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キアヌ・リーブスが今年最も注目されるワケについてエンタメ通二人が語る。【聴くポップカルチャートークvol.2】

  • 2019.7.9
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キアヌ・リーブスが今年最も注目されるワケについてエンタメ通二人が語る。【聴くポップカルチャートークvol.2】
2019.07.08 18:30
今年に入ってから海外メディアによるキアヌ・リーブスへの「愛」が止まらない。俳優としてはNetflix配信中のラブコメ映画『いつかはマイ・ベイビー』のカメオ出演、アニメーション映画『トイ・ストーリー4』(7月12日日本公開予定)の声出演、そして人気映画の第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』(10月日本公開予定)などが注目されています。一方、キアヌが「いかにいい人か」というエピソードが海外メディアをはじめSNS上で過熱化!そこで、「なぜ、今、これ?」と好奇心のままにポップカルチャーの裏側を掘り下げて、わかりやすくお届けする「ヴォーグなポップカルチャートーク」をお届けします。

キアヌ・リーブスから目が離せない!


Part 2 は、『VOGUE JAPAN』創刊時から人物フィーチャーやカルチャー読み物などを担当しているエグゼクティブ・フィーチャー・エディターの飯田美穂子と来日セレブリティを含むインタビュー記事などを書き続けているカルチャーライターの柴崎里絵子さんです。二人の視点や私見を交えて、キアヌ・リーブスがなぜ今、再注目されているかについてのトークをお楽しみください。 


そして、飛び出す話題の画像や映像も、チェック!

メディアもSNSもこぞって「いい人」エピソードを紹介。


アメリカでは今、キアヌ・リーブスのことを「Internet Boyfriend(ネット上の彼氏)」や「Internet Crush (ネット上で一方的に恋してしまう相手)」と呼ぶ人がどんどん増えているのですが、私にとってきっかけとなったのは、発売中の『 VOGUE JAPAN』8月号でカーダシアン家を興味深く解説してくれた『The New Yorker』の人気ライター、ノーミ・フライが書いたエッセイ「Keanu Reeves is too good for this world (訳:キアヌ・リーブスはこの世にはいい人すぎる)」だったのでは、と思います。 


彼女によると、インターネットを見ていると悪いニュースが多くなりがちですが、キアヌ・リーブスに限っては真逆の現象が起きている。このムーブメントはメディアのみならず、個人レベルにも広がり、キアヌが地下鉄の中で荷物を持った女性に席を譲っている姿から、緊急着陸した飛行機にたまたま乗っていたキアヌが他の乗客のための交通手段を手配した話まで、彼の「いい人」エピソードが次々と話題に。 


【聴くポップカルチャートークvol. 2】では、私たちが今注目をしているキアヌ・リーブスを巡る「ちょっといい話」などについて楽しいトークをしています。今年54歳になるキアヌですが、デビュー当時とほとんど変わらないルックスと、さらに変わらない謙虚さが人々のハートをつかみ続けているのでは?と思います。そして、キアヌが出ていた忘れられない映画についても話題が広がりましたので、ぜひ、チェックしてみてください!

本人役で出演した『いつかはマイ・ベイビー』は必見。


Netflix配信中のラブコメ映画『いつかはマイ・ベイビー』の中でキアヌが「キアヌ・リーブス」を演じています。映画の中でここまで自分をパロディするスターも珍しいかもしれません。あらゆる仕草やアクションが大げさで、何事も深く考えずに底抜けに明るいのが笑えます。ファッション好きにとっては、トム フォードを着用しているところもチェックです。

忘れられないキアヌ主演作品をプレイバック!


『ビルとテッドの大冒険』(1989)は、SFコメディ映画の傑作。ロックスターを目指す高校生のビル(アレックス・ウィンター)とテッド(キアヌ・リーブス)がタイムマシン(映画の中では電話ボックス!)に乗って様々な偉人に会うという人気シリーズの第一弾。独特なイントネーションで叫ぶ「Excellent(最高!)」は当時、大流行しました。2020年にはシリーズ第三弾が公開されるというニュースも話題です!


