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【社会人マナー講座 vol.2】お客様の正しい「案内」の仕方。その方法アウトかも!?

  • 2019.7.10
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社会人として働いている中で、「あー、この人世間知らずだな…」なんて思うときありませんか? 第一印象を決める材料として「見た目」もあるかと思いますが、「常識やマナーを知っていること」も重要なポイント! 常識やマナーがあれば“ちゃんとしている”と思われて、信頼度もアップします。

もしかしたらあなたも、知らないうちに“常識がない人”って思われているかも……。今さら聞けない、社会人の基本的マナーを『図解 社会人の基本 マナー大全』からご紹介します!

第2回目は「案内のマナー」。お客様を正しくご案内できていますか? これを読んで自分の普段の行動を見直してみましょう!

お客様を案内するとき、 歩調は合わせてますか?

会社を訪問した際、案内してくれる方に速く歩かれたら……あとをついていくのが大変ですよね。お客様に対して完全に後ろ姿を見せているせいで、歩調を合わせることができないのです。

それに、部屋まで社内を案内するとき、案内をする側が堂々と廊下の真ん中を歩いてしまったら、お客様は当然壁側を歩くことになります。それはマナー的にアウトですね。

あくまでお客様には廊下の真ん中を歩いていただくように気を配り、お客様に近いほうの肩を軽く引き、半身になるような感じで上体を少し前かがみにすると、案内するのにふさわしい姿勢になりますよ。

引いて開けるドアはお客様を先に通すこと!

会議室や応接室に入るとき、お客様に先に入っていただくのが相手への配慮です。相手に背中を向けてしまうことは、「あなたに無関心です」と言っているのと同じなのです。

引いて開けるドアは、お客様のほうにからだを開いてノブに近いほうの手で開ければ、お客様を包むかたちになります。ドアをいっぱいに開き、「どうぞ、こちらでございます」とひと言添えましょう。

また、押して開けるドアの場合は、大切なお客様にドアを押さえていただくわけにはいきませんし、お客様より先に部屋に入るのはやむを得ません。そのときも、背中を見せないようにくれぐれも注意しましょう。ポイントは、お客様より遠いほうの足から一歩踏み出すこと。ストッパーがついていたらしっかりドアをロックし、ストッパーがついていなかったら、しっかりドアを押さえたまま、「どうぞお入りください」「こちらでございます」などとひと言添えて案内しましょう。

引いて開ける=通路側に開くドアの場合→お客様が先に入る
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押して開ける=室内側に開くドアの場合→案内人が先に入る
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【ポイント】ドアはノブと反対側の手で開け、 あいている手で室内を指し示すべし
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ドアノブが左側についていたら右手で、右側なら左手でドアを開けましょう。いずれの場合も、「どうぞお入りください」と声をかけて会釈するか、あいている手のひらで室内を指し示しても◎。

会社に訪問したとき、案内してくれる人の印象は大きいもの。その人が丁寧できちんとした応対をしてくれたら、会社への好印象にもつながります。第一印象をマイナスにしないためにも、基本のマナーはしっかりと身につけておきましょう。

『図解 社会人の基本 マナー大全』

著者:岩下宣子/講談社刊
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【プロフィール】岩下宣子(いわした・のりこ)

「現代礼法研究所」主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。1945年、東京都に生まれる。共立女子短期大学卒業。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流の故・小笠原清信氏のもとで学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。
著書には『知っておきたいビジネスマナーの基本』(ナツメ社)、『ビジネスマナーまる覚えBOOK』(成美堂出版)、『好感度アップのためのマナーブック』(有楽出版社)、『図解 マナー以前の社会人常識』『図解 マナー以前の社会人の基本』(以上、講談社+α文庫)などがある。

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