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国債利回りの仕組みとは?資産運用におすすめの個人向け国債を徹底解説

  • 2019.7.19
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近年、銀行(ネット銀行除く)普通預金の超低金利化が進み、これまで資産運用に興味がなかった方や、運用する意味を感じなかった方で「使う目途がなく銀行に置いておくだけの資金であっても、預けておくだけで少しでも増えたら嬉しい」と考える方が増えてきました。

このような「銀行においておくより少しでも増えたらいい」と考える方のほとんどは、資産運用を始める際の条件として、銀行預金と同じ「元本保証」を最優先されています。この「元本保証」を優先される方に人気なのが、これから解説していく「個人向け国債」です。

「個人向け国債」は世の中の資産運用商品の中で最も安全で、どなたにでもスタートしやすいということから非常に人気のある商品です。

では具体的にどのような概要で、どのような種類のものがあり、中でも人気があるのはどのタイプなのか、項目別にわかりやすく解説していきます。

個人向け国債とは

債券投資の種類として、国債、地方債、民間債(社債)がありますが、その中には個人では購入できない債券もあります。では、個人が購入できない債券は誰が購入して運用しているのかというと、金融のプロ(銀行や証券会社など)です。

ここからは、国債の中でも更に「個人向け国債」とは何なのかについて特徴をご案内します。

何のために発行しているの?

そもそも国や地方公共団体、企業などが債券を発行する意味は「資金調達」にあります。債券(有価証券)を発行し購入してもらうことで、顧客に対して元本を保証したまま定期的に利子を支払い、これで当初の償還期間の資金を補う目的を達成することができます。

このことから、資金調達のために発行した債券は、より多くの人や企業に購入してもらうことが最も重視される前提条件です。

そこで、銀行や証券会社などが大量かつ高額で頻繁にやり取りをすることももちろんですが、個人向けであれば頻繁な売買が発生せず、長期的かつ安定的な資金調達の目的を果たすことができます。

このことから、さらに多くの個人に購入してもらうことで更なる発行数を獲得する狙いがあります。

個人対象で1万円から購入可能!

その中でも、日本が財政資金などの調達のために主に個人向けに発行しているのが「個人向け国債」です。これは、企業や団体は購入することができず、一般個人のみが購入対象となっています。

さらに購入金額も最低1万円から購入可能で、購入金額の上限はありませんので、資産運用を始めたいがまとまった手持ち資金が少ない方でもスタートすることが可能です。

利率はどうなっている?

個人向け国債は最低利率0.05%が保証されています。これは、固定金利でも変動金利でもどちらを選んでも最低金利0.05%は守られているということです。

現在の銀行普通預金の金利が軒並み0.001%程度であることを考えても、個人向け国債は非常に安定性に優れた商品であると考えられており、近年人気であるポイントもこのようなことが理由となっています。

参考・銀行普通預金との比較

例えば銀行普通預金に100万円預けておくとして、年間0.001%の利息であれば、受け取る利子は年間10円ですが、個人向け国債であれば同じく100万円購入した場合、0.05%の利子として500円受け取ることができます。

10円と500円、中には少額に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、単純計算で個人向け国債は普通預金金利の50倍の金利であることを考えると、当面使う予定が無い資金が手元にあるのであれば、普通預金口座に置いたままにするか、個人向け国債を購入するか検討するポイントとしてこの数字を参考にされてみてはいかがでしょうか。

実際購入する際の注意点

元本保証もあり、最低金利の保証もされていることから、すぐにでも購入したいと感じる方も多いのではないでしょうか?では、実際に購入する際どのようなポイントに気を付ければ良いか項目ごとに解説していきます。

購入金額の制限は?

