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UNDERCOVER 黒一色、そぎ落としたデザインで見せる闇と狂気。

  • 2019.6.23
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UNDERCOVER 黒一色、そぎ落としたデザインで見せる闇と狂気。
2019.06.23 12:55
シンディ・シャーマンの作品をフィーチャーしたアイテムも登場。

【全53カット】UNDERCOVER 2020年春夏メンズコレクションをすべて見る。


ウォン・カーウァイ監督の映画『2046』のメインテーマをサウンドトラックに、黒いキャットウォークでショーをおこなったアンダーカバー(UNDERCOVER)。今シーズン、高橋 盾がテーマとしたのはダークな世界観とテーラードだ。招待状には詩人ディラン・トマスの言葉“I hold a beast, an angel, and a madman in me.(わが肉体には獣と天使と狂人が住まう)が記され、誰しもが抱えるであろう闇や狂気を表現した。


ルックのほとんどが黒のワントーンコーディネート。テーラードスーツが多いのも今シーズンの特徴で、抑えた色とそぎ落としたデザインが美しい。ダブルブレストジャケットは後ろ身頃が長く、前後で印象が違う。比翼仕立てのシャツやショールカラーのジャケットには蜘蛛の巣状にプリーツを施し、トラウザーズやジャケットにはプリントや切り替えによってドラキュラの姿を浮かび上がらせた。一見しただけではわからない心の闇や狂気を表しているかのようだ。


後半には2018年春夏プレタポルテにも登場したシンディ・シャーマンのポートレートをフィーチャー。Tシャツやスウェット、シャツ、セーター、バッグなどのアイテムにプリントやフロッキー加工、アップリケなど様々な手法によって白黒であしらわれた。黒いアイテムにぼんやりと浮かび上がるシャーマンの作品は、コレクション全体ともマッチして美しい。

Photos: GORUNWAY Text: Yoko Era

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