1. トップ
  2. 原作に感動して映画化! キャラ弁を通した親子の愛情を描く『今日も嫌がらせ弁当』塚本連平監督インタビュー

原作に感動して映画化! キャラ弁を通した親子の愛情を描く『今日も嫌がらせ弁当』塚本連平監督インタビュー

  • 2019.7.1
  • 399 views

6月28日(金)より公開の映画『今日も嫌がらせ弁当』。Amebaブログ【デイリー総合ランキング】(2015年2月15日現在)1位を獲得した人気ブログ「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」から生まれた累計20万部を超えるエッセイ『今日も嫌がらせ弁当』を映画化した作品だ。メガホンをとった塚本連平監督に、映画化に至った経緯や、主役・篠原涼子の魅力、ロケ地八丈島での撮影などのお話を伺った。

映画『今日も嫌がらせ弁当』の塚本連平監督にインタビュー

映画『今日も嫌がらせ弁当』の塚本連平監督にインタビュー
KADOKAWA

映画『今日も嫌がらせ弁当』は、反抗期に突入した娘から完全に無視されるシングルマザーのかおりが主人公。かおりはクールな娘・双葉の嫌がるキャラ弁を仕返しに作り続けるが、やがてお弁当は娘への大切なメッセージへと変わっていく。母親のかおり役は篠原涼子、娘の双葉は芳根京子が演じている。

母・かおりを演じる篠原涼子。かおりは反抗期の娘・双葉への逆襲にキャラ弁を作ることに。
(C)2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会

結末に感激。映画化に至った原作の魅力

人気ブログから本になり、情報番組で取り上げられるなど話題だった約4年前、塚本監督も本屋で原作を手に取ったのが作品との出会いだったそう。

それまではキャラ弁にはあまり興味はなく、名前は知っていたものの「嫌がらせでキャラ弁ってどういうものだろうと思って。しかも嫌がらせ弁当と言いながら親子愛みたいなことが書かれていて、さっぱりわからなくて」とイメージがつかめなかったと話す塚本監督。原作を読んだときのことを伺うと「本屋で立ち読みしながら声出して笑っちゃいました。すぐに買って読んで最後に感激しました。どうしても映画化したいな、と思って出版社の方に聞きました」と原作に惚れ込んだと語る。

自身も小さな娘がいるという塚本監督。原作に感激し映画化を熱望。
KADOKAWA

映画化するにあたり、プロットを原作者が気に入ったところにおろしたいという希望があり、複数の候補の中から映画化権を獲得した塚本監督。原作者kaoriさんを親しみを込めて「変な人」と呼び、「娘に腹が立ったからといってキャラ弁を作ることもそうですけれど、余計に自分が大変なことをやってしまう。そこがなんだかおかしいし、やってたら娘のことよりも自分が楽しくなっちゃったとか。そういう所がおもしろいなと思いました」と印象を語ってくれた。映画化権を得たあと八丈島へも会いに行ったそうで「カラオケ一緒に行ったりしましたね。欧陽菲菲を歌ってらっしゃったのをよく覚えています。一瞬それを台本に織り込んだこともありました。あんまり必要ないのでやめましたけど」と笑う塚本監督。

15年ぶりの再タッグ! 変わらない篠原涼子の魅力

そんな魅力あふれるkaoriさんを演じるのは塚本監督とは3回目のタッグとなる篠原涼子。今作では時にコミカルに、時に母親の強さを感じさせる演技で主人公・持丸かおりを演じている。

塚本監督は「篠原さんにはやってほしくて、やってほしくて。最初から決めていました。実際にとても楽しい方なので」と出演を熱望していたと明かす。

かおりと松井玲奈演じる長女の若葉。反抗期の双葉に手を焼きながらも温かく見守る。
(C)2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会

監督と篠原は前作のテレビドラマから実に15年ぶりの再タッグ。久しぶりの再会に塚本監督は「全然変わってないです。昔の通り気さくで楽しくておもしろいこと考えて」と絶賛。例えば、朝起きない双葉を起こそうと、かおりがすぐ横でダンスするシーン。「台本にダンスとは書きましたけど、考えてくれたのは篠原さんですね。あ、でも篠原さんが原作のkaoriさんにどんなダンスか聞いたって聞きました。そしたらラテン系で、こういうことかなって参考にしたって言ってました。きっとあんな踊りじゃなかったと思いますけど」と楽しそうに撮影を振り返る。

お弁当作りは大変!撮影中は強力な助っ人が?

映画の中では原作に登場したキャラ弁たちが見事に再現され登場する。さらにはお弁当がコミカルに動いたり、ナレーションをしたりするのも映画ならではの見どころだ。一方でキャラ弁のネタを考え、早起きしてお弁当を作る大変さも描かれる。撮影現場でも撮影のペースにお弁当が追い付かず、お弁当待ちが出たことも。

そんな時「偶然ですけど、ちょうどkaoriさんが娘さんたちと一緒に東京でコンサートに来てて、その時に見学に来てくださって。その時は僕ら、もうお弁当のシーンだらけでてんてこまいで。それでkaoriさんにも手伝ってもらいました」と強力な助っ人に助けられたことを明かした。

娘・双葉を演じるのは芳根京子。母親に反抗しながらもキャラ弁を残さず食べ続ける。
(C)2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会

ロケ地・八丈島。自然にあふれ、天候に恵まれた撮影

今回の映画の舞台は八丈島。作品の中ではロケ地・八丈島の美しい自然や文化も感じることができる。正式名称は「東京都八丈町」で、東京から南に287kmの場所にある島だ。劇中「東京に行く。あ、ここも東京か」という台詞が印象的だ。実は八丈島は天候が荒れやすく、晴れる確率が少ないのだそう。撮影のときはどうだったのかを伺うと「とても恵まれました。風が強くて場所を変えたとかそれくらいですね。撮影前にシナハンとかロケハンで何回か行ったけど、一回も夕日を見たことなかったんですよ。でも撮影のときはバンバン夕日出してくれました。本当に島の人にも驚かれるくらい」と塚本監督。

怒ったかおりが双葉を追いかけるシーンでは満開のフリージア畑も登場する。「2週間くらいフリージアが満開になる時期があって、ぜひ撮りたいと思ってたんですけれど、予想じゃ僕らが撮影おわったころに咲くんじゃないかなと言われていたんです。でも行ったらちゃんと咲いて待っててくれたんです。大丈夫かと思うくらいついてました」と約2週間の八丈島での撮影を振り返った。

親子の愛情を描いた作品。映画に込めた思いとは

お弁当を通して親子の愛情を描いた今作。塚本監督自身にも小さな娘がおり、お弁当を作っていた時があったそう。

塚本監督は最後に「まさに子育て真っ最中の親が映画を観たいと思ってもなかなか見れないじゃないですか。子供を預けて自分だけ好きな映画を観に行くわけにはいかないので。親の方が見たいと思う映画で、子どもが理解できないにしても、一緒に連れてきて最後までちゃんと集中してみてくれるような、映画があったらいいなと思いました。キャラ弁がしゃべったり、キャラクターが動いたり、そんなのがちょこちょこ出てきたら子供たちもみてくれるかなと思って。そこが一番大きなところです」と映画に込めた思いを語ってくれた。

映画『今日も嫌がらせ弁当』は6月28日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか、全国ロードショー。(関西ウォーカー・松原明子)

元記事で読む