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片寄涼太「これをされたら心をつかまれちゃいます」理想のデートとは?

  • 2019.6.20
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夏に期待するものといえば、海を舞台に繰り広げられる運命の恋。そこで、美しい海とドキドキ感を堪能できる話題のアニメーション映画『きみと、波にのれたら』をご紹介します。今回は、本作で声優に初挑戦したこちらの方にお話をうかがってきました。

写真・大嶋千尋(片寄涼太)

主人公の港を演じた片寄涼太さん!

【映画、ときどき私】 vol. 243

GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカルとしてだけでなく、俳優としても活躍している片寄さん。消防士の港と大学生のひな子のラブストーリーを中心に描いた本作で、正義感が強い青年を見事に表現しています。そこで、声優を務めて学んだことから恋愛観までたっぷりと語っていただきました。

―今回、声優に決まったときのお気持ちから聞かせてください。

片寄さん 自分が出させていただくだけでなく、GENERATIONSで主題歌も担当させていただけるということにまずは驚きました。でも、すごくうれしかったです。もちろん、右も左もわからない世界なので、ひとつの挑戦にはなるだろうなと覚悟していましたが、精いっぱい自分のできる形で取り組もうと思いました。

―アフレコをする前に、参考にした映画などはありましたか?

片寄さん 『千と千尋の神隠し』とか『ハウルの動く城』とか、ジブリの作品はけっこう見返しました。でも、世界観も違うので、最終的には実際に始まってから学んでいったことのほうが多かったです。

―湯浅政明監督からは「男前で品のある声」と絶賛されていますが、ご自身でご覧になったときはどう感じましたか?

片寄さん 自分の声というよりも、どちらかというと「こんなシーンやったなぁ」とか「あのときこうだったなぁ」みたいなことを思い返しながら観ている感じでした。でも、観てくださった方から、僕であることを忘れて観ていたと言われたときはすごくうれしかったです。

―ちなみに、思い返していたシーンを教えてください。

片寄さん ひな子と車に乗っているシーンはやりとりが難しくて何度もやったので、思い入れがありますね。

―ひな子と2人で歌っている場面も印象的ですが、普段歌うときと比べてみてどうでしたか?

片寄さん 全然違いました。というのも、音をあてに行かずにわざと普通っぽくしていたのですが、監督からは「うますぎるから、もうちょっと下手にお願いします」と言われてしまって(笑)。僕的には下手にしているつもりでもなかなか伝わらないということがありました。

―あのシーンは、実際にひな子役の川栄李奈さんと一緒に歌われたのですか?

片寄さん 実は、もともとは1人ずつ収録する予定だったんですが、ちょうど同じ日だったこともあり、僕が監督に提案して、一緒に歌うことになりました。ほぼ一発撮りでしたが、2人の空気感がそのまま出ていてよかったと思います。

女性に対して思ったことは照れずに言えるタイプ

―イケメンでさわやかで器用という港のキャラクターに片寄さんのイメージも重なりますが、演じているなかで共通点を感じたところは?

片寄さん 港は照れずにいろいろなことを言えるタイプなんですけど、僕もあまり照れたりすることはないので、セリフも抵抗なく、すんなり言うことができました。

―ということは、好きな女性に対しても、自分が思っていることは言えるほうなんですね。

片寄さん そういうことに対しての照れはあまりないですね。もちろん、告白するとなったら話は別ですけど、そもそもわかりやすいタイプなので、そんなにややこしいことはしないと思います(笑)。

―もし、仕事などで悩んでいる女性がいたらなんて声をかけますか?

片寄さん 「よくがんばったね」とひと言だけ言ってあげたいです(笑)。

―では、港を演じるうえで意識したことや学んだことは?

片寄さん まずは港の人間性や努力をしてきた男であるという内面的な部分について考える時間は多かったです。僕も港と同じように負けず嫌いな部分もありますけど、改めて「準備は裏切らないな」と感じています。

あと、すごくピュアで、嘘がない誠実な男というのが最初の印象。僕は自分の声に迷いがなければそれは伝わると思ったので、そういう声の出し方は意識したところです。

―ちなみに、今回のひな子のようなタイプの女子はどのように感じましたか?

