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『婚活にときめきは不要。恋愛気分を捨ててこそ上手くいく』婚活アドバイザー、植草美幸(第54回)

  • 2019.8.22
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ときめきよりも大切なもの


こんにちは、結婚相談所マリーミー代表で婚活アドバイザーの植草美幸です。

結婚相談所の会員の特徴のひとつとして、結婚はしたいけれど恋愛下手という人が多くいます。この恋愛下手というのには2つのタイプがいて、自分がどんな人を好きかというのも分からないようなほぼ恋愛未経験の人と、恋愛はそれなりにしてきたけれど結婚につながるような恋愛をしてこなかった人。

ほぼ恋愛未経験のタイプは、外見を磨き、お見合いで誠実な男性と出会い、愛される喜びを知るとスムーズに成婚となる人が多いのだけれど、意外と一筋縄ではいかないのが後者のタイプ。恋愛を結婚へと発展させるためには、男性も女性もある意味、大人にならなければ成婚まで至りません。

でも、結婚につながるような恋愛をしてこなかった人は、今が楽しければいいと感情を優先してしまう傾向にあるのよね。恋愛は楽しいだけでいいかもしれないけれど、結婚は生活があって責任が伴うもの。その覚悟を自分はもちろん、お相手にも促せるか。覚悟ができていなければ、いくら婚活をしても同じことの繰り返しになってしまうわ。

今回は、婚活にときめきを求めてしまったことで結婚まで遠回りしてしまった女性のマッチングケースをご紹介します。

CASE
30歳女性・会社員 × 37歳男性・会社員


この女性は29歳のとき、それまでお付き合いしていた男性と別れたことを機に「30歳までに結婚したい!」とマリーミーに入会。明るく朗らかな性格の女性は、マッチングも数多く成立し、目標の30歳までに成婚退会できると誰もが思っていました。

ところが、20人の男性とお見合いし「いい雰囲気でデートを楽しめました」と報告はあるものの、なかなか真剣交際には至りません。不信に思いお相手のアドバイザーに確認をすると、その理由は女性の行動にあったのです。

ひとりよがりの恋愛では男性は去っていく


条件がいい男性に会うとすぐに好きになってしまうこの女性は、毎日のように電話をし、押しかけ女房のごとく男性の休日を独占しようとしたといいます。もちろん、お相手もそれを望んでいれば問題はないのだけれど、男性の気持ちが追い付いていなければ逃げ出したくなってしまうもの。

お見合いでは駆け引きは必要ないなんて思われがちだけれど、最初にお互いが好意を持っていたとしても、知るペース、好きになるペースが合わなければ、成婚まで辿り着く前に別れが訪れてしまいます。結婚を真剣に考えている男性からすれば、結婚相手として落ち着いた女性を求めているのに恋愛感情だけで突き進み、すぐに色々な所に出かけたがるこの女性を「料理ができないのでは?」「金使いが荒いのでは?」と思ってしまったようなのよね。


楽しいだけではダメ。相手を知るための婚活デート


婚活デートは楽しい遠足ではなく、お互いを知るために共有する貴重な時間。この女性は自分が好意を持ったことで、男性のすべてがOKになってしまったのかもしれないけれど、男性に自分がどんな人間で、どんな結婚を望んでいるか、もっと知ってもらう努力をすべきだったわ。

この女性はフラれてショックを受けていたけれど、今回の経験から「相手をもっと知ってから好きになるようにします」と自分の弱点に気付くことができたよう。新たな気持ちで婚活を再スタートしています。

結婚相談所に限らず婚活で同時交際をしている場合は、ほかの異性の存在を感じると焦ってしまうこともあるけれど、そこはグッと我慢。相手を不安にし感情を乱すような駆け引きはいらないけれど、婚活を上手に進めるためには、相手が今何を考え、何を求めているかということに想いを巡らせることは必要ですよ。


*個人情報保護のため、一部アレンジしています。

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