1. トップ
  2. ファッション
  3. 折る、たたむ、包む

折る、たたむ、包む

  • 2019.7.2
  • 1183 views

折る、たたむ、包む

日本の生活様式と密接に関係し、特別な意味が込められてきた「折る、たたむ、つつむ」という所作。見渡してみると、わたしたちの日常の中にも。

清原織物 || SOHACHI の名刺入れ

綴織の起源は紀元前 15 世紀の古代エジプトのコプト織り。室町時代に京都の地に創業した清原織物が、その技法を用いて現代的なデザインに落とし込んだ。マチには手縫い技法「千鳥がけ」が施されているため伸縮性があり、見た目にも美しい。各 ¥10,000(清原織物)

「世界最古の織物技法といわれる綴織。その技術と上質な天然シルクを使って丁寧に織り上げ、現代的なバイカラーで仕上げたカードケース。包み込みように、名刺を持ち歩いてみてはいかがでしょうか。 カラーオーダーが可能なので、自分だけの名刺入れが作れます」

鈴木茂兵衛商店 || MIC シリーズ とり (S)

倒れても形が崩れない起き上がりこぼし機能や、蝋燭を再現したゆらぎLEDを採用し、現代の生活環境に対応した設計になっている。¥26,000(鈴木茂兵衛商店)

「江戸時代から続く提灯作りの技術が用いられた照明器具。昔の提灯同様に、小さくたためるのはとても便利です」

むす美 || ふろしき 70 福コチャエ キツネ

デザインユニットCOCHAE × むす美から生まれた人気の縁起物シリーズ。菓子折りやお酒の瓶を包んでも。¥1,500(むす美)

「一見、なんだろう、と思うグラフィック。物を包んでいくと、神社の境内でもお見かけする狐の顔に。中身だけでなく、ふろしきごとプレゼントしても喜ばれそう」

YS 企画 || 立体ふくろ せせらぎ(ぼかしピンク)

¥3,056(ホテルカンラ京都 カンララウンジ ショップ)

「着物製造を背景に多様な加工技術が発達した京都で、プリーツ加工を極める工房がつくる軽くて小さく畳めるバッグ。繊細な折り柄により、まるで折り紙のように自在に収縮。サブバッグとしても便利」

/fan/fun || UMO#3 そら色、UMO#1 青

UMO シリーズは、京都のデザイナー niwa とのコラボ。各¥5,000(みのや扇舗)

「1894 年に京都で創業した老舗工房『みのや扇舗』の新ブランド /fan/fun 。開くとカラフルな柄が現れるこの扇子なら、着物や浴衣だけでなく、いろんなファッションに合わせて楽しめそう」

FD STYLE || 湯たんぽ(ナチュラル)

製糸から、編み、ステンレス加工まで、全てが新潟製。¥9,000(エフディー)

「金属加工と織物の産地として、そして雪国としても知られる新潟。その地域の伝統的なものづくりが組み合わさって出来た湯たんぽです。ニットの可愛らしい網目がインテリアにもマッチ」

うなぎの寝床 || ハンカチ

先染めの糸を用いて柄を表現する絣とよばれる技法が特徴。¥1,000〜1,500(うなぎの寝床)

「使い込む程に柔らかくなる久留米絣。豊富にある模様の中から基本柄をそのままハンカチにしたシリーズ。便利に使えるだけでなく、伝統的な織物を学ぶことができます」

永田宙郷 TIMELESS 代表 / ててて協働組合共同代表 「時代を超える価値をつくる」をコンセプトに、伝統工芸から最先端技術まで、幅広い事案に対し、再構築やプランニングを多く手掛ける。国内外の作り手と使い手と伝え手を繋ぐ場として、ててて協働組合を発足し、2012年より「ててて見本市」を開催。京都精華大学特別研究員、京都造形芸術大学研究員。

Item Select OKISATO NAGATA
Photography KENICHI SUGIMORI
Edit & Text YURIKO HORIE

こちらの情報は『CYAN ISSUE 020』に掲載されたものを再編集したものです。

元記事で読む
次の記事
の記事をもっとみる