片寄さん ひな子は自分の良さをわかっていない子ですが、この作品は何が自分の一番の“武器”なのかということに気がつく物語でもあると思います。

彼女は自分らしさや自分が好きなものが何かわからなくて、まだ自分の“波”に乗れてはいないんだけど、それでも自分に欠けているものを探している姿や努力しようとする気持ちはすごくステキだなと感じました。

―近くにいたら思わず助けてあげたくなるようなタイプですよね。

片寄さん そうですね、話は聞いてあげたくなっちゃうかもしれないです。

―話が進むにつれて、ひな子は港にとってのヒーローであることがわかりますが、片寄さんにとってのヒーローとは?

片寄さん いっぱいいますけど、やっぱり自分の両親がヒーローだと思います。生まれてからこの両親に育てられて、2人の正義が僕の正義にもなっているので、そういう意味でも一番のヒーローですね。

ただごとじゃなくなってきたと感じた瞬間は?

―子ども時代からの思い出の曲などはありますか?

片寄さん 母が趣味でコーラスをやっていたこともあり、その影響でよく聞いていたのは、美空ひばりさんの「真赤な太陽」と「川の流れのように」。一緒に歌ったりもしていましたが、これらの曲を聴くと懐かしい気持ちになって童心に帰りますし、実家を思い出します。

―ステキな思い出ですね。もし、作品のなかで印象に残っているセリフがあれば教えてください。

片寄さん タイトルにもなっていますが、「波に乗る」という言葉ですね。というのも、人生にはいろいろな波があるんだなというのをこの作品が教えてくれますし、そこはすごく大切だなと思いました。港はひな子に対して「波に乗る」という言葉を何度か使いますが、シーンによって気持ちの入れ方も全然違いましたね。特に最後は、特別な意味が込められているので、すごく集中して演じたところです。

―では、片寄さん自身の人生で「いい波に乗っている」と感じるようなターニングポイントはありましたか?

片寄さん 2016年にGENERATIONSで初めてアリーナツアーをさせていただいたんですが、初日に見た景色はいまでも覚えています。というのも、ステージに上がってみたら、自分たちの目の前にいたのは1万人の観客。それを見たときに「自分の人生、ただごとじゃなくなってきたな」と感じ、生半可な気持ちでやってはいけないと、責任感をよりしっかりと持ち始めた瞬間だったと思います。

―いまは歌手、俳優、声優としてどんどんと幅を広げて、さまざまな波に乗っていると思いますが、新たに乗ってみたい波はありますか?

片寄さん いつかやってみたいと思っているのは、ミュージカル。何年かあとでもいいので、舞台はやってみたいですね。

―そのために準備していることがあれば教えてください。

片寄さん ジャズダンスやバレエを習ってみたいなと思っています。普段踊っているヒップホップとは全然違うと思うので、落ち着いたらぜひ挑戦したいです。

―ちなみに、プライベートで挑戦してみたいことは?

片寄さん 今年に入って免許を取ったので、一回くらいはドライブしたいなと思います。メンバーを乗せて車でロケしたりとか、仕事でもいいので、まずはドライブをしてみたいですね。

―それでは、ドライブデートというのはいかがでしょうか? 理想のデートコースなどがあれば教えてください。

片寄さん そうですね、じゃあ朝から車で出発して、昼頃に海辺でご飯を食べてのんびりしたら、都内に戻ってきて、夜は車を置いて別の場所にご飯を食べに行くとかできたらいいですね。夜はお酒を飲みたいので(笑)。

―それはいいですね。ちなみに、劇中でも港とひな子のステキなデートシーンが印象的でしたが、自分がしてみたいと思ったデートもそのなかにありましたか?

片寄さん やっぱり海辺はいいなと思いましたけど、2人でハンバーガーを食べているのもかわいかったです。あとは古い喫茶店で一緒に過ごしている感じもