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今さらこんなこと、人に聞けない…料理苦手さんが知っておきたい料理の基本

  • 2019.7.30
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独身時代からバリバリ仕事をし、結婚後も共働きを続けている人は多いと思います。このような方は、料理教室に通ったり、家族にゆっくり料理を習ったりする暇もなく同棲や結婚をしたため、いざ、パートナーや家族のために料理を作ろうと思った時に「料理の基本を意外と知らない……」と悩まれていることも多いかもしれません。

そこで今回は、今さら人に聞くのは恥ずかしいけれど、知っておくと絶対に便利な料理の基本をご紹介します。

【1】料理のさしすせそ

『料理のさしすせそ』という言葉は、誰でも聞いたことがあるでしょう。でもこれは『よく使う調味料』という意味だけではなく、それ以上に深い意味があることをご存知でしたか?

『さ』は砂糖、『し』は塩、『す』はお酢、『せ』は醤油、『そ』はお味噌ということは知っているかもしれませんが、これは煮物などを作る時の『調味料を入れる順番』を示しています。この順番は科学的根拠に基づいていて、塩の方が砂糖より粒子が小さいため、より早く材料に味が染み込んでいくもの。そのため、先に砂糖を入れないと甘味が入らなくなってしまうのです。また、醤油やお味噌は、早く入れてしまうと香りが飛んでしまうので、最後に入れるのがいいという意味も。

こうした背景を知っておくことで、実際に料理をする際に味の失敗が少なくなるはずです。

【2】味付けの基本

「いつも味付けはネットで調べて適当に入れている」という方も多いかもしれませんが、和食の基本の合わせ調味料を覚えておくと、かなり使えます。

三杯酢や甘酢、白和えごろもやゴマごろなど。こうした合わせ調味料をサッと作れると、家にあるもので簡単に副菜を作れてしまいます。お酢類はそれぞれ市販品もありますが、自分で作れるとコストも安く済みますね。

三杯酢は酢の物全般やもずく酢に、野菜類と甘酢を混ぜ合わせて甘酢漬けにしたりと色々使えますので、料理のレパートリーも増えそうですね。また、お酢を使った料理は数日間日持ちもしますので、共働きの方には作りおきできてうれしいレシピのひとつとなるはずです。

【3】分量の計り方

レシピ本などを読んでいると、当然のように『塩少々』と書かれていて戸惑ったことはありませんか?『塩少々』とは親指と人差し指の2本の指で計った量。さらに、『塩一つまみ』は3本の指で計った量なので、ぜひ覚えておきましょう。

また、液体類の『〇さじ1杯』というような物はすべて液体がこぼれ落ちる直前ぐらいの量で、粉類はすりきりになります。液体類は他にも『〇カップ』と指示されることもありますが、1カップは基本的に200mlのことを示しています。

お料理では多少の誤差で大失敗することはないかもしれませんが、お菓子作りでは失敗の原因となってしまうこともありますので、きっちり計りましょうね。

【4】出汁(だし)って何があるの?

共働きで忙しくしていると、だしは『だしの素』に頼りきりになってしまうかもしれません。しかし、ちょっと時間に余裕がある日ぐらいはお出汁を自分でとってみてはいかがですか?

だしは基本的に『かつお昆布出汁』、『昆布出汁』、『煮干し出汁』の3種類ですが、かつお昆布出汁と昆布出汁はそれほど難しくないのでチャレンジしてみましょう。

煮干し出汁は内臓処理が必要なので、ちょっと気合を入れて作らないといけないかもしれませんね。時間がある時にチャレンジしましょう!

【5】1人前ってどのぐらい?

そうめん1人前やハンバーグ1人前など、ざっくり書かれていることもあるかもしれませんが、一般的な物だけでも覚えておきましょう。

  • そうめん1人前・・・1〜2束(90〜100g)
  • パスタ1人前・・・・90〜100g(ロングパスタ)
  • そば1人前・・・・・90〜100g(乾麺)
  • うどん1人前・・・・80〜100g(乾麺)
  • ハンバーグ1人前・・70〜100g

たくさん食べる人や少食の人もいますので、あくまで目安として覚えておくといいですね。

焦らず、まずは基本を大切に

目分量で上手に料理が作れる人もいますが、本当に基本的なことだけは押さえておくといいでしょう。いつか自分が親になった時も、子どもにこうした和食の基本の『き』を教えてあげられるような親になれたらいいですね。

共働きだとお料理にあまり時間をかけることが難しいこともあるかもしれませんが、少しでも時間に余裕のある時は、食材の切り方や盛り付けなどのバリエーションも増やすためのチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。

監修:藤村亜美(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)

photo/PIXTA

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