個人向け国債の最低購入価格は1万円からと設定されています。また、購入可能金額の上限は設けていませんので、ボーナス時などに大きい金額で購入される方もいらっしゃいます。

購入を検討している際の手持ち資金や、何のためにいつまでに増やしたいのか等をしっかり計画し、ご自身のライフプランに沿った購入ができることは個人向け国債が人気であるポイントと言えます。

個人向け国債の購入先と手数料

個人向け国債は、銀行や証券会社にて購入することができます。個人向け国債を購入し保有するためには、金融機関で国債口座を開設することになりますが、その口座管理手数料などは金融機関によって多少の差がありますので、詳しくは各金融機関にお尋ねください。

おすすめは、業界屈指の格安手数料や、豊富なサービス・商品ラインナップを誇るネット証券業界最大手のSBI証券です。

個人向け国債には選べる3タイプ

個人向け国債には、固定金利の2種類(3年満期型と5年満期型)、変動金利の10年満期型があり、合わせて3タイプの中からご自身の投資スタイルに合ったものを選ぶことができます。この3つの詳細についてはそれぞれポイントを絞って後述します。

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注意!購入後1年以内の解約不可

個人向け国債は、万が一の際には手放して現金化することができ、流動性資金としての側面も持ち合わせています。しかし、実際はいつでも自由に手放す(解約する)ことができるわけではありません。

個人向け国債は、購入してから1年以内は解約することができない決まりになっています。すなわち流動性資金として使用したい場合でも、1年以内は解約ができませんのでご注意ください。

個人向け国債を始める際の金額の目安

個人向け国債は1年以内の解約ができないことから、実際にスタートするにあたって、少なくとも1年は緊急資金としても使わなくてよい金額を充てることをおすすめします。

金利タイプ別・特徴とメリット

同じ個人向け国債でも、固定金利と変動変動金利・償還期間の違い等で利益の生じ方に違いがあります。ここからは、それぞれの金利タイプ別に特徴とメリットについて解説していきます。

固定金利(3年・5年)の特徴・メリット

固定金利商品は、発行時(購入時)に設定された金利が保有期間中ずっと変わりません。つまり、購入時の金利で保有期間中のだいたいの利益を計算することができますので、何か目的があって少しでも確実に増やしたい場合は固定金利商品を選ぶと良いでしょう。

購入後に金利水準が上昇した場合、固定金利商品を選んでいる場合には途中で金利変更がないので、保有期間中は一貫して購入当初の利率のままの利益となります(変動金利であれば、上昇した分の利子を受け取ることができる)。

変動金利10年の特徴・メリット

変動金利の良いところは、半年ごとに金利が変わる点です。その際に金利情勢が上昇していれば、上昇した利子を受け取ることができます。

金利が上昇しているときは半年ごとに利子が増えるので良いですが、その逆のことも考えられます。発行時(購入時)よりも金利が低くなってしまうこともあり得ます。

当初の満期期間(10年)の間に、どれだけの利子を受け取り、最終的にはどのくらい利益があるのかを予め予測することは不可能です。ただし、変動10年を選んだ場合でも最低金利0.05%は約束されていますので、これよりも下回ることはありません。

よりお得に!現在のおすすめ情報を調べる方法

個人向け国債は、銀行や証券会社にて購入できることは既にお伝えしました。国が発行している債券ですので、どの金融機関で購入しても金利に変わりはありません。

しかしせっかく購入するなら、何か特典がある等よりお得に購入する方法があれば良いですよね。ここからは、その情報収集の方法についてお伝えします。

ランキングサイトで比較もアリ

個人向け国債をスタートする際、インターネットで取り扱い金融機関を検索すると各金融機関独自のサービスを打ち出しています。例えばネット証券会社であれば、関連企業のネットショッピングモールにて使えるポイントを還元しています。

手数料分のキャッシュバックを行っている金融機関もあり、そのような特典をランキング形式で紹介しているWEBサイトもいくつかあります。個人向け国債の購入先を検討される際の参考にされてみるのも良いかもしれません。

個人向け国債の利回りに関するまとめ

資産運用や老後資金対策として何かやっておいた方が良いとはわかっていても、これまで資産運用の経験が無い方や、スタートしてみたくてもまとまった資金が準備できず一歩踏み出せずにいた方などには、この個人向け国債がピッタリかと思います。

何よりも1万円からスタートでき、株や投資信託のように頻繁に価格をチェックして売買のタイミングを計る商品ではないので、購入した国債の満期まで持ち続けておくだけで良いのは安心です。

他の資産運用を既に開始している方でも、個人向け国債は購入するだけでよく、元本が保証されていて長期的に安定して増えていく商品ですので、お守り代わりとして組み入れても良いのではないでしょうか。

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