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【皮下脂肪と内臓脂肪の見分け方】体型や落とし方の違いを解説

  • 2019.7.31
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同じ脂肪でも、皮下脂肪と内臓脂肪は役割や体への影響などさまざまな違いがあります。違いを知っておくことで、効果的に減らすこともできるでしょう。今回はボディセラピストのhrhs629先生から、皮下脂肪と内臓脂肪の違いについて詳しくお話を伺いました。

皮下脂肪と内臓脂肪の特徴と違い

脂肪の付く場所

皮下脂肪は筋肉と皮膚の間に付着しています。一方、内臓脂肪は言葉通り内臓の周りを覆うように付く脂肪です。特に腸の周りに多いですが、どの内臓にも内臓脂肪があります。

役割

皮下脂肪は体の隅々に付着し、体の保温や筋肉を保護しています。内臓脂肪は、内臓の位置を保つことや、内臓同士のクッションになるのが主な役割です。

《hrhs629先生からの一言》 皮下脂肪と内臓脂肪は同じ栄養素でできていますが、付着する場所によって役割が変わっています。あまり良いイメージのある言葉ではないかもしれませんが、どちらも体にとっては重要なものです

皮下脂肪と内臓脂肪の見極め方

体型:洋ナシ型 or リンゴ型

太ももやお尻に脂肪が付く「洋ナシ」体型は皮下脂肪型肥満。皮下脂肪には体温を保持する役割があるため、もともと体温調整に関わる部位(太もも・お尻)に集中しています。そこの筋肉が衰えると脂肪が目立つようになるため、下半身を中心に脂肪がつく洋ナシ型の体型になるのです。

一方、おなかに脂肪が付く「リンゴ」体型は内臓脂肪型肥満です。内臓を覆うように付着する内臓脂肪は、蓄積されるとおなかだけが大きく膨らんでしまいます。脚や胸はそれほど太っていないように見えるため、丸いリンゴのような体型に見えるのです。

皮膚の感触:やわらかい or 突っ張っている

皮下脂肪は、皮膚の下に付着しているため触りやすく、表面からつまめて柔らかいです。内臓脂肪は直接触れることはできませんが、内臓脂肪が溜まるとおなかのなかから膨らむため、パンと突っ張っているような感触がします。

体温:皮膚の表面が温かい or 冷たい

保温の役目がある皮下脂肪は、基本的に触ると温かいです。ただしそもそも体が冷えてしまっているときは、その状態を維持してしまうため冷えが解消されず冷たいままになってしまうこともあります。

内臓脂肪が多くなると、内臓の機能が弱ってしまいます。それが長期間続くことで、血管性の疾患を患ってしまうことも。体温や皮膚の表面が冷たくなっている場合は内臓脂肪が多い可能性が高いでしょう。

皮下脂肪と内臓脂肪、落としやすいのはどちら?

脂肪が溜まってしまったとき、比較的落としやすいのは内臓脂肪とされています。皮下脂肪と内臓脂肪の増えやすさ・減らしやすさはよく貯金にたとえられます。皮下脂肪が引き出しに時間がかかる「定期預金」、内臓脂肪は貯めやすく消費もしやすい「普通預金」です。

内臓脂肪は臓器の周りに走る静脈によって肝臓へ運ばれやすく、すぐにエネルギーに転換されます。蓄積するのも早いですが、食生活の見直し等で改善もしやすいでしょう。

皮下脂肪と内臓脂肪の減らし方

食生活の改善

まず、脂っこいものや甘いものの摂りすぎは控えなければなりません。糖や脂肪は三大栄養素に数えられ、毎日摂取が必要なものです。食べ過ぎないことを意識するだけでも、内臓脂肪へのアプローチには十分でしょう。

また、食事の内容に気を遣うとともに、脂肪の吸収を促進するために、サラダなどカロリーの低いものから食事をするのもおすすめです。

有酸素運動

脂肪の燃焼には有酸素運動が必要不可欠。脂肪の燃焼にかかる時間は運動開始後から20分以降と言われています。有酸素運動などの持続的な運動を心がけましょう。

有酸素運動と言っても、張り切ってマラソンやウォーキング等を行う必要はありません。持続的に体を動かしていることが重要なので、たとえば家から駅までの帰り道や、買い物のときに20分以上かけて歩くだけでも内臓脂肪の消費につながります。

無酸素運動(筋トレ)

皮下脂肪は筋肉の衰えによって蓄積されていきます。筋肉を動かし、働かせることが脂肪の消費につながるため、衰えた筋肉を改善する無酸素運動(筋トレ)を取り入れると良いでしょう。

一度付いてしまうと落としづらいとされる皮下脂肪ですが、無酸素運動で筋肉を鍛え、基礎代謝が高い体づくりと食事の見直し、有酸素運動も組み合わせていけば改善につながるはずです。

皮下脂肪と内臓脂肪を撃退して健康的な体づくりを

皮下脂肪、内臓脂肪はともに体に必要なものですが、付きすぎるとさまざまな悪影響を及ぼします。とくに内臓脂肪は重大なリスクにつながる可能性があるため、心当たりのある方はすぐに対策を始めましょう!食事、運動に少し気を遣うだけでも、改善の一歩になります。

この記事の監修者

hrhs629

ボディセラピストとして活動しています。多くの方に携わらせて頂いた経験を元にアドバイスをさせて頂けたらと思います。

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