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「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」国立新美術館にて開催

  • 2019.8.20
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小林エリカ 《わたしのトーチ》2019年 Cプリント 54.9×36.7cm(各、47 点組) 作家蔵 (C)Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery 撮影:野川かさね

小林エリカさん、ミヤギフトシさんら注目の作家たちが参加

2019年8月28日(水)〜11月11日(月)、東京・六本木の国立新美術館にて「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」展が開催されます。
参加作家は、6人の現代美術作家。文学の要素が色濃く反映された映像や写真、インスタレーションなどを発表します。

本誌連載「文房具トラベラー」でもお馴染みの小林エリカさんは、小説やマンガを発表するほか、映像やドローイング、テキストを交えたインスタレーションも多数手がけてきました。

近年は、マリ・キュリーの人生と放射能の歴史をテーマにした小説『マダム・キュリーと朝食を』や放射能の科学史を巡るマンガ『光の子ども』など、原子力エネルギーについてのリサーチを元にした作品を発表し続けています。本展には、新作《わたしのトーチ》を含む旧新作が展示されます。

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小林エリカ 《ドル》 2017 年 ウランガラス、鏡、紫外線ランプ 61.0×41.0×7.5 φ70cm 個人蔵 協力:妖精の森ガラス美術館 (C) Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery

ミヤギフトシさんは、映像、写真、オブジェクト、テキストなどを用いて、社会政治的事象、とりわけセクシュアリティとマイノリティの問題を俎上に載せた作品を手がけてきました。
彼は活動当初より写真や映像、言葉による表現を往還しながら制作を続けてきましたが、今年は小説『ディスタント』(河出書房新社)も出版。今、各方面から注目されている作家です。

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ミヤギフトシ 《A Lamp》(「物語るには明るい部屋が必要で」より) 2019年 デジタル Cプリント 作家蔵 (C)Futoshi Miyagi
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ミヤギフトシ 《From the Palace on the Hill #2》(「物語るには明るい部屋が必要で」より) 2019年 デジタル Cプリント 作家蔵 (C)Futoshi Miyagi

ほかにも、北島敬三さん、田村友一郎さん、豊嶋康子さん、山城知佳子さんといった国内外で活躍する作家の作品が揃います。
政治、社会情勢、戦争、それらの狭間で揺れるアイデンティティ、そしていつの時代も言葉を編まずにはいられない人々のいとなみに思いを馳せる機会となりそうな本展。会期中には、トークイベントも予定されています。公式サイトも、ぜひチェックを。

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北島敬三 《ツィルカール村 アルメニア共和国》(「USSR 1991」シリーズより)1991/2019 年 顔料印刷 66.0×93.0cm 作家蔵 (C)KITAJIMA KEIZO
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北島敬三 《飯舘村》(「UNTITLED RECORDS」シリーズより)2011/2019 年 顔料印刷 83.0×103.7cm 作家蔵 (C)KITAJIMA KEIZO
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田村友一郎 《Sky Eyes》 2019 年 ミクストメディア 作家蔵 (C)Yuichiro Tamura
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豊嶋康子 《ズレ》 2018 年 紙、割りピン、アクリル絵具、ボールペン φ11.5cm 作家蔵 撮影:木奥惠三
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山城知佳子 《チンビン・ウェスタン『家族の表象』》 2019年 4KHDヴィデオ、カラー、サウンド 作家蔵 (C)Chikako Yamashiro Courtesy of Yumiko Chiba Associates

「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」
参加作家:北島敬三、小林エリカ、ミヤギフトシ、田村友一郎、豊嶋康子、山城知佳子
会期:2019年8月28日(水)〜11月11日(月)
休館日:毎週火曜日 ※10月22日(火・祝)は開館、10月23日(水)は休館
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前迄)※毎週金・土曜日のみ、8・9月は21時迄、10・11月は20時迄
会 場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
アクセス:東京メトロ千代田線「乃木坂」駅 青山霊園方面改札 6出口(美術館直結)/東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅 7出口から徒歩約4分
国立新美術館

text:Yu Miyakoshi

アートと、文学。

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