」「こうしなさい」と指示してしまうことも。

心配性が講じて行動に移してしまうようになると、すでにヘリコプターペアレントとしての入り口に立っていることになります。

3:世話を焼きがち

この特徴は、心配性に通ずるものがあります。子どもの要望などを先回りして汲み取り、「こうして欲しいんじゃない?」「やってあげる」と、子どもが声を上げる前に行動してしまう親もヘリコプターペアレントになりやすいです。

年齢的にどうしようもないことであれば仕方ないですが、子どもが出来るはずのことまで先回りして世話を焼いてしまうのは過保護になってしまいます。

子どもにはどんな影響がある?

ヘリコプターペアレントを持った子どもには、一体どんな影響が出てくるのでしょうか?

1:問題解決能力が低くなる

ヘリコプターペアレントに育てられた子どもは、自分の周りに何か問題が起こる前にすべて親が対処してくれることが当たり前になってしまっています。

自分から何か行動を起こして成し遂げようという意欲が低くなり、何か問題が起こってしまった場合にも「誰かがやってくれるだろう」という考えになります。自分で考えて行動する、ということに慣れていないがゆえの思考ですね。

2:打たれ弱くなる

子どもの失敗を過度に恐れてあれこれ先回りして指示をしたり、世話を焼いたりするヘリコプターペアレントに育てられた子どもは、「失敗する」という経験に乏しい傾向があります。

常に親が近くにいた学生時代とは違い、社会人になれば親と過ごす時間や、親が把握できることは少なくなっていきます。

そういった環境の中で、これまであまり経験したことのない失敗をしてしまうことで、どう対処していいかわからず、意欲が低下したり、時には抑鬱状態になってしまうことがあります。

子どもは強い!という意識を持とう

子どもには、失敗や挫折をして欲しくないと思う親は多いもの。しかし、失敗や挫折は人生において非常に大切です。それを糧に成長したという経験が自分自身にもありませんか?

子どもは親が思っているよりもずっと強いです。少しくらい失敗してもOK!それに子どもが失敗しても、それは親の育て方が悪いからではありません。

もしかしてヘリコプターペアレントになりかけているかも……という人は、今一度、肩の力を抜いて自分の行動と向き合ってみましょう。

photo/PIXTA

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