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宮本佳実の「#年収1000万円ガール」になるまで『起業・副業女子が「今の収入」から抜け出す4つの方法』【第38回】

  • 2019.7.3
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私が年収1000万を目指した理由

こんばんは。ワークライフスタイリスト®の宮本佳実です。

『年収1000万円ガール』と題して、この連載は女性の起業や副業、これからの新しい働き方にフォーカスを当てていますが、そもそもなぜ「年収1000万円」なのかと思いますか?

これは、私が起業したときに『年収1000万円』を目標にしていたからです。多くの人にとって「1000万=今の世界が変わる額」と、一つの目標値になっているような気がしたからです。私を別世界に連れていってくれるわかりやすい数値、それが「年収1000万」でした。

OLをしていた頃の私にとって『年収1000万円』という金額は、それはそれは大金です。だって、私の手取りは月収20万円以下。年収300万円にも満たなかったのですから。そして、自分が現実に住む世界には、「年収1000万円」の人はおらず、それはどこかテレビの世界や、どこか遠くの夢の世界のようなそんなイメージでした。でも、私は「きっといつか年収1000万円になる♡」と、都合よく思っていたのです。

私が感じる年収1000万円の世界とは

数年前までの私は“いつもお金がない”という状態で、お金にいつも振り回されていました。だから『年収1000万円』を稼ぐなんて、夢のまた夢の話! ですが、そんな私が「あれ?お金の流れが変わったかも!」と強く実感したのが、今も忘れない憧れのクリスチャン・ルブタンの靴をポンっと買えた時でした。お会計をしているときも、その選択をした自分が信じられなくて。なんだか他人事のように思えたことを覚えています。

雑誌やスタイルブックの中で、憧れのモデルさんや読者モデルの人たちが素敵な靴を日常履きしているのを見て、私もずっと憧れていました。それを現実にしたときに、「私の世界がついに変わったかも」と感じたのです。ファッションがずっと好きだった私ならではの、実感の仕方だったと思います。

実際に「年収1000万円」になったときに思ったとこは、「年収1000万円」というのは、昔の私が想像してたような、豪遊したり、好きなものを好きなだけ買える……そんな世界ではありませんでした。それをしたら、すぐに破産します(笑)。

でも、もっと学びたい、もっと経験したいと思ったとき、自分にいろいろとチャレンジさせてあげられるようになったなと思いました。それまでは、やっぱり「お金」のことで躊躇していることがたくさんあったし、洋服やコスメが大好きな私は「旅行」のプライオリティが、ファッションよりも低く、海外旅行にもほとんど行ったことがありませんでした。

「年収1000万円の世界」は、“いつかしたい”と思っているけど、自分にとって後回しになっていることを、自分にさせてあげられるようになる世界だなと感じています。それまではなにかを経験することよりも、「モノを買うこと」を重視していた私。でも「経験」にお金をかけられるようになってからは、自分の視野や情報、人脈がどんどん広がりました。「自分と、周りの大事な人に、選択肢の幅を広げてくれる」それが、私にとっての「年収1000万円なんだな」と感じます。

起業後、「がむしゃら期」を経て、飛躍する

起業してからの私は、いろいろなテクニックやノウハウを駆使して、年収600万円ぐらいまではいったのですが、それから頭打ちで伸び悩んでいました。

起業してからは本当にがむしゃらで睡眠時間を削って休みなく働いて、気分はもう短距離走を全速力で走り続けている感じでした。いつも疲れていて、毎日眠くて、カフェで眠ってしまうことも……。そんな忙しさと引き換えに、収入を上げていた私は、限界がきていました。その時にはじめて「自分の心地いい働き方」というのを意識しだしたのです。

それが、今まで夢中でやってきたことを調整する時期が来たという合図だったのだと思います。例えるなら、ダイエットで一気に痩せた後で、ちょうどいいやり方でベストな体型をキープしていくような感じでしょうか。そのベストなバランスを探せるかが成功のカギなのです。

