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子どもの誤飲事故に注意! 薬の使用期限と保管アイディア

  • 2015.3.24
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【ママからのご相談】

3歳の子どもをもつ、20代主婦です。使わずに余った薬がたくさんたまっています。どうしたらいいでしょうか。教えてください。

●A. 薬は収納方法より使用期限を気にしましょう。

ご相談ありがとうございます。片付けパーソナリティあさがみちこです。

厚生労働省が毎年実施している『家庭用品に係る健康被害病院モニター報告制度』平成24年度報告書によると、小児の誤飲事故は煙草が34年連続で最も多く報告されているとのこと。ついで多かった薬の誤飲事故は“医薬品・医薬部外品”です。

実は私も小学生のころ、母が飲んでいたピンクの便秘薬をラムネと勘違いし、たくさん食べてしまったことがありました。今となっては笑い話ですが、薬によっては重篤な事態に陥ることもあります。そう考えたらお子さんのいらっしゃるご相談者様は管理をしっかりしないとならないですよね。

今回は薬剤師の知人にも詳しく聞いてみました。

●薬局で購入した市販の薬と、処方された薬は期限が異なる?

薬局で購入した薬は箱に使用期限が書かれていますよね。大体未開封で約3年。個包装された薬であれば保管有効期限内なら使用しても問題ないようですが、瓶入りの錠剤などは開封後せいぜい半年位のようです。

一方、医療機関で頂く薬の使用期限は、一般的に6か月から3年の有効期限となっています。開封した場合は散剤や顆粒剤は3~6か月、カプセルや錠剤は6か月~1年、目薬は約1か月とかなり短くなっています。実際私が処方してもらっている目薬は3週間で使い切るよう指導されていますし、シロップは冷蔵庫保存で1週間程度でした。

また、軟膏(なんこう)は長く使用することができます。使用期限はチューブをよく見ると記入してありますよね。記号で書いている場合は薬剤師さんに聞いたら教えてくださいます。チューブの軟膏類は薬に細菌が入らないようにしなければなりませんので、患部にチューブの先端をこすりつけたりしないよう衛生面に注意しましょう。

処方されたモノを最後まで飲みきらずに終わってしまった薬をなかなか捨てることはしないですよね。でも実は、「服用日数が過ぎたら基本的に廃棄するようお願いします」といわれていると思います。思い切って廃棄はできないまでも、1年に1度くらいは保管しているすべての薬を確認して、期限などが分からない薬は安易に飲まず、薬剤師さんやお医者さんに相談しましょう。

●薬はどこに保管する?

子どもが小さいうちは、誤飲を避けるためにも目の届かない場所で保管する必要があります。キッチンだとお薬を飲むためのお水を準備する場所なので、アクション数が少なくて済みますよね。簡単に準備ができて、安心な場所。小さな心遣いが事故を防ぎます。

ただ、薬の品質には、“光・熱・湿気”が影響を与えるようです。これらを避けることが第一ですよ。

●使用期限切れにならないよう

飲みきれないような薬や軟膏は、薬を入れているボックスにマスキングテープなどに処方された日にちを記して、薬や薬箱に貼っておくのがいいでしょう。収納方法としては、“個人別”“(風邪薬や胃薬などの)種類別”“処方された日付順”など、いろんな方法があります。ご自身に合った、取り出しやすく使いやすい形で収納してください。

薬は体をととのえるモノ。どういった形で収納するかも気になるところですが、品質保持、使用期限をしっかり把握することが第一です。

【参考リンク】

・家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告 | 厚生労働省

●ライター/あさがみちこ(片付けパーソナリティ)

整理収納アドバイザー2級認定講師・遺品整理士。イベントMCやナレーション、ラジオのレポーターなどの仕事の傍ら、趣味が高じて取得したアドバイザーとしても精力的に活動中。完璧ではなく「好い加減にちゃんと」をモットーに、企業やカルチャースクールでの講座を担当したり、悩める女性のためのカフェレッスンや、お客様のお宅に伺っての整理収納作業なども行っている。電子書籍『好い加減にちゃんと。: 恋愛上手になれる片付けマインド』iTunes/Kindleで配信中。

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