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どうやって捨てたらいい?意外と知らない!調味料別の正しい捨て方

  • 2019.7.16
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料理において味付けや風味付けに必要不可欠な調味料。しかしこの調味料、大きいサイズで購入してしまったり、なかなか普段の料理に利用しづらかったりすると、いつの間にか賞味期限切れになっていた!なんてことも。

そんな時に迷うのが調味料の捨て方。基本的には燃えるゴミに出すという方法でOKですが、実は調味料によって最適な捨て方があるのです。

排水口に流すのはNG!

瓶などに入った調味料は、中身を入れたままゴミに出すことはできません。そこで調味料をシンクなどに流してから捨てるという人もいるかもしれませんね。しかし、この方法はNG。なんと大さじ1杯の醤油を川に流すだけで、魚が住める状態の水質に戻すためには500リットルの水が必要になります。軽い気持ちで流してしまうことで水質汚染に繋がってしまうのです。

また、油分の多い調味料の場合、排水口に流してしまうことで水質汚染はもちろん、詰まりを起こす原因になります。中にはトイレに流すという人もいますが、これもシンクなどの排水口に流すのと同様です。トイレの詰まりの原因になりかねないので注意してください。

調味料は正しい捨て方で破棄するようにしましょう。

調味料別!上手な破棄の方法とは?

それでは実際に調味料はどのように捨てればいいのでしょうか?今回は調味料別にその方法をお教えします。

1:醤油やタレなどの液体状のもの

醤油やタレなどは塩分が高く、そのまま排水口に流すと水質汚染に繋がります。

こういった液体状の調味料を捨てる場合は、牛乳パックと新聞紙や古布を準備しましょう。牛乳パックの中に新聞紙か古布を入れて、ゆっくりとその中に調味料を注ぎ込みます。やや粘度の高いものだと染み込みが遅い場合があるので様子を見ながらゆっくりと行ってくださいね。すべて染み込んだら、牛乳パックの上部を、ニオイが漏れないようにしっかりとガムテープなどでフタをしましょう。この後は普通に燃えるゴミに出せばOKです。瓶やボトルは燃えないゴミに出してくださいね。

2:マヨネーズやケチャップ

マヨネーズやケチャップは中身が入っていても、容器をそのまま燃えるゴミに出してOKという自治体もあるようです。しかし、そうでない場合は、中身を新聞紙の上にすべて出して包み、燃えるゴミに出すようにしましょう。その際、調味料が入っていたボトルやチューブなどはしっかり洗ってから、自治体の規定にしたがってゴミに出すようにしてくださいね。

3:ジャムや味噌などの粘度の高いもの

ジャムや味噌など、醤油などに比べて粘度の高い調味料は新聞紙や古布に染み込ませるのは難しいですよね。逆に言えば、その中に閉じ込めてしまえば漏れ出すことも少ないということです。

これらの調味料は、新聞紙や古布の上にすべて出して包み、燃えるゴミの日に出すのがオススメです。調味料が入っていた瓶などは、しっかり洗って瓶やプラスチックの日にゴミに出しましょう。

4:塩などの固形状のもの

塩や砂糖などは、袋をしっかりと閉じてそのまま燃えるゴミに出すのでもOKですが、なんとなく気が引けるという場合は以下の方法を試してみてください。

まず調味料を新聞紙の上にすべて出して包みます。それをビニール袋などに入れて口を固く結びます。これをそのまま燃えるゴミに出せばOK!

5:油

油は基本的に捨て方は醤油やタレと同じ方法で、牛乳パックや新聞紙、古布を使って処理します。ただ油の場合は自然発火の恐れがあるため、そのまま捨てては危険!これを防ぐために、少しだけ水も一緒に含ませて捨てるようにしましょう。

もちろん、油をよく冷まして冷たい状態になってから処理して捨ててくださいね。自治体によっては廃油の回収を行っているところもあるので、まずはそちらをチェックするのもオススメです。

料理以外での活用も!

余った調味料は料理以外で活用できる場合もあります。とくに役立ってくれるのがお酢です。酸性の性質を持つお酢は、アルカリ性の汚れに効果を発揮します。トイレやお風呂場の水アカ、シンク周りの水アカなどに水と同じ割合で割ったお酢を吹きかけて拭き取るだけで汚れがスッキリ!

もしも、なかなか落ちないという場合はキッチンペーパーなどに含ませて汚れの上に貼り付けてラップで覆うなどして数分待てばより汚れ落ちがよくなります。

また、お酢には曇り止めの効果もあるので、同じ割合で薄めたお酢で窓拭きの仕上げをするのもオススメです。

正しい捨て方を理解しておこう

調味料を正しく捨てることは、環境の保全に繋がります。「環境の保全」とだけ聞くとなかなか現実感がないかもしれませんが、排水口の詰まりなどを起こしたら日常生活にも支障が出てしまいます。

そうならないためにも、しっかりと種類別に捨て方を心得ておきましょう。

監修:藤村亜美(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)

photo/PIXTA

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