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【京都旅行】お茶の淹れ方・点て方を学べる、老舗日本茶専門店〈一保堂茶舗 京都本店〉へ。

  • 2019.9.10
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決して特別でなく、風味高いお茶と上品な茶菓子に器や調度品。時には庭を眺めながら、お茶に触れることができるのが京都のすごさ。今回は、老舗日本茶専門店〈一保堂茶舗 京都本店〉をご紹介します。

暮らしに寄り添う茶への想いが貫かれた老舗茶舗。

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Hanako 編集部
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「お茶は買っていただいたものを、そのまま楽しむことはできない半完成品です。煎茶や玉露なら急須で淹れる、抹茶なら点たてる。必ずお客様の手を使わないといけません。茶の専門店として淹れ方点て方を伝えるのは当然のこと」と創業300年を超える老舗の姿勢を教えてくれたのは広報の川越順子さん。

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1995年に本店併設の喫茶室〈嘉木〉を開いたのも、ただ売るだけではなく茶葉本来の味を伝えたいとの想いからだったという。抹茶のスターターキットとして必要な道具と抹茶を箱に詰め、点て方のリーフレットを添えた「はじめの一保堂」を作ったのは2003年と、時代に先駆けて提案をし続けている。現在でも購入時に尋ねれば、茶と共にある暮らしの道しるべになるようにと、淹れ方点て方を気軽に教えてもらえるのが嬉しい。

希望を伝えれば案内されるのは、店頭に設けられた小部屋。ゆったり落ち着いた空間で、使う茶葉の量からお湯の温度、淹れ方点て方までスタッフが丁寧にレクチャーしてくれるのだ。高いと感じていた敷居をすっと下げてくれることで、お茶はたちまち身近なものへと立ち位置を変える。煎茶や玉露などから好みのお茶を見つけたいという人にはテイスティングセット(有料)もある。もっと詳しく知りたければ教室も用意されていて、お茶と向き合いたい気持ちに応えてくれる、老舗の懐の深さを実感するひととき。

〈一保堂〉で聞く、抹茶の点て方。

はじめの一保堂

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茶碗、茶筅、茶?、ふきんの道具と、抹茶がセットになったスターターキット5,000円。お湯だけ用意すればすぐに抹茶が楽しめる。

1.抹茶をはかる。

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抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)を石臼で挽いて微粉末にしたのが抹茶。薄茶を点てるのに使う適量は約2g。茶?ですくって1杯半。

2.茶こしで濾す。

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細かな粒子の抹茶はころころとしたダマができやすいため、茶こしで濾すひと手間で点てやすく、口当たりもよいものに。大切な作業。

3.お湯を注ぐ。

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お湯の適量は60㎖ほど。80℃が適温のため、沸騰したお湯を一度、別の茶碗に注いで温度を下げてから抹茶茶碗へとそっと注ぐ。

4.抹茶を点てる。

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茶筅を使い抹茶とお湯をなじませたら、思い切りよくmの字を書くよう前後に動かす。点てすぎると苦味が出るため10秒ほどで手早く。

5.きめ細かな泡で完成。

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抹茶とお湯が十分混ざれば、最後は表面にのの字を書いて茶筅を引き上げる。抹茶の楽しみ方には薄茶のほか、濃厚な濃茶もある。

〈一保堂茶舗 京都本店〉

抹茶や煎茶の会など淹れ方体験ができる定期教室も開催。日程などはHPで。
京都府京都市中京区寺町通二条上ル
075-211-4018
9:00~18:00、喫茶室10:00~17:30LO 無休

(Hanako1176号掲載/photo : Yoshiko Watanabe text : Mako Yamato)

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