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ライフマネートレーナーがお答え!第3回「資産運用ってなにから始めればいいの?」

  • 2019.8.8
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子どもの教育資金、老後のお金など、将来必要になるお金のために今から貯金&資産運用しないと大変なことに!?「老後には2,000万円が必要」という計算も出ていて、年金制度はほぼ崩壊!?しかも、医療費の自己負担も上がりそうだし、消費税などの増税も……。じゃあ、どうすればいいの?とお悩みのアナタ。お金のプロである、ライフマネートレーナーの石川福美さんにそのお悩みを解決してもらいましょう。今回は“資産運用の始め方”のお話です。

答え:「“いつ”“何に”使う資産なのかを明確にしましょう!」

年金と貯金だけではお金が足りなくなる!?

第1回目、第2回目の記事を参考にして、現金が貯まるようになったら資産運用を始める準備は完了!といっても、「何から始めればいいのかわからない!」「資産運用ってなんだか不安!」といった悩みがあると思います。ただ、これからの時代は資産運用が必須になってくるので、正しい知識をマスターして運用に取り組んでください。

われわれの世代は高齢化社会が進み、国民の負担が上がっていき、手取りが減り、銀行預金の金利も低いというのが現状です。年金と貯金だけでは豊かな老後を送ることだけでなく普通の生活を送ることも難しくなることが問題視されています。つまり銀行にお金を預けているだけでは、将来的にお金が足りなくなるリスクが出てきます。資産運用をうまく活用することで、子供の教育資金や老後の備えをしていく必要があるのです。

使う用途によって、資産の運用の仕方は変わってくる。

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Hanako 編集部

さて、資産運用するうえで重要なのが、“いつ”、“何に”使うお金なのかを決めることです。これによって運用の仕方や、どこにお金を置くのかが変わってきます。目的を決めずになんとなく運用していると、必要なときにお金が引き出せなかったりします。

使う用途としては大きく分けてふたつあります。ひとつめは、“子供の教育資金”、 “車の買い替え資金”など(中期資金)、一定のまとまったお金に充てる場合。時期と必要な期間と金額がある程度予測ができるものなので、そこに満期を迎えるような金融商品に運用してあげるのがベストです。もしくは、そこで引き出せる状態になっていることが必要になってきます。

ふたつめは、“老後の生活資金”です(長期資金)。老後がスタートする前に、会社員の方は退職金という大きな金額が入ってきますね。「このお金を何年で分割して使い切ればいいのか?」と考えるわけですが、20年で退職金の1,000万円使い切ると決めたのに、もしそれ以上生きた場合は年金だけが収入になります。老後に関しては何歳まで生きるかが分からないので、大きな一時金が入ってくることよりも、毎月定期インカムが入ってくる仕組みを作ることが大事です。不動産投資の家賃収入などがこれに当たります。

資産運用を始めるにあたり、万が一に備える緊急予備資金が土台になる。

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Hanako 編集部

基本的なマネープランとして、なにかあったときにすぐに現金で動かせる流動性が高い銀行預金は“土台”として必要です。そして、銀行預金ではカバーしきれない万が一のリスクに関しては生命保険を活用してください。これらは、“緊急予備資金”と呼ばれるものです。また投資信託などで手堅く運用を行って、運用益を取りながら何かあった時に現金化できる土台も必要です。これらの運用リスクを極力減らし手堅く守る資産のことを“コア資産”と呼びます。

コア資産サテライト資産の順番で、資産を形成。

資産形成の上で重要な考え方が、“コア資産”と“サテライト資産”です。コア資産は運用でのリスクを極力避ける資産のことで、老後の最低限の生活費、教育費などが当たります。これらはリスクを避けて、ローリスク&ローリターンの運用で着実に資産を作ります。

サテライト資産は、旅行や趣味など生活水準をあげるため、より豊かな老後を送るための生活資金など、あればより人生を楽しむことが出来る余剰資金のこと。こちらは、ある程度のリターンを求める為にリスクも取っていく必要がある資産。ただ、サテライト資産ばかりを増やしていく人は、マーケットがガクッと落ち込んだ時に、教育資金が溜まっていなかったり、老後の生活資金が溜まっていなかったりするので注意が必要です。

コア資産とサテライト資産をバランスよく運用していく。

順番としてはコア資産を作って土台をきっちり作っておいて、そこからサテライト資産をバランスよく増やしていくことが良いでしょう。昔は年金制度や様々な社会保障制度によりコア資産だけ貯めていれば良かったのですが、今ではサテライト資産をしっかり増やしていかなければ普通の生活すらも難しくなってしまいます。サテライト資産としてある程度のリスクを取っていくため、運用が失敗したとしても持ち直すまで耐えられるコア資産をしっかり準備しておく必要があります。

石川福美/ライフマネートレーナー、エバンジェリスト

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Hanako 編集部

将来の資金対策や、万が一の経済的なリスク管理について、セミナーやさまざまなメディアで情報を発信している。クレア・ライフ・パートナーズ所属。

前回のお悩み「もっとお金が貯まる裏ワザないの?」はこちらから。

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