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実母のようにはなりたくない! 過去の辛い経験から生まれた私の育児ルール【めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々 第128話】

  • 2019.8.8
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今回は私の実母の話です。

実母の話に関してはここには書き切れないくらい色んな思いがあるのですが、今回は実母を反面教師にしている点にスポットを当ててお話したいと思います。


私は、特に虐待されたわけでも、放置されて育ったわけでもありません。

特に不自由することなく、ここまで育ててもらいました。

実母は、私が絵に興味があると分かると、色んな画材を揃えてくれたり、基本的には優しい母親でした。

しかし、1点とても強烈な個性がありました。

それは、日常的に、まるで蛇口をひねったように愚痴を言い続ける人だったんです。

私はその愚痴を、幼い頃から(一番記憶に残っているのは幼稚園の帰り道に延々愚痴を聞いているシーン)聞き続けて育ちました。



それから月日がたち、私も実母と同じように、結婚して子どもが産まれ、『母親』になりました。

自分の中では『実母のようにはならない』と強く思っていたはずなのに、いざ子育てをしてみると、ふとした時に実母と似ている部分が出てくる時があります。

それは本当に些細な、ちょっとした事なんですが、『似ている』部分に気がついた瞬間、背筋が凍るような、強烈に『私はあの人の娘なんだ』と思い知らされるような、なんとも言えない苦しい感覚に陥ります。


実母は娘に愚痴を言い続けることを、『悪いこと』とは一切思っておらず、まして、その愚痴で娘を苦しめているなど微塵も思っていませんでした。

むしろ『娘には幼い頃から何でも話せて~。本当、私と娘は友達のような何でも言い合える関係なんです~!」と周囲に言いふらしていました。(なんでも言い合えるというか、私から何かを発することはなく100%聞き役に徹していました)

なので実父(母にとっては夫)の愚痴も、日常的に言い続けていました。

幼い子どもにとって、母親というのは絶対的存在です。

その母親が、物心つく頃から父親の愚痴を言い続けているのです。

もはや『洗脳』と同じ状態です。

実際は子どもが大好きでとても温厚な父を一緒に暮らしているにも関わらず、目も合わさず、言葉を交わすことも一切ないくらい嫌っていました。(結婚後に長年のわだかまりが解けました)

自分がそのような経験をして育ったので、自分に子どもが出来てから心に決めていた事がありました。


私は全然完璧な人間ではないので、『もう~父ちゃんはしょうがないな~』みたいな、軽い文句のような事はポロッと言ってしまうときはあります。

でも子ども達の父親である夫の事を、誰かと比べて悪口を言うような、人間性を否定するような、そんな愚痴は一切言わないようにしています。

子どもは、大人が思ってる以上に大人の言葉をよく聞いています。

私が実母の洗脳によって実父を嫌いになってしまったように、自分の子ども達には父親のことを嫌ってほしくない。

この点は特に強烈に実母を反面教師にしています。

(ホリカン)

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