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審査の甘いカードローンはある?比較的審査の緩い会社を検証

  • 2019.6.30
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審査に通るか不安だからと、同時に多くのカードローンに審査を申し込んでしまうのは逆効果。申し込み状況はカードローン会社間で信用情報として共有されており、多重債務の疑いから審査に通りにくくなってしまいます。

限られた中で審査に通る確率を上げるには、なるべく審査の甘い(緩い)カードローンを選ぶべきと言えます。そもそも審査の甘いカードローンというのはあるのでしょうか。

審査基準は公表されていない

カードローンを取り扱う会社は年齢や職業、年収といった最低限満たさなければならない申し込みの基準は公表しています。しかし、その条件を満たしているからといって必ずしも融資を受けられるわけではありません。

具体的な審査基準はどの会社も公表していないため、審査に通りやすいのかは公表される成約率や実際の利用者の口コミなどから予想するしかありません。

審査の難易度の目安

カードローンはアコムやアイフルといった大手から中小の消費者金融や銀行(都市銀行・地方銀行等)、信販系(クレジットカード会社・信販会社)などが取り扱っています。

会社による差も当然ありますが、審査の難易度にはおよそ以下のような傾向があります。

金利水準は審査が緩いほど高くなる傾向がある

一般的に審査が厳しい会社は金利が低く、審査が緩い会社は金利が高い傾向があります。もちろん会社による違いや、同じ会社でも借入額や利用者の返済能力などによっても金利には幅があります。

審査なし、簡単な審査でOKという業者には注意

審査なし、あるいは簡単な審査で融資を謳っている業者は悪徳業者である可能性が高く注意が必要です。いくら審査が緩いからといって、このような業者は絶対に利用してはいけません。

成約率で見る審査の緩いカードローン

成約率とは新規融資申込者のうち審査を通過した人の割合のこと。成約率が高いほど審査に通りやすいと考えられます。大手消費者金融の成約率は、決算資料において具体的な数値が公表されています。2019年3月期の各社の成約率を高い順に並べたのが以下の表です。

大手消費者金融成約率(2019年3月期)

※レイクALSAの成約率は四半期ごとの成約率の平均値

レイクALSAは審査が厳しめ

アイフル、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)、アコムは成約率45%前後でほぼ横並びの状態であるのに対し、レイクALSAは30%を割り込み、上位3社よりも15%近く低い水準となっています。

成約率による比較ではレイクALSAは審査が厳しく、アイフル、SMBCコンシューマーファイナンス、アコムは審査が比較的緩いと予想できます。

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成約率上位3社のカードローンランキング

成約率上位3社のカードローンランキングと概要は以下の通りです。

【第3位】アコム

アコム」は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の消費者金融。2019年3月期の成約率は44.0%でした。

アコム・カードローン概要(2019年5月31日時点)
【第2位】プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)

プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)」はSMBCグループの消費者金融。2019年3月期の成約率は45.2%でした。

プロミス・カードローン概要(2019年5月31日時点)
【第1位】アイフル

アイフル」は東証1部上場、他の金融グループなどに属さない独立系の消費者金融。2019年3月期の成約率は45.3%でした。

アイフル・カードローン概要(2019年5月31日時点)

銀行カードローンの審査は消費者金融が行なっていることが多い

銀行カードローンは成約率を公表してません。ただ、銀行カードローンの審査のほとんどは保証会社となる消費者金融や信販・クレジット会社が担っています。

つまり銀行カードローンの審査に通りやすさは、実質的な審査を担っている消費者金融や信販会社の審査基準に近いと考えられます。

銀行カードローンの方が審査が厳しいとされる理由

利用者が借り入れを返済できなくなった場合には、保証会社が利用者に代わり銀行に返済します(代位弁済)。代位弁済を行なった保証会社は、銀行に代わって利用者に返済を求める権利を得ますが、利用者はすでに返済ができない状態。お金を回収するのは容易ではありません。

銀行のリスクは保証会社に支払う保証料の範囲に限定される一方、実質的な返済リスクは保証会社が負うことになります。保証会社としては自ら貸し手となるよりも利益は少なく、それに見合うリスクとなるよう審査は厳しくなると考えられます。

