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カードローンの金利の仕組みと利息の計算方法を専門家が解説!

  • 2019.7.4
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カードローンにおいて最も重要な要素である金利。なるべく負担を抑えながらカードローンをうまく利用するには、金利の仕組みや利息の計算方法を知っておくことも大切です。この記事ではカードローンの金利の仕組みと利息の計算方法について、実例を交えながら解説します。

金利の基礎:利息と利子の違い

グレーゾーン金利は解消された

借入金利に関係する法律には利息制限法のほか、刑事罰の対象となる上限金利を定めた「出資法

グレーゾーン金利 出資法による上限金利と利息制限法による上限金利との間の金利で、一定の要件のもと有効とみなされていたもの。

上限金利を超えて融資を行うのは違法な悪徳業者

上限金利を超える法外な金利を要求する業者は違法な悪徳業者です。悪徳業者の中には表面上は上限金利の範囲内の金利を掲げながら、利息以外に法外な手数料を要求するような業者もあるため注意が必要です。

借入を行う前に借入条件をよく確認し、そのような悪徳業者は絶対に利用しないようにしましょう。

カードローンの利息計算方法

借入金利が実質年率で表示されたカードローンの利息は以下のように計算されます。

利息計算方法

利息=借入残高×金利(実質年率)×(借入日数/365日※)

※借入当日は借入日数に含まない ※うるう年の場合には365日は366日に変更

利息は日割りで計算。1日でも早く返せば利息は少なくなる

利息は年率で表示されますが、実際には借入日数分で日割り計算されます。

利息は1日でも早く返済するほうが少なくなるため、決められた返済日まで待つ必要はありません。余裕ができたタイミングで随時繰り上げ返済を行えば、すぐに利息軽減効果が得られます。

一括で返済する場合の利息計算

たとえば100万円を実質年率15%で借り入れ一括で返済する場合、1日あたりの利息は約410円です。

実質年率15%で100万円を借りた場合の利息

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毎月返済する場合の利息計算

毎月返済でも同様に利息は日割りで計算されます。毎月の返済ごとに借入残高が減少するため、利息もだんだん減っていきます(返済金額が一定の場合、返済金額に占める利息の割合が減少していきます)。

100万円を借りて毎月返済した場合の利息(実質年率15%)

100万円を実質年率15%で借り入れ、毎月27,000円ずつ返済した場合、約34万円の利息が発生します(返済回数50回、繰り上げ返済なし)。

※レイクALSA・返済シミュレーションを用いて試算 ※借入日から30日ごとに返済した場合の目安(繰り上げ返済なし) ※1年を365日として計算

金利の違いは利息に大きく影響する

数%借入金利が違えば、利息に大きな差が生じます。その差は借入金額が大きいほど、借入期間が長いほど大きくなります。

金利差による利息への影響

金利差による利息への影響について、100万円を借り入れ一括返済した場合(借入日数30日)と毎月一定額(27,000円)ずつ返済した場合を例に比較すると、以下のようになります。

1%の金利差でも30日の借入では1,000円弱、分割返済で借入期間が長くなれば数万円の利息の差を生みます。

※毎月返済の利息総額・返済回数はレイクALSA・返済シミュレーションを用いて試算

金利相場は銀行よりも消費者金融の方が高い

一般的に消費者系カードローンの金利相場は銀行系カードローンよりも高い傾向があります。同じ金融機関でも金利には幅があり、返済能力が高い人(借入限度額が大きい人)ほど一般的に適用される金利は低くなります。

金利はカードローンを選ぶ上で非常に重要な要素ですが、審査の通りやすさや借り入れまでにかかる時間など、考慮すべきポイントはほかにもあります。いくら低金利でも必要なタイミングで借り入れができないのでは困ります。

利用金額や目的、借入期間などに応じて、金利だけでなく他の要素も考慮して利用する金融機関を選ぶことが大切です。

主なカードローンの金利水準(2019年6月25日時点)

カードローンの金利の仕組みに関するまとめ

カードローンの金利は日割り計算されるため、決まった返済日に囚われず、1日でも早く返済することが負担の軽減につながります。カードローンを選ぶ際には金利以外の要素も考慮した上で目的に合ったものを選び、計画的に利用することが大切です。

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