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【社会人マナー講座 vol.3】好印象間違いなし♡ 身につけておきたい、感じのよい言葉づかい

  • 2019.7.17
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社会人として働いている中で、「あー、この人世間知らずだな…」なんて思うときありませんか? 第一印象を決める材料として「見た目」もあるかと思いますが、「常識やマナーを知っていること」も重要なポイント! 常識やマナーがあれば“ちゃんとしている”と思われて、信頼度もアップします。

もしかしたらあなたも、知らないうちに“常識がない人”って思われているかも……。今さら聞けない、社会人の基本的マナーを『図解 社会人の基本 マナー大全』からご紹介します!

第3回目は「感じのよい接遇」について。できる人と思わせる言葉づかいなど、知っていればさらに好印象間違いなし♡ これを読んで自分の普段の行動を見直してみましょう!

名刺は腰より下で出し入れするのは×

上着をつけない夏場、名刺はどこから出しているでしょうか。ズボンの尻ポケットから、しかも財布や定期入れに入れてある名刺を取り出す人がいますが、相手に差しあげたり、相手から受け取った名刺を、腰より下で出し入れするのはNG!

身分証明書であり、会社全体の信用がかかっている大切な名刺。専用の名刺入れに収めて、シャツの胸ポケットに入れて大切にあつかいましょう。上着をつけているときは内ポケットから出しますが、名刺を交換するときは上着のボタンはきちんととめることを忘れずに。

座るも立つも、 お客様よりあとに!

ある会社のカウンターで、登録変更の手続きが終わってすぐ、担当者が立ち上がってこちらを向いていたことがあります。帰り支度をしなくてはいけないのにそのような態度をとられたら、「さっさと帰れ」とせかされているようで、あせってしまいますよね…。

このように商談や打ち合わせが終わってから、わざわざ来ていただいたお客様より先に立ち上がってしまうのは、大変失礼なこと。また、お招きしたお客様に「どうぞ、こちらへ」と椅子をすすめておきながら、自分が先に座ってしまうことも、相手に対する配慮を欠くふるまいです。

お客様に相対するときは、座るときも立つときも相手より少し遅らせるようにタイミングを心がけましょう。

これは身につけておくべし!できる人と思わせる言葉づかい

【会社の受付で入館票を書いてもらうときに…】

×「こちらの入館票にお書きしてください」
〇「恐れ入りますが、こちらにお名前をお書きください」

「お~する」は、相手よりも低い位置に自分を置いて、その自分に対して使う謙譲語。相手に対して「お書きする」は適切ではありません。

【相手が自分の話を誤解しているようなときは…】

×「それはまったくの誤解です。私が言いたいのは……」
〇「私が申しあげたいのは、そのようなことではないと存じますが」
〇「確かにおっしゃることには一理ありますね。ですが、……」

相手が誤解していることに気づいても、すぐに強く否定してしまったら第三者の間で相手に恥をかかせることになりかねません。この際はやんわりと否定して、誤解していることを相手にそれとなく気づかせることが大切。もし相手が反論してきたら、相手の言っていることをいったん受け止めてから、自分の意見を言うようにすると、むだな言い争いは避けられます。

【応接室で長い間待たされたときは…】

×「△△さんはまだでしょうか。次の予定があるんですけど」
〇「△△様はとてもお忙しそうですので、あとでご連絡いたします(また出直してまいります)。よろしくお伝えください」

イライラは募り、当然相手を責めたくなるところですが、できるだけ冷静にふるまうことが肝要。もうこれ以上待てないというギリギリの時間になったら、取り次いでくれた人にこのようにあいさつして会社を出ましょう。

【貴重な資料を取引先に返しにいきたいときは…】

×「ご都合がおよろしければ、資料をお返しにお伺いしたいのですが」
〇「ご都合がよろしければ、資料をお返しに伺いたいのですが」

いくら大切な取引先とはいえ、こんなに「ご」や「お」をつけたら、かえって相手は不快に感じてしまうかも…。

【ポイント】丁寧も度が過ぎると……。「二重敬語」に要注意!

「そのお仕事、お引き受けさせていただきます」「取引先の□□様がお越しになられます」といったように、敬語を重ねることを「二重敬語」といいます。

上司や地位の高い人に対して、丁寧に言おうという思いが強いあまりに、つい敬語を重ねてしまいがち。それによって、相手が不快に感じないとしても、敬意が高まるわけでなく、場合によっては「まわりくどい人」という印象を与えてしまうので要注意!

「恐れ入ります」「おかげさまで」「お手数をおかけしました」「ご配慮いただき……」など、ちょっとした一言をプラスするだけで印象はアップします。忙しいとついおざなりになってしまうかもしれませんが、感じのよい接遇を心がけていきたいものですね。

『図解 社会人の基本 マナー大全』

著者:岩下宣子/講談社刊
 (506265)
【プロフィール】岩下宣子(いわした・のりこ)

「現代礼法研究所」主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。1945年、東京都に生まれる。共立女子短期大学卒業。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流の故・小笠原清信氏のもとで学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。
著書には『知っておきたいビジネスマナーの基本』(ナツメ社)、『ビジネスマナーまる覚えBOOK』(成美堂出版)、『好感度アップのためのマナーブック』(有楽出版社)、『図解 マナー以前の社会人常識』『図解 マナー以前の社会人の基本』(以上、講談社+α文庫)などがある。

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