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今、理解しておくべき「穏やかなカジュアル」という新トレンド

  • 2019.9.14
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やさしさ・あたたかさ・ゆったり・たおやか・流れるような…そんな言葉が似合う服は特有のオーラをまとっているもの。総じて「穏やかさ」を含む=品格を感じさせるものへの転換期を迎えた今シーズンは、まずその「スタイリングの方向性」をしっかりおさえておくことが重要。カジュアルといえど、クリーンなデザインのアイテムが主流。そして配色で、シルエットで、小物づかいで、品をくずさず見せる組み合わせ。穏やかさが含まれた方向性の中で「着たい」の検討を重ねられる材料盛りだくさんでお届けします。

NEUTRAL
STYLING THAT KEEPS CALM
「ニュートラルであること」
黒と白の間のグレー、白っぽいベージュやブラウンまじりの赤。何色かはっきりしない、名もないような色がスタイルをつくる貴重なベースカラーに。色にそんなあいまいさや、渋みを含ませることで着やすく、強さのある配色も悪目立ちせずなじむ。中間=何にでもなれる万能さを持つ色こそ、アイテムのテイスト自体もはっきりしない定番から。抑揚のない冷静さを持つ服が、品性を感じさせるカジュアルへと導いてくれる。


えりつきニットワンピース 26,000円+税、肩にかけたカーディガン 39,000円+税/ともにTHE SHINZONE(シンゾーン ルミネ新宿店) ブーツ 26,000円+税/コルソローマ9(フレームワーク ルミネ新宿店) 品性と落ち着きを感じさせる、グレーのイメージとニットワンピースのリラックス感がマッチ。

MILDLY
CHANGE STRENGTH TO MILD
「強さにはやさしさも必要」
ベージュとのグラデーションやくすんだ色みとの合わせなど、今季は「ブラウンありき」のオシャレが不可欠。黒のカドがとれてやさしさが加わった色ブラウン。スタイルをつくる色として活躍するからこそ、正統派アイテムで投入するのが賢明。黒が好きならブラウンも。黒に頼っていた役割を、ビターなブラウンに置きかえるだけで、どことなく、力の抜けたようなやさしさが漂う。


タイつきジャケット 89,000円+税/ジュジア、パンツ 32,000円+税/ゲミニー(ともにウィム ガゼット ルミネ新宿店) Tシャツ 5,800円+税/THE SHINZONE(シンゾーン ルミネ新宿店) 眼鏡 33,000円+税/アイヴァン(アイヴァン PR) ブラウンに合うソフトな素材感。かちっとしたジャケットもなめらかな生地でおかたさをほどよくセーブ。

SUPPLENESS
ELEGANCE IS IN SILHOUETTE
「甘い特徴を余裕のある形で」
シンプルの感度を上げる部分的な特徴。そのデザインは「クラシックな甘さ」を持つものに回帰。そもそも品のいいシャツやブラウスに含ませたいのは、とがった特徴ではなく、しなやかな質感、部分的に持たせた丸みのあるボリューム感。そんな形に余裕のあるものがもたらしてくれるのは、コンサバとは一線を画す、気だるいような品のある装い。


ネイビーチュニックトップス 41,000円+税/ENFOLD ネイビースカート 33,000円+税/ジェーンスミス(プラージュ 代官山店) 1枚の生地の上にもう1枚、プリーツ状のポンチョを重ね、ボリューム感を増したブラウス。オールネイビーの配色も都会的かつ、クラシックなムードを盛り上げる。

WARMS
SHAPED CASUAL MATERIAL
「キレイをつくるぬくもり感」
旬を象徴するコーデュロイやニット、厚みのあるウールやツイード。なつかしく、あたたかみのある素材はカジュアルにとらえず、形もシェイプされた、特別なシーンにこそ選びたくなるようなエレガントなものを選択。カジュアルな素材こそキレイめに、カッコよさと穏やかさが同居する、ほっこりとした素材ありきの組み合わせを選択肢の1つに。


ジャケット 59,000円+税、スカート 44,000円+税/ともにebure Tシャツ 10,000円+税/クラネ(クラネデザイン) サングラス 39,000円+税/アイヴァン(アイヴァン PR) ブーツ 34,000円+税/ファビオ ルスコーニ(プラージュ 代官山店) デニムやコーデュロイのカジュアルな定番こそ、背筋が伸びるような緊張感ある形や素材、色にさらなるこだわりを持ったセレクトを。

CLEAN
BY A GOOD GENTLEMAN
「メンズライク=品のいい紳士風」
「かわいい」の気分がガーリーからLADYへの移行と同じく、ボーイッシュから、品格のある紳士の方向へ。そのキーアイテムとして注目したいのが、美脚にシェイプされた形で若返ったおじパン。甘さや遊びのあるデザインを受け止め、きちんと感やスタイルもキープ。靴合わせも考えやすく、パンツ1本で必要なバランスがかなう。そんないいことずくめのパンツを軸にすれば、スタイリングの組み立ても簡単。


タフタパーカ 42,000円+税/ウィムガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) 中に着たシャツ 29,000円+税/ブーリエンヌ、ピアス 9,000円+税/イッケレレ(ともにGALERIE VIE 丸の内店) 中に着たタートルネックカットソー 22,000円+税/オズマ(スピック&スパン ルミネ新宿店) パンツ 19,000円+税/アダム エ ロペ ローファー 36,000円+税/REGAL(リーガルコーポレーション) アイテム数が少ないメンズは重ね着がオシャレに欠かせないテクニック。今季はとくにタートルを軸にして着たい、重ね着用のトップスも豊富に登場。

ENVELOPING
LOOSEN & BECOME FEMININE
「包み込むように」
ビッグシルエットがお似合いなニット、ジャケットはさらにゆったりとしたシルエットへ。そして首まわりには余裕を、そでは腕を泳がすように。そんな一部分をやさしく包むような形のトップスも全盛。スタイリングにおいて「どこかをゆるめる」ことでルーズでなく、逆にその余白が品を生んで女らしく見える。ニュアンスカラーやニットなど、やさしい素材でまとえば、その効果も二乗。


ニット 46,000円+税/ゲミニー(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) 中に着たTシャツ 7,800円+税/スピック&スパン(スピック&スパン ルミネ新宿店) シンプル以上を演出するシルエットの力。上下の組み合わせ、レイヤードなどボリューム感の操り方がこれからのオシャレの重要課題に。

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