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VALENTINO 多様性を育むことで生まれる豊かさ。

  • 2019.7.8
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VALENTINO 多様性を育むことで生まれる豊かさ。
2019.07.08 11:50
色とりどりのカラーパレットと、世界各地の文化を取り入れたインクルーシブなコレクション。

【全73カット】VALENTINO 2019-20年秋冬オートクチュールをすべて見る。

ナオミ・キャンベルセリーヌ・ディオンなどセレブリティがフロントローに揃ったヴァレンティノ(VALENTINO)のオートクチュールコレクション。ピエールパオロ・ピッチョーリが今シーズン着目したのは、ダイバーシティやインクルーシブであることだ。女性が自らのルーツやカルチャーとともに自身の存在意義を確認すること、ありのままの自分でいること。多様性のある世界は豊かで、とても贅沢だ。


ストーンやビジューで花模様をつくったドレスはイエローと太いフリンジがインパクト大。オレンジ、ピンク、グリーンといったビビッドなカラーパレットだ。東南アジア風のヘッドピースやキモノスリーブのガウン、オリエンタルな刺繍やブロケード、ジオメトリックなパターンなど、世界各地の民族服からインスパイアされたディテールも多い。


リボンモチーフも頻繁に用いられ、後半のドレスでも背中に大きなリボンをあしらったドレスや首もとのリボンが衿のようになったドレス、アシンメトリーになったネックラインから袖にリボンをあしらったトップス、胸もとのゴールドリボンがポイントの白いドレスなどさまざまなバリエーションで登場した。


モデルたちの中で注目を集めたのは、『VOGUE』史上最年長で表紙を飾ったことでも話題を集めた女優のローレン・ハットンだ。鮮やかなグリーンのドレスにマスタードイエローのブーツ、ゴールドのライナーがリュクスなフーデッドコートを、年齢を重ねることでうまれるエレガンスで着こなしている。


パネル状のパーツをひとつずつ組み合わせたピンクのドレスやフラワーモチーフのアップリケをたくさんつけたドレスなど、クチュールメゾンならではの繊細な手仕事だ。フィナーレではピッチョーリとともにアトリエスタッフも登場し、ショーの成功を喜んだ。

Photos: Gorunway Text: Yoko Era

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