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<いだてん>世界的ダンサー菅原小春“大河”出演の決め手は「魂を燃やしたい」

  • 2019.7.6
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菅原小春が大河ドラマ「いだてん―」でドラマ初出演を果たす
撮影=島本絵梨佳

【写真を見る】ギャップありすぎ!和服姿の菅原小春(=人見絹枝)

ダンサーの菅原小春が大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)でドラマ初出演を果たし、人見絹枝を好演している。

7月7日(日)放送回では、1928年に開催されたアムステルダムオリンピックが描かれる。

この大会ではこれまで見送られてきた女性の陸上競技への参加が認められ、日本からはただ一人、人見が女性選手として出場する。

人見絹枝を演じる菅原小春
(C)NHK

そんな女子スポーツ界の草分け的存在を演じるのが、今回がドラマ初出演となる菅原だ。

「第69回NHK紅白歌合戦」(2018年、NHK総合ほか)でのパフォーマンスが記憶に新しい菅原は、幼少期から創作ダンスを始め、学生の頃には数々のダンスコンテストで優勝。2010年に渡米、現在までに世界35カ国でショーやワークショップを行うなど、世界的に活躍している。

恵まれた体格や海外での活動を通して孤独を感じた経験など、人見と共通点が多いと語る菅原に、役への思いやドラマを通して感じたことなどを聞いた。

出演の決め手は「魂を燃やしたいな」

【写真を見る】ギャップありすぎ!和服姿の菅原小春(=人見絹枝)
(C)NHK

――ドラマ初出演・演技初挑戦になりますが、出演を決めた理由を教えてください。

人見さんのような“魂”を持った女性って今の時代に少ないと思うんですよね。

みんなどこかで何か物事が起きていたとしてもこそこそと見ているような感じで…。

そんな中、あの時代に人見さんは体を張って、自分の魂を持って、日本を背負って海外に行った。

私も次の世代の人たちにそういう精神を伝えるために「魂を燃やしたいな」と思い、やらせていただきました。

人見さんも私が考えていたのと同じように感じていたのではと思い、シンパシーを感じました。

――人見さんにはアスリートとして活躍する強さがある一方で、国民からの期待に押しつぶされそうになってしまうような弱さもあると思うのですが、菅原さんご自身が人見さんと共感する部分はありますか?

私自身、みんなに対して振り切って接していますが、心は“女”なんですよ。裁縫もご飯を作るのも好きですし、みんなと温かく触れ合いたいという思いがあります。

私は人見絹枝さんと同じく身長が170cmと高いので、バックダンサーとして踊っているときに目立ってしまうんですよね。

だから「対称の立ち位置の人より下がって踊って」や「ちょっとエナジーを抑えて踊って」と言われることもあったりして…。

体型に関してコンプレックスを持っていた時期もあったのですが、海外に飛び出して行った時に「なんだ、全然普通じゃないか」と気づけたんです。

そして「コンプレックスを自分の強みに変えていかなくちゃいけない」、「努力して磨いていかなければいけない」と思いました。

人見さんもそのように感じていたのではと思います。

作り込んだという感覚はない

人見絹枝を演じる菅原小春
撮影=島本絵梨佳

――人見さんの背中を押す寺島しのぶさん演じる二階堂トクヨとのシーンもとても印象的ですが、寺島さんとお芝居をして感じたことやお話しされたことがあれば教えてください。

私は実家が千葉県なんですけど、家族で千葉によく遊びに行くとおっしゃっていました。

「ぜひ遊びにきてください」とか、「この時期はハマグリがおいしいですよ」とかそういうお話をさせていただきましたね。

また、これは寺島さんに限ったことではありませんが、私は本当にドラマに対して無知なのでポカンと眺めていて、「プロの人たちはこうやって少しずつ役になっていって、カメラが回っている時はこうするんだな」と勉強になりました。

寺島さんとマンツーマンでお芝居している時は本当に学ぶことが多くて、インスピレーションを受けました。

――アムステルダム五輪で、100メートルでメダルが獲得できず、ロッカールームで今まで走ったことのない800メートルへのエントリーを懇願するシーンでは、お芝居しているというより、菅原さんご自身の感情なのかなという印象を受けます。実際に撮影はどのような思いでされていたのでしょうか?

私はお芝居が分からないので、泣いている場面もどういうふうに泣こうと意識しているのではなく、ああやって多分家でも泣いているんですよね(笑)。

だから作り込んだという感覚はなく、人見さんという人のことを思ったらあんなふうになっていました。

リラックスができて“抜き”ができる

人見絹枝を演じる菅原小春
撮影=島本絵梨佳

――今回ドラマに出演してみて感じた演技の面白さはありますか?

お芝居は面白いですね。

ダンスは常に面白くないんですよ。大好き過ぎちゃって大嫌いで辛いんです。

だから面白いと感じることができる余裕が持てるというか…。

悪く言ってしまうと、「(芝居は)自分の畑じゃないし」ってリラックスができて“抜き”ができるんです。

私はダンスでも本番がすごく下手なんですよね。

“抜き”に関しては監督の大根仁さんにもカメラテストをしている時に「本番もそれでいってほしいから、ちょっと抑えてくれ」と言われました。

その言葉で「私ダンスと同じ感覚で演技していたんだ。ここは違うところなんだよな」と気付くことができて、そこからリラックスしてできるようになりましたね。

――これを機にまたお芝居に挑戦したいというような思いはあるのでしょうか?

女優さんは女優さんであり、素晴らしいプロフェッショナルの方がいるんです。

私は私で人見さんのように共鳴できる人に出会ったり、「私が魂を燃やす意味があるな、私の体と心を通して伝えられるものがあるな」と感じた時にまたやってみたいですね。

人見さんはまさにそういう役だったので、やらせていただきました。(ザテレビジョン)

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