『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)は行き場を無くした若者二人の苦悩と友情を描いたアメリカの青春映画の歴史に残る名作。主演リヴァー・フェニックスとキアヌは私生活でも仲が良く、映画が公開されてからわずか2年後、リヴァーは23歳で亡くなってしまいました。


キアヌ・リーブスと当時無名だったサンドラ・ブロックをスーパースターという地位に押し上げたのが、世界的に大ヒットしした映画「スピード』(1994)。爆弾を仕掛けられたバスが暴走するというノンストップ・アクション映画で、主演二人の息の合った演技が注目を集めました。最近になってサンドラはキアヌに片思いだったという話をアメリカの人気トークショー番組「Ellen」で披露。そのことについて聞かれたキアヌは僕も彼女に片思いだった、と答えて、さらに大きなニュースにもなりました。


アクションやコメディ映画への出演のイメージが多いキアヌですが、しっとりとした恋愛映画『雲の中で散歩』(1995)もオススメです。困っている女性を助けるために自ら犠牲になるという設定も、キアヌの「いい人」伝説とマッチしている?のかもしれません。第二次世界大戦後のアメリカという時代設定には、さまざまな夢や可能性を感じさせる、とてもロマンティックな作品です。


アル・パチーノと共演した『ディアボロス / 悪魔の扉』(1997)は意外にもホラー映画です。ニューヨークのエリート法律事務所で働くことになった若手弁護士(キアヌ・リーブス)は、やがてその事務所のボスが悪魔だったことに気づく......。実は『スピード』が大ヒットした後にキアヌがキャステイングされたため、キアヌにはかなりの金額が出演料として約束されていたようです。が、共演にアル・パチーノというハリウッドでは伝説の大俳優を雇うお金がないという問題に映画プロデューサーたちが直面した際、キアヌは快く大幅な出演料カットを受け入れました。そのおかげでこの映画ができあがった、という話は映画史に残る有名なエピソードです。ちなみに、この映画の中でキアヌの妻役を演じていたのは当時無名だったシャーリーズ・セロン!


現代のスーパーヒーロー映画の原型をつくった、とも言われるほど映画の歴史を塗り替えたのがキアヌ主演の「マトリックス』(1999)。その後に、「マトリック・リローデッド』(2003)と『マトリックス・レボリューションズ』(2003)も公開され、世界中でキアヌが演じたネオは愛され、アイコン的な存在になりました。


アメリカで実際に起きた事件が題材となっているアメフト映画の『リプレイスメント』(2000)。かつてスター選手だったけれども、アメフトから離れてしまっていた男性(キアヌ)がひょんなことから代理選手として試合に出なければならなくなる、という話。監督役にはハリウッドのベテラン俳優のジーン・ハックマン。この映画を製作する際も、ジーン・ハックマンをキャスティングするためにキアヌは快く自らの出演料を下げたという話も、後に伝説と化しました。

いよいよ公開の新作映画もチェック!


世界的に愛されているシリーズ第4弾の『トイ・ストーリー4』が7月12日に日本公開!今回もトム・ハンクスが演じるウッディをはじめとする素敵なキャラクターたちが勢揃い。中でも今注目をされているのがキアヌが演じた新キャラクターのデューク・カブーン!自分に自信が持てないカナダのスタントマンという設定で、ここにはキアヌが気の優しいカナダ人であることと、私生活ではバイク好きであることなどが連動し、さらに話題を呼んでいます。劇場でぜひ!チェックしてみてください。

ファッション界からも愛されるキアヌ。


もちろん、ヴォーグな話題としては、サンローラン(SAINT LAURENT)の2020年春夏のショーに招かれたキアヌ。今季の広告キャンペーンにも出演した彼は、一言ではうまく表現できませんが、今という気分を誰よりも素敵にかっこよく体現しているのかもしれません。

日本では『マトリックス』20周年スペシャル上映も!


『マトリックス』製作20周年を記念して、2019年9月6日(金)より、期間限定で4D上映が決定。

Mihoko Iida

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