仕事と自由のベストバランスを見つけること

時間と自由と収入の3つが自分の心地の良いバランスを見つけるのは、試行錯誤が必要です。しかもそのベストバランスを見つけてキープしつつ収入を増やしていくことがポイント。

でも一般的に起業した女性、副業をしてより収入を増やしたい女性は、休む時間、働く時間、を比べてみると、おそらく多くの人は働く時間のウエイトが高いことが多いようです。やることに追いかけられて、自分の時間を犠牲にしている時期。こんな時期って“私は自由な時間が欲しくて起業したのに……”“もっとプライベートを楽しむために収入を増やしたかったはずなのに……”なんて思ってしまうのです。

でも、そこから抜け出すためには、今まで必死で頑張っていた「仕事量」と「質」を改善していく作業が必要になってきます。例えば、今のまま、ただ自由が欲しいと急に働くペースを落としたら、お金が減ってしまいますよね。それだと、心の平安が保てないという方も多いはず。自由を手にしてもお金はそのままキープできるようにするためには、仕事の「質」を変えるしかないのです。

収入が頭打ちのときに実際にやってみたこと

がむしゃら期を経て、仕事量の限界と収入の頭打ちを感じていた私がやったことをご紹介します。

・サービスの価格、単価を上げる
・リピートメニューをつくる
・1回でたくさんの方にサービスを提供する
・仲間を増やす
・物販をする

そしてもう一つ、『何かを手放す』という選択です。自分があまり得意ではなく大変に感じていた事務作業を人にお願いしました。人に仕事をお願いするということは、それだけのお金(依頼する報酬)がかかります。でも、それと引き換えに自由な時間が手に入り、その時間で好きなこと、得意なことにエネルギーを注げるようにしました。

テレビで有名な俳優さんが“「量」の前に「質」を語るな”とおっしゃっていましたが、本当にその通りで、「量」を経験する前に「質」を求めても、それはうまくいきません。でも「がむしゃら期」で自分のキャパを超えたとき、「量」をこなす時期を経て「質」を求めるフェーズへと自分で移行していくのです。その結果、私は『年収1000万円の壁』を超えることができました。

自分の心地よさとバランスを見直す

最初は「自分が動いた時間や労力、スキル」をお金に変えていく。そうやって起業を始める方が多いと思います。まずは目の前のことをとことんやる。思いついたことを全部やる。私も最初は自分が今やれることをとにかく、ノートに何十個と書き出して、それを上から順番にとりあえずやる! そんなことをしていました。「どれがうまくいくのか、どうやったら最短なの。」そんなことを考えている時間ももったいないと感じるほど、ただがむしゃらに前だけ見て進んでいました。

そんな中で、自分のサービスを求めてくださる方々、「あなたから買いたい」と言ってくださる方が増えてきて、仕事も忙しくなり、安定し、そんな中で「休みがない!」、「でも休んでしまったら売り上げが減ってしまう……」という不安と焦り。その中で、「どうしたらいいのか?」と考えたとき、「量」だけで勝負してきたものの、「質」を変えていくということを実行していきました。

“これ以上頑張らないといけないの?”“もう私には無理”と思ったら、「なりたい自分」、そして「自分の心地よさ」をもう一度思い出してみてください。

自分らしく可愛いままで年収1000万円を目指すには、全力でやってみる→調整する→心地ちよさが見つかる、という工程の繰り返し。そうやって自分のベストバランスを見つけていくのです。私も、それを幾度となく繰り返し、今があります。

『頭打ちの収入』を超えていくには、まずは、いま自分にできることを全てやった上で、「もうこれ以上できることがない!」「時間がない!無理!」となったら、今の仕事のやり方、働き方を見直す。立ちはだかる壁にもめげず、「質」を向上させることで、その壁をするっと超えて、あなたの理想の未来を引き寄せてください。

目指せ!年収1000万円ガール♡

宮本佳実

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-PROFILE-【宮本佳実】ワークライフスタイリスト...

インタビュー・文/西村真紀

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