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モアイだけではない、楽園の島イースター島|6年間世界を旅した夫婦の記録⑥

  • 2019.8.5
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イースター島には見所が沢山ある?!

前回に引き続きチリのイースター島のお話です。モアイに魅せられ、島に点在するモアイ像をとことん見てきた私たち。並んで立っているモアイ、作りかけのモアイ、帽子をかぶってるモアイ、目がらんらんと輝いているモアイ。モアイモアイづくしです。

あまりにもモアイのことばかり話していたためか宿のスタッフが、「この島は、モアイもいいけど他にもいっぱいいいところがあるから是非見てきて!」と悲しそうに言うので、一番オススメの「ラノ・カウ」という場所を勧められたので行ってみることにしました。

火山島であるイースター島は、大きく分けて3つの火山から成り立っています。その中でも島の南西にあるのが、ラノ・カウの火山。ちょっと離れているので島を探検しながら目指します。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

かつて原住民が住んでいた洞窟や、磁気を帯びている不思議な石。実際近くにコンパスを置いたらグルグルして、おかしくなってしまいした。古代の文字や遺跡もあり、町近くには、サーフィンができる海やビーチもあります。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

お土産屋にはモアイチョコや可愛い石鹸なども売られています。

イースター島のオススメな場所

少々山の上にやってきたら景色がガラリと変わります。短い草が生えて一面の草原。自然大好きな旦那は上機嫌でズンズンすすみます。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

かつてこの島はヤシなどの木がそこらじゅうに生えていたそうです。そしてモアイの運搬用に使われたり、ネズミ被害にあったりして無くなったそう。このことが原因で食料が取れなくなり、かつて繁栄したイースター島の文明が滅びたのではないかと言われています。文字がほとんど残っていないため解明することができず、いまだに謎です。そう聞くと、綺麗な中にもどこか儚げな様子が感じられる気がします。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

ここは絶景ヨガポイント

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

やってきました、ラノ・カウ火口。クレーターは想像以上におおきくて壮大。地球のパワーを感じます。ラノ・カウとは「豊かな水のある広い場所」という意味。現在こちらの火山のクレーターには、長い年月をかけて貯まった雨水が作り出す湖ができており、そこに植物が生殖し、絶景を作り出しています。また、クレーターは直径約1.5kmとかなり大きく、クレーターからはその向こうにある海を眺めることができるのです。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

ここは、私の一番のオススメヨガポイントです。風や気温、クレーターや隙間から見える海、青い空。ここの空間にある全てのものが身体に、心のすっと沁み込んできます。足元は100mもの高さの断崖絶壁にもかかわらず、心地よさが勝って恐怖心がなくなっています。近くにはかつて神聖な祭壇が…なんとも不思議な場所です。今まで7年間旅をしてきましたが、心地よさはこのラノカウ火口で行ったヨガが世界中で一番です。勝手にMYパワースポットに認定!

南の島で獲れたて魚祭り

私たちのキャンプ場から数分歩いたところに、村で唯一の漁港があります。散歩がてら歩いたら「魚釣りやるぞー!」と旦那が突然叫び出しました。よく見ると、海の中は魚とウミガメが沢山います。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

釣りが大好きなダンナ。鼻息荒く島に一軒だけある釣具屋に爆走したものの、買ったのは針と糸だけ。そして餌は昼間食べ残したパン。こんなんで釣れるの?と私の心配をよそによく釣れます。ダンナが入れ食い状態!

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

私も負けじと釣ります。負けじと釣る気合いはあるのですが空回り。結局私は1匹だけで、あとはダンナが全部釣ってくれました。おかずゲット!

港で生のマグロ解体ショー

釣りを楽しんでいると、沖から釣り船がゴゴゴッと帰って来ました。よく見ると、1メートルほどの小さいマグロを山盛りとって帰って来たマグロ漁船。港のその場で簡単にさばいて、待ちへと売りに行くようです。慣れた手つきでサクサク解体されていく。どこからともなく島民のおばちゃんが集まってきて、新鮮なマグロをいち早く買っていく。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

こんなに新鮮なマグロを見たのが初めてだったので、ダンナと二人で大興奮。「え!これ、買えるの?うわ!身がプリプリしてる!おいしそうー!!」なんてことをワイワイしていたら、マグロをさばいていたおじさんが「そんなにマグロ好きなの?ほら、これたべてみなよ。じゃあ、これもどうだい?」とにこやかにマグロのキモやら身やらを食べさせてくれました。

イースター島
これが美味しい。見た目通りプリプリしてアジが美味しい!/Photo by TABISURUSUZUKI

そして最後に「これもいるか?」といって、中落ちたっぷりついたマグロの背骨をくれました。おじさんは、「こんなに喜んでくれて僕も嬉しいよ。これも何かの縁だね。おいしく食べてくれよ!」と片目ウィンクして去って行きました。見ず知らずの外国人に対してこの優しさ。こんな大きな心をもったカッコイイ人になりたいと思いました。

イースター島0円生活

早速料理です。マグロの中落ちはスプーンでこそげおとし、ご飯の上に乗せて中落ち丼。マグロのカマももらったのでアジと一緒にBBQの網で丸焼きに。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

恥ずかしながら、今回が二人とも魚さばきデビュー。Youtube先生に教わりながらぎこちなく魚を下ろしていきます。その後色々なところで魚をさばく機会があったので、ここで勉強しておいてよかったです。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

刺身はプリプリで、中落ち丼はアジが濃くて、あじはしっとりふかふかな身。カマは目玉の裏の肉がトロトロトロでほっぺた落ちそうなくらい美味しいです。これで0円。美味しい、安い、美味しい。物価の高いイースター島で、こんな素敵で安いおかずが手に入り2重に嬉しいです。おかずの心配もなくなりました。

外の岩に座って魚を焼きます。南国の暖かい風が海から吹いて髪を撫で、目の前には誰もいない、どこまででも続く海。いつの間にか「ほーっ」と息を吐いて体が緩んでいくのがわかります。心が満たされるのがわかります。

イースター島
Photo by TABISURUSUZUKI

イースター島は本当に色々なことが体験できました。モアイで神秘を感じ、絶景に涙し、ゆったりリゾートも味わえると思いきや、釣りや洞窟などのサバイバルもできます。モアイだけではないという宿のスタッフは本当だったなあと、しみじみ思います。

旅をしている最中なのに、なぜか海外旅行にきた気分になってしまいました。これが本当の楽園なのかもしれません。世界には本当に色々な場所が沢山あります。そんな分かりきったことを何回も感じて、その度に不思議な気持ちになります。うまく言えないけどだからどこへいっても面白いし、自分は何ができるんだろうなんてことを考えてしまう。夏休み最後のような、ちょっとさみしくて切ない気持ちになった島の夕飯。この島を離れたくないと二人でつぶやきながらビールをごくりと飲み干しました。

旅はまだまだ続きます。なので、出発しようと空港に行ったらチェックアウトが1日早くて、空港の人たちに爆笑されたのはひみつです。

ライター/旅する鈴木
ヨガ講師の”ヨメ”と、映像作家の”ダンナ”による旅夫婦ユニット。2011年より世界一周旅行を始め、アフリカ縦断、エベレストベースキャンプまでの登山、インドでのヨガ修行などを経て7年経った現在も未だ続いている。旅中は絶景の中ヨガをしたり現地の人に教えてヨガを広める。旅の様子を伝える映像ブログ「旅する鈴木」が第18回文化庁メディア芸術祭の推薦作品に選出。CM、ラジオ、雑誌など各種メディアにも出演。

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