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タイマー機能で雑菌発生!?絶対に知っておきたい、夏の炊飯器の使い方

  • 2019.7.1
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毎日時間に追われる忙しい人にとって、家電のタイマーはとても便利ですよね。洗濯機やお風呂の給湯、中でも炊飯ジャーの予約機能をよく使っているという人は多いはず。

しかし、気温が高くなる夏場にかけては、炊飯器の使い方次第で食中毒のリスクが高まってしまうのです。

夏の炊飯タイマーは衛生的に危険!

夏場は室内の気温も高くなります。雑菌が好むのは高温・多湿の環境。炊飯器の庫内のような密閉空間は、雑菌が繁殖しやすい場所なのです。

大手メーカー数社の炊飯ジャー取り扱い説明書を確認したところ、おおむね「夏場は腐敗を防ぐため12時間以上の予約をしないでください」との記載がありました。

けれど実際のところは、18℃以上の水に4時間浸けておくと雑菌繁殖のリスクが高まると言われています。予約機能を使う場合、このぐらいの時間なら気にしない人が多いと思うので驚きです!

夏のお米の炊き方

食中毒のリスクを考えると、夏場の予約炊飯はかなり注意が必要になります。また、しっかり浸水するために一晩中そのまま放置しておいて朝炊くという方は、その方法も避けた方がいいです。夏場は、朝起きてから『早炊き』などのモードを使って炊飯するのがオススメです。

でも、忙しい人にとっては朝にお米を研いで炊飯ジャーにセットするって、なかなか大変な作業ですよね。そんな時は、前の晩にお米を研いで分量の水を入れ、お釜にラップをかけてから冷蔵庫に入れておくのはどうでしょうか。そうすれば、朝起きてお釜を取り出すだけで炊飯を開始できます。

炊飯のお水を氷に置き換えもあり

夏でもタイマーを使いたいという方へ

とっておきの裏技をご紹介します。炊飯においては18℃以上が危険水温。ならば、それ以下の水温を保つ工夫をしましょう。

その時に使うのが氷です。3~4時間程度の予約なら氷が溶けていくことを考慮して、少なめの水を入れた後に氷を投入。さらにその後で、目盛りに合う量まで水を足していきます。

それ以上の時間の場合は、あらかじめ米の分量に合わせた水の量で氷を作っておき、その氷をそのまま炊飯器に入れて予約するという方法もあります。

昔からの知恵を使う方法も

酢や梅干しは腐敗を防ぐ効果があるとされ、古くから料理によく取り入れられてきました。炊飯の際も、大さじ1/2程度の酢や梅干しをひとつ入れて炊いてみるのもいいですよ。このぐらいの量ならば、それほど味の変化はありません。

保温にも注意が必要!?

菌が生息できるのは60℃以下なので、70℃を保つ保温機能ではご飯の腐敗が進む心配はありません。そうは言っても程度があるのでご注意を。

4~5時間経ったあたりから水分が減って黄ばんできたり、味が落ちてきたりするので、その位の時間を目安に食べ切ったほうがいいです。食べきれないことがわかっている時は、早めにラップに包んだり保存容器に入れたりして、冷蔵か冷凍で保存することをオススメします。

炊き込みご飯は具材に水分を含むため、白飯よりも傷みやすいです。炊き込みご飯や混ぜご飯は、保温せず食べきるかすぐに冷蔵・冷凍保存しましょう。

温度以外にも気配りを

水温の高さは菌が繁殖しやすい要因ですが、それ以前に蓋や釜をきちんと洗ったり、手洗いを徹底するといった衛生面にも気を配りたいものです。

生鮮食品を扱う台所は、まな板や水道の蛇口周りなどキレイに見えても実は菌が繁殖しやすいという箇所が多いのです。除菌効果のあるシートやスプレーを上手に使って、清潔な環境を保ちたいですね。

今年も厳しい暑さが続くことが予想されます。食中毒に注意しながらしっかりご飯を食べて、暑さに負けない体を作りましょうね!

監修:藤村亜美(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)

photo/PIXTA

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