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MCTオイルでダイエット!その効果や方法を解説

  • 2019.9.19
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ダイエット効果も期待できると話題の「MCTオイル」。どんな栄養素が含まれ、どうやって使うといいのでしょうか?今回は美宅玲子先生に、MCTオイルの栄養素や働きをはじめ、ダイエット方法や注意点について詳しく教えていただきました。

MCTオイルとは?栄養素とその働き

MCTオイルとは「中鎖脂肪酸」のことで、栄養素としては脂肪です。脂肪は、その構造がつながれている炭素の数によって「長鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」「短鎖脂肪酸」の3つに分けられます。

一般的なサラダ油や肉の油などは長鎖脂肪酸。バターは短鎖脂肪酸。中鎖脂肪酸はココナッツオイルなどに多く含まれ、体内に入ると腸からではなく直接肝臓に運ばれてケトン体となり、エネルギー源として利用されます。

エネルギーを生産するミトコンドリアは脂質を原料にしていますが、長鎖脂肪酸を使うためにはカルニチンが必要です。中鎖脂肪酸を使うためにはカルニチンは必要なく、直接取り込むことができるため、エネルギーの生産がスムーズに行われます。

中鎖脂肪酸は、ケトン体として体のエネルギー源になりますが、ケトン体の中にあるβヒドロキシ酪酸という物質が体の酸化を抑制し、老化にも効果があることがわかってきています。

MCTオイルのダイエット効果

体内の糖質量に左右されない

MCTオイル(中鎖脂肪酸)は体内の糖質の量に左右されず、体を動かすエネルギーになります。

糖質は、摂取すると血糖値が急上昇し、その後急降下する傾向があります。時には自律神経が不安定になって、いらいらしたり低血糖になったりする人も。糖質制限ダイエットを行う際、ココナッツオイルなどMCTオイルを摂ることで、自律神経が安定した状態でダイエットを継続することができます。

スムーズに燃焼してくれる

MCTオイルは、摂取して数分後にはケトン体になって、脳にも入ることができます。

エネルギー源として速やかに使われるため、腹持ちがいい割にはすぐに燃焼してくれるのも大きな特徴です。

MCTオイルを使ったおすすめダイエット方法!

パンや麺類などを控えて糖質制限をしておき、小腹が空いた時に、ココナッツオイルかココナッツバターをスプーン1杯摂ります。クルミを砕いて一緒に摂取するのも、体の炎症を抑え腸の状態を整えるオメガ3系の油を接種できるためおすすめです。

運動を併用することで血流をよくし、血糖値を安定させてカロリーを消費し、老廃物がたまらない体をつくることができます。

MCTオイルの適切な量と効果的な摂取のタイミング

食間で小腹が空いた時に、ココナッツオイルかココナッツバターをスプーン1杯摂ります。

仕事や運動の前も、速やかにエネルギーになってくれるためおすすめです。大量に摂取する必要はなく、スプーン1杯を目安に覚えておきましょう。

MCTオイルダイエットで注意したいこと

速やかにエネルギーになってくれるとはいうものの、カロリーは高いため摂り過ぎは禁物です。

糖質など他の食事制限をしたうえで、MCTオイルを摂取することをおすすめします。

適量を守りながらMCTオイルでダイエット!

MCTオイルは、ココナッツオイルなどに豊富に含まれている中鎖脂肪酸のことです。カロリーは高いため、適量を守り、効果的に活用することがダイエットのポイント。脂肪燃焼に効果が期待でき、スムーズにエネルギーに変わってくれるのも魅力です。少量でも食欲を抑えてくれるため、タイミングをつかみながらうまく活用してみましょう。

この記事の監修者

美宅 玲子

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」と無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスに出会い、インストラクターとなる。ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。

ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、アロマヨガのイベントレッスン開催、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP,ブログ、Youtubeのエクササイズ動画も好評である。

【著書】
「あなたらしく輝く 美姿勢イメージエクササイズ」現代書林
「こころを磨くヨガ」現代書林

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