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双子出産、赤ちゃんの世話できない…“母親失格”と怯えた、あのときの私へ【ふたごむすめっこ×すえむすめっこ 第35話】

  • 2019.7.9
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こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子、三姉妹の母の田仲ぱんだです。

いまでこそ、3人の子どもの母親をなんとかやっているのですが、双子を産んだすぐは、本当に不安でした。

■初めての妊娠、双子育児に不安ばかり



妊娠中から、無事に双子を産めるのか、そして育てることができるのか。初めての子ども、しかも2人も同時に赤ちゃんが生まれるということで、育児に対する不安は相当なものでした。

妊娠中は切迫早産で2ヶ月ほど入院したこともあり、その間は双子の育て方の本やブログを片っ端から見ていました。

出産は帝王切開。双子の子どもたちは無事に生まれたものの、長女は低体重で一時NICUに入りましたし、産んだ私自身は出産時に2600mlの出血があり、2日ほど母子同室はできませんでした。

そして3日目。待望の母子同室。最初は体重が2500gを超えていた次女だけと、母子同室をはじめました。それまで体を休めることを優先していて、子どもと一緒にいる時間は数分だけでした。



あぁ、やっと子どもと一緒にいることができる…やっとお母さんができる。ずっと横になることしかできなかった私はうれしさでいっぱいでした。

しかし…赤ちゃんを乗せるコットを押しながら、授乳室に向かうのですが、激しいめまいで歩けないのです。



■病院の授乳室へ行くだけでフラフラ



でもなんとか赤ちゃんのために、授乳室に行かなければと、フラフラになりながら授乳室にたどり着く私。授乳室にはすでにほかの産婦さんたちがいたのですが、私の顔を見て、おそろしく驚いた顔をしていました。

そして、ナースステーションから出てきた助産師さんにミルクを頼もうとしたところ



「田仲さん! 大丈夫なの? 顔が真っ青だよ!」と焦ったような声。「あ…たしかにちょっとフラフラします…」と私は答えたのですが、おそらくちょっとどころではなかったのです。だって、ほかの産婦さんが驚くほどの顔色をしていたのですから。



私はそのまま助産師さん2人に担がれて病室へUターン。



■母親失格だと思った当時の私に言ってあげたいこと



出血が多く、貧血が治っていなかった私。こんな体の状態では子どもの世話どころではありません。当然のことです。



赤ちゃんをまともにお世話できない自分がふがいなくて…。もう産んでから3日もたっているのに抱っこしてミルクすらもあげられない自分を呪いました。ほんとうに悔しい思いでした。たった1人の子も満足に世話ができなくて、私は双子の母親失格だとさえ思いました。

でも子どもを産んでから6年近くたちますが、当時を振り返ってみると、こんな状態でお世話をすることの方が到底無理だと思うのです。初めての出産、育児で相当気負っていたのでしょう。

当時の私に、いまの私が声をかけてあげられるとしたら



そう言ってあげたいです。「だから心配しないで。いまはゆっくり休んでね…」と。

妊娠、出産、育児。どれも思い描いていたものと違う方向へ進み、悩んだり、傷ついたりすることがあると思います。

子が大きくなってから思い返すと、ささいなことだった、あんなに悩む必要はなかったのにと思うことが多々あるのですが、それほど当時は一生懸命に子どもに向き合っていたんでしょうね。

(田仲ぱんだ)

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