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【女子のばんそうこう】他者からもらうご褒美は、意外と日持ちがしない。

  • 2019.6.28
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先週、銀座の某呉服店の広告コピーが炎上しましたね。と言っても今回、この広告自体についてはあれこれ言いません。単に「広告としては全方位にソンなのでは…?」と思うだけです。
今回私が書きたいのは、この広告に代表される「姿勢」、世の中にも、そして女子自身の中にも根強く残っている考え方についてです。
実際にコピーを見てみましょうか。

・ハーフの子を産みたい方に。
・ナンパしてくる人は減る。ナンパしてくる人の年収は上がる。
・着物を着ると、扉がすべて自動ドアになる。
・着るという親孝行もある。

広告としての狙いは置いといて、これらの言葉には共通項があります。それは、目線がすべて「自分以外の誰かに向いている」ということ。自分以外の誰かを喜ばせたり評価を得たりすることで、それが結果的に自分への恩恵となるシステムを「幸せ」や「喜び」としているわけです。
そのこと自体は別に悪いことじゃない。それを戦略としてできる女子なら、存分に享受したらいいと思う。

ただ、令和の世になってなお「他者からの評価によって自分の価値や幸せを決める」スタイルはいい加減ヤバい、ということを言いたいです。

異性から姫扱いされるとかハイスペックな人にモテるとか高いメシを奢ってもらえるとかって確かに女としてかなり心地いいことなんですけど、それってほとんどが「期限つき」なんですよ。その椅子に座る女子の入れ替わりは激しいから。
他者からもらう評価やインセンティブって、その他者がいなくなれば明日にでもゼロになる。おじさまだろうが彼氏だろうが夫だろうが、彼らとの絆は永遠でも何でもない。彼らの地位も栄光も、私たち自身とは何の関係もない。

いい悪いとかじゃなく「ものすごい短期戦略だし長期的にはハイリスクすぎ」ってことです、この「他人軸で生きるスタイル」ってやつは。

まずその軸を失った時にはものすごいアイデンティティクライシスに陥りますよね。誰からも恩恵をもらえなくなったら「自分には価値がないんだ!」と絶望したり「自分には実は何もなかったんだ」と気づいてしまったり。
もし運良く恩恵を受けたまま年だけ取ったらそれはそれで恐ろしくて、「私そういう難しいこと全然分からないのよ〜」っていうおっとりおばさんになったりする。身近にいませんかそういうひと。憎めないけど、陰ではめんどくさい人や迷惑な人扱いされたり…。いやほんと、年取ったら困るからこういう人。

若い頃や未婚の時は「他者の評価=自分の価値」だと思いがちだし、それがうまく得られない時には人と比べて焦ってしまう。だからこそ世のメディアや広告でこういう方向を煽って欲しくはないな〜と私は思います。何度も言うけど「本人が狙ってモテようとする」ならいいんですよ。でも「他人からの評価を得るため頑張らないと幸せにはなれないよ、それが常識よ」みたいな空気は作っちゃだめだし、それに飲み込まれてもだめだ。

私たちの価値は、私たちが自分でつけるものです。男にモテモテでもいいし、男っけがなくてもいい。どっちであろうとそれによって私たちの価値は左右されないし、どっちにしても自分がのびのびと暮らせたらいい。

いずれにしても私たちは若さを失ってからの方が人生長い。気づいた人から早めに他人軸から自分軸へ切り替えて、「我思う、ゆえに我有り」になっておきましょう。
これからの日本の女子が身につけるべきは「誰かに気に入られる能力」なんかじゃなく「ソロでも(強く楽しく)生きていけるサバイバル能力」だと思います。

今日のおたより

★うちの会社にもまさにそんな子達がいます!男子ですけど(笑)離れろと言っても離れられない。相手がどうなるかわからないから、と。それって本当か?と思います。女性は男が思っているより強いと思うのですよ。
思考の交差点があるように。(難民 42歳)

◎前々回の「手放せなくて苦しいあなたに」への、男性からのおたよりです!難民さんありがとうございます。
そうですねえ。「俺がいなくなったら彼女はどうなってしまうのだろう」と「彼は私がいないと生きていけないから」は大体の場合ただの杞憂です(笑)相手と別れた後の状態は、よく「男は一本道でずっと見えている、女は角を曲がるのですぐ見えなくなる」と表現されていますがおおむね合ってる。女は男より切り替え早いです。もし難民さんの会社の男子が「つらいのに手放せない」状態なら、心配せずに海に飛び込んでOKです。ただ自分から別れを告げるなら自分が悪者になっておくこと。別れた相手をすぐ忘れても「お前のせいだから」みたいなこと言って去っていった男への恨みは忘れない。それが女です!(あゆみ)

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