1. トップ
  2. 矢口史靖監督&三吉彩花、ミュージカルの本場・NYで手応え「自信を持てました」

矢口史靖監督&三吉彩花、ミュージカルの本場・NYで手応え「自信を持てました」

  • 2019.7.22
  • 384 views
「ダンスウィズミー」が「ニューヨーク ジャパン・カッツ」のオープニング作品として上映され、矢口史靖監督と主演の三吉彩花が登壇した
(C)2019「ダンスウィズミー」製作委員会

【写真を見る】ニューヨーカーたちの笑いを誘った、矢口史靖監督&三吉彩花の決めポーズ!

矢口史靖監督、三吉彩花主演によるミュージカル映画「ダンスウィズミー」が7月19日(現地時間)、ミュージカルの本場・アメリカのニューヨークで開催された「ニューヨーク ジャパン・カッツ」のオープニング作品として上映。矢口監督と三吉が登壇し、トークショーを行った。

盛大な歓声と拍手で迎えられた矢口監督&三吉

矢口監督と三吉は上映前あいさつとして、ニューヨークの観衆の前に登場。盛大な歓声と拍手で迎えられ、矢口監督は「この映画の監督をしました矢口史靖です。普通の人が急に歌ったり踊り出したりするミュージカルって、おかしくない? そんな人、もし本当にいたら、僕からみたら病気です」と、英語で“ミュージカル映画のなぜ?”を投げ掛け笑いを誘う。

三吉は、現在勉強中という英語で「三吉彩花です。今日は映画を見にお越しくださり、ありがとうございます。この映画はとても楽しいミュージカルコメディー映画になっています。歌ったり、踊ったり、驚きもいっぱいあります。とってもハッピーになれる作品になっていると思います。ぜひ、最後まで楽しんでいってください」と、感謝の気持ちを伝えた。

ニューヨーカーたちを笑わせる2人

上映後、2人は再びステージ上に登場。本作を制作した意図を聞かれた矢口監督は「小さいころからミュージカル映画を見ていましたが、好きになったり嫌いになったりを繰り返しており、エンターテインメントに思いっ切り入り込むことができない日本人の1人で、ミュージカル映画が少し恥ずかしく思え、抵抗がありました」と明かす。

さらに、「さっきまで普通にしていた人が急に歌い出すって、やっぱりおかしいじゃないか。そして、そういう人が現実にもしいたら、不審者ではないかな?と僕は思っていました。でも、今までミュージカル映画でそんな不審者扱いされる人はいませんでした。それなら僕がミュージカルをすればするほど、不審者扱いされるという映画を作りたいなと思いました」と思いを語る。

「どんなミュージカル映画を見て、おかしいなと思ったのですか?」という質問には、「『ウエスト・サイド・ストーリー』とか『サウンド・オブ・ミュージック』とか、『ラ・ラ・ランド』でいえば最初の高速道路のシーンですね。あのシーンを見ると、警察が本当にあの人たちを捕まえるの大変そうだなと思います」と、会場を笑わせた。

「ダンスや歌など、大変な役だったと思いますが」と聞かれた三吉は、「今回はオーディションで矢口監督に選んでいただいたんですが、普通の東京に暮らしているOLにも見えて、なおかつミュージカルシーンも華やかに見せなくちゃいけないなど、いろいろ必要事項があったので、監督とたくさん相談しながら役を作っていきました」と回答。

そして、「ダンスと歌に関しては、撮影が始まる2カ月前くらいから基礎から練習を始めまして、ちょうど1年前の夏だったのですごく暑かったですし、初めていろんな歌とダンスに挑戦しなくてはいけなかったため、精神的にも体力的にも練習期間が一番ハードで、クランクイン前に入院してました」と苦労を口に。

「でも、おかげでメンタルも体力もすごく鍛えられたので、監督やスタッフの方、キャストの方と、あの夏を過ごせたのは、私の今後の女優人生において宝物になりました。それに、テーブルクロス引きもできるようになりました! テーブルクロス引きのお仕事があったら呼んでください」と、笑いを交えて振り返った。

【写真を見る】ニューヨーカーたちの笑いを誘った、矢口史靖監督&三吉彩花の決めポーズ!
(C)2019「ダンスウィズミー」製作委員会

撮影中のエピソードに、会場は大爆笑

矢口監督は「社会を風刺している映画が多いですね」と言われた場面で、少し悩みつつ「僕はスマートフォンを持っていませんし、どうせ使えないと思っているので持っていません。主人公・静香に社会批判をさせようとは思っていません」とコメント。

