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美文字の基本は、字母を意識すること!~文字のクリニック

  • 2019.7.22
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大人になってから、もっときれいに字を書けたら・・・と思ったことがある人も多いはず。ここは、日ごろから書道を教えている書画家・夏生嵐彩の連載『文字のクリニック』。先生のもとに訪れた相談者さんの「字」の悩みを、丁寧な指導で解決へと導きます。読み解くことで、きっと皆さんの字も美しくなっていくはずです。(編集部)

意識する場所さえつかめば、「ひらがな」は攻略できる!

院長の夏生嵐彩です。当院ではクセ字や悪筆など、文字の困った病気をお持ちの患者さんに適切な治療と処方箋をお渡ししています。文字のことで悩んだ時はいつでも駆けこんでくださいね。

さて、ついにひらがなの基本最終回です。
ひらがなの基本的な柔らかい動きにだいぶ慣れてきた山瀬さん。「や行・ら行・わ行」をさっくり仕上げて、ひらがなの応用が効く土台を作りましょう。

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「ゆ」は「由」をなぞるように!

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山瀬さんの「ゆ」は右側のぐるっと回すところの下の方が膨れてしまっていますね。実はこういう人が結構たくさんいます。

これも毎度お決まりの「字母」を意識すると解決しますよ!

「由」を手書きで書くとき正方形に書かず下がすぼまるように書きますよね。
ひらがなにした時も同じです。またよくある失敗例として、最後を長くはらってしまうことがあります。

字母を意識していれば由の縦画は下に突き出ていないので長く書いたらおかしいことがわかります。長いと「申」って字になっちゃいますよね!

反ってリズムをとりたい「る」

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「る」「ろ」ともにすごく多いミスがこれです。一番長い線を伏せて書く人が多いのはなぜなのでしょう。まっすぐか、すこし反るくらいがちょうどいいです。

伏せてしまうと最初の線との空間が潰れてしまい、回る部分で変な空間ができてしまいます。反るように書けばどちらも解決しますよ。

思いっきりが大切な「を」

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おおむねきれいに、お手本をよく見て書いてくれています。ただ、「を」ってバランスを取るのがとっても難しいですよね。

最終画の始まりをずっと遠くの方(右側)から書くようにしてみましょう。

すると、字の最初に傾けた線と引っ張り合ってバランスを取ってくれるのでうまく整います。

一本目の横画よりもずっと右側へ突き出して思い切って書きましょう!

かっこいい「を」になってくれるはずです。

さて、今回は今までの練習の甲斐があって、大幅に治療するところはなかったですが、改めて「字母を知ることの大切さ」などがわかったのではないでしょうか。

本日の処方箋

バランスをとるためには、思い切りも必要!
「を」は、左に傾けた分だけ右はしっかり突き出す。

さて、次回は今までの練習を基に、ひらがなを応用してみましょう。
こんなに細かく練習したのに、ひらがなは、ただ羅列するだけだとばらばらに見えてしまいます。ショックですよね。

どうしたらいいのでしょう。

大きさと外形がキーになります。〇・▢・△・◇…次回はひらがなを記号的に感じて自然に文章に溶け込む練習をしていきますよ。

これは後々、漢字を書くときにも応用できますし、漢字と仮名を一緒に書く手紙などの実用書でもたくさん生きてくる基礎になります。

それまでに、ひらがな50音の総復習を自習してくれたら嬉しいです。

それではお大事に。

文・イラスト/夏生嵐彩

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