主な銀行カードローンの保証会社

主な銀行カードローンの保証会社は以下の通りです。(2019年6月15日時点)

保証会社が同じであれば、同じような審査結果となると予想されます。もし審査に落ちてしまい再度申し込みを検討している場合には、保証会社の違う銀行に申し込む方が審査に通る可能性は高いと言えます。

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ネット銀行には専業主婦でも申し込めるカードローンもある

銀行カードローンには収入のない専業主婦でも申し込めるものもあります。一方消費者金融や信販系のカードローンは、総量規制により年収の3分の1を超える貸付が禁止されているため、専業主婦は利用できません。

また、収入が少なければ消費者金融で借りられる金額は限られます。このような条件では銀行カードローンの方が審査が緩い(柔軟)と見ることができます。

総量規制 貸金業者に年収などを基準としてその3分の1を超える貸付を原則禁止する貸金業法による規制。すべての貸金業者の貸付(消費者金融・クレジットカード会社など)で通算して適用される。

専業主婦の利用については銀行によっても対応が異なります。専業主婦の申し込みを可能としている銀行カードローンは融資に積極的と見ることができ、比較的審査に通りやすいのではないかと推測できます。

楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローンはWEB完結で専業主婦でも利用できる銀行カードローン。上限金利は年14.5%(2019年5月31日時点)、楽天会員ランクに応じた審査の優遇や、入会・利用により楽天スーパーポイントが付与されるといった特徴があります。

楽天銀行スーパーローン概要(2019年5月31日時点)
イオン銀行カードローン

イオン銀行カードローンはWEB完結で専業主婦でも利用できる銀行カードローン。上限金利は年13.8%(2019年5月31日時点)と低水準です。

イオン銀行カードローン概要(2019年5月31日時点)

審査に通るかは個人差が圧倒的に大きい

審査基準はカードローン会社による差もありますが、やはり利用者の属性(収入・職業・年齢)や信用情報などの個人差による差が圧倒的に大きいです。いくら審査の緩いと考えられるカードローンに申し込んでも審査に通るとは限りません。

もし無条件で審査に通るようなカードローンがあったとすれば、ほぼ間違いなく悪徳業者やヤミ金。絶対に利用してはいけません。

ブラックだと審査には通らない

特に信用情報に異動情報が記載されていれば(いわゆる「ブラック」)、基本的に審査には通りません。異動情報は過去に滞納などがあると5年間は記録が残ります。

また、信用情報には借入の申し込み履歴も記録され、直近(1〜3ヶ月以内)に3件以上の申し込みがあると(いわゆる「申し込みブラック」)、なかなか審査に通らなくなります。申し込み履歴は過去6ヶ月分が記録されます。

審査に通りやすくするためのコツ

信用情報など自分では変えられない部分もありますが、少しでも審査に通りやすくするためのコツもあります。

  • 一度に複数の借入を申し込まない
  • 利用限度額をなるべく低くして申し込む
  • 状況(利用目的など)を正確に伝える(嘘をつかない)
  • 他社の借入(件数・金額)をなるべく減らしておく
  • 返済実績をつくる(すでに借入がある場合)
  • 取引のある銀行のカードローンに申し込む
状況(利用目的など)を正確に伝える

審査の際、利用目的などを詳細に伝えることで事情が考慮され、審査に有利に働く可能性があります

例えば急な医療費が必要となったなどの理由であれば、緊急性が考慮され審査に通りやすくなる可能性があります(緊急の医療費の貸付は総量規制が適用されない例外の一つともなっています)。

ただし、審査に有利となるよう収入を多めに申告したり、虚偽の利用目的を申告したりするのは絶対にいけません。審査の段階でほとんどの嘘はバレます。

嘘がバレてカードローン会社からの信用を失えば審査に通るのは難しくなるでしょう。利用目的(ギャンブルなど)によっては不利になるケースもあります。

審査の甘いカードローンに関するまとめ

具体的な審査基準を公表しているカードローン会社はありませんが、会社により審査の通りやすさには差があると考えられます。審査に不安のある方は、審査が比較的緩い会社を選ぶのも、審査に通る可能性を高める一つの方法と言えるでしょう。

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