「ただ、あの年代で東京で働いているとしたら、静香というキャラクターはトップクラスの稼ぎをしていて幸せな生活をしている人です。でも、静香はその生活に実は満足しておらず、本当に自分のしたいことを、催眠術をきっかけに、ちょっと太った相棒と共に探しにいき、発見させてあげたかったのです」と話す。

会場から「アメリカでの公開は?」と聞かれた矢口監督は、「ぜひ、してほしいです。今日見てくださった方々に映画の面白さを証明してもらえれば、公開に一歩でも二歩でも近づくと思います」と語り、三吉も加勢して「ぜひ、SNSで発信してください」と頼んでいた。

また、矢口監督が「三吉さんと共に旅をする、太った女の子が劇中にいます。その子は芸人で、演技もほとんど未経験でした。ただ、存在感はとてもチャーミングで面白かったので、この役に抜てきしました。カメラの前でも全く緊張せず、自分の普段のままできることが彼女の良さでしたが、困ったことに玉ねぎを丸かじりするシーンは、普段の彼女のままではできないことでした。

なので、撮影現場に本物の催眠術師を呼び、彼女に玉ねぎがおいしいリンゴに思う催眠術を掛けました。すると本当においしいと言って、思い切り食べてました」と撮影中のエピソードを紹介し、会場は大爆笑。

その様子に、三吉は「これ以上、面白いこと言えない…」と困り顔だったが、「私の上司の役で村上さんという人が登場するのですが、彼が話し終わると小鼻をきゅっと上げ独特な笑顔のシーンがあって、監督が『実際こんな感じでやってほしいです』と演じると、すごく格好良くて、スタッフさんとマンガから出てきたみたいに格好良いと盛り上がって言っていたんです」と話し、矢口監督も照れた表情で「ありがと!」と応える。

続けて、「村上さん役の俳優さんもそれをまねて、ずっと『ありがと』ってやっていたのですが、彼はすごく真剣に演じてはいたのに、だんだんネタみたいになってきまして、これは笑いを取りにいっているのでは?という現場の雰囲気になってきまして。実際、トロント(カナダ)や上海(中国)の映画祭でも格好良いという反応より、これは笑わせにきているという反応のお客さんが多く、今日もそういう反応だったので、うれしかったです」と笑わせる。

そして、矢口監督は「いろいろな所で上映してきましたが、反応はどうですか?」という質問に対して、「同じパートで笑いますけど、こちらの方がダイナマイトでした。上海映画祭では、中国の観光客のシーンが一番盛り上がっていました」と回答。

また、ミュージカル映画に対する反応の違いを聞かれた三吉は「私自身はミュージカル映画に違和感はなく、普通に好きだったんです。日本でジャパンプレミアを行って、日本の皆さんに初めて見ていただいたのですが、お客さんも楽しんで見てくださっていました」と振り返る。

さらに、「ただ、日本で上映されるミュージカル映画は海外から入ってきているものが多いので、周りを気にせず映画館で大きく笑ったりだとか、一緒に歌ったりするのは、日本だとまだ少しハードルが高いのかなと思います。なので、この映画をきっかけに、どんどん歌って踊って映画館でも楽しんでもらえる映画にしたいなと思っています」と思いを明かした。

矢口史靖監督は、ミュージカルが盛んなニューヨークで受け入れられたことに手応えを感じた様子だった
(C)2019「ダンスウィズミー」製作委員会

ニューヨーカーの反応に、手応えを感じる矢口監督

最後に、矢口監督は「日本の公開は、まだ1カ月先です。ですので、ここでお客さんがどれだけ反応してくれるかっていうのは、日本の公開に向けてのテストと思っている部分もあって、実際確認したくて後ろでこっそり反応を見ていました。皆さんの反応を見て、日本でも絶対ヒットするという自信を持てました、ありがとうございました!」と、ミュージカルが盛んなニューヨークで受け入れられたことに手応えを感じた様子。

三吉は、「私も、皆さんの反応を見られて安心しました。これを日本に持って帰って、これが日本発のミュージカルコメディー映画だって、自信を持ってアピールしていきます。そして、アメリカでも公開できるように、ぜひ皆さんSNSでの拡散よろしくお願いします」と呼び掛けた。(ザテレビジョン)

元記事を読む