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ぐっすり快眠に導く「バスタオル枕」とは?作り方と使い方を解説

  • 2019.8.30
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バスタオル枕とは、その名の通りバスタオルで作る枕です。「枕が合っていない」「熟睡できない」という方は、バスタオル枕を試してみてはいかがでしょうか?美姿勢インストラクターでもある美宅玲子先生に、作り方と使い方を教えていただきました。

理想的な枕とは?

首のカーブを保てる枕

寝ている時にも、体を起こしている時と同じ首のカーブ(前弯カーブ)を保てる枕が理想的です。

首の骨は7本あり、前側に向かってカーブしています。寝ている時にもそのカーブの形を維持できると、首の負担が減り、快適な眠りに導いてくれるのです。

頭が斜めに傾かない枕

横を向いて寝た時に、頭が斜めに傾かないことも大事です。寝返りを打って横向きになっても、頭が下がったり上がったりせずに真横を向けると、快適な眠りを継続することができます。

バスタオル枕の3つのメリット

自分の骨格にフィットする

バスタオル枕は、高さ・形・大きさを、自分の骨格にフィットするように変えられるのが大きなメリットです。

頭蓋骨の形や大きさ、首の骨のカーブの具合などは、人それぞれ違うもの。バスタオルなら、専門家に頼まなくても、自分で頭から首・肩にかけてフィットする枕を作ることができます。厚さの微調整も簡単です!

汗を吸収する・肌触りが良い

綿のバスタオルは、汗を吸収するとともに、適度な柔らかさがあります。肌触りが良いため、眠りに適した素材と言えるでしょう。

経済的

バスタオル枕は、使い古しのバスタオルさえあれば作れるのがうれしいところ。特別な素材や形状の高価な枕を買わなくても、自分にぴったりの枕を手に入れられます。

バスタオル枕を作ろう!

バスタオル枕の作り方

STEP1:バスタオルを縦長になるように二つ折りにします。

STEP2:おしぼりのようにクルクルと丸めていき、最後は丸めずに少し余らせておきます。

STEP3:クルクルと丸めた部分が首の後ろ、余らせた部分が後頭部にくるようにして、敷布団に置きます。

STEP4:敷布団に仰向けになり、枕の使用感を確認。以下のチェックポイントをクリアできるように、バスタオルの巻き具合を調節していきます。調整の際には、下で紹介するカスタマイズ方法も参考にしてみてください。

チェックポイント ・首の後ろのすき間がすべて埋まっているか ・形がフィットしているか、快適か ・あごが上がらず自然に上を向いている寝姿勢になっているか

バスタオル枕のカスマイズ方法

バスタオルの長さが足りない場合は、バスタオルを二重にして巻いたり、後頭部に置くタオルを別に用意したりしてもOKです。

硬さが欲しい場合は、ラップの芯を活用しましょう。ラップの芯にバスタオルを巻きつけていくと、ほど良い硬さが生まれます。

寝返りを打つなどして横を向いた時に、頭が傾くようであれば、横にクッションを置いてみてください。クッションに頭を乗せて寝ることで、頭の傾きを予防できます。クッションにバスタオルをかぶせれば、吸湿性もアップしますよ。

バスタオル枕の使い方

バスタオルのクルクルと丸めた部分を首の後ろにフィットさせ、余らせた部分に後頭部を置きます。

今まで高さのある枕を利用していた人や、初めてバスタオル枕を利用する人は、たとえ首の形にバスタオルがフィットしていたとしても、しばらくは違和感を感じるかもしれません。

毎日バスタオル枕で眠っていると徐々に慣れてきますが、体調や姿勢、骨格は微妙に変化していくもの。高さや硬さに違和感を感じたら、その都度、厚さや巻く硬さを微調整してください。

微調整をしても、起きた時に違和感を感じる時は、横に向いて寝た時に頭が傾いている可能性があります。バスタオル枕の横にクッションを置いて、様子を見てみましょう。

バスタオル枕で予防・改善できること

首こりや肩こりの予防

バスタオル枕を使うと、首から頭蓋骨を本来の自然なポジションに置いて寝ることができます。首や肩の筋肉が無理に引っ張られたり、縮んだりすることがなくなるため、首こりや肩こりを予防できるのです。

呼吸の改善

首から頭蓋骨が正しい位置にくることによって、気道が確保され、呼吸がしやすくなります。

脳や体に酸素が行き渡りやすくなるため、疲労回復しやすくなる、熟睡できる、いびきを予防できる、口が開きにくく(乾きにくい)なるため口内環境が整うなど、二次的な効果も期待できます。

首のしわの予防

高い枕など、首のカーブに合わない枕で寝ると、首のしわができやすくなるのをご存知でしょうか?バスタオル枕で自分の骨格にフィットした枕を使うことで、首のしわを予防できます。

バスタオル枕で快眠を手に入れよう

「実は枕が合っていないような気がする…」という方は、意外と多いのではないでしょうか。今まで枕に自分を合わせていたという方も、バスタオル枕なら自由に調整ができるため、念願の快眠に大きく一歩近づけるはずです。

バスタオル枕は、バスタオル一枚あれば作れる簡単枕です。お気に入りのバスタオルを用意して、早速今晩から試してみてはいかがでしょうか?

この記事の監修者

美宅 玲子

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」と無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスに出会い、インストラクターとなる。ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。

ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、アロマヨガのイベントレッスン開催、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP,ブログ、Youtubeのエクササイズ動画も好評である。

【著書】
「あなたらしく輝く 美姿勢イメージエクササイズ」現代書林
「こころを磨くヨガ」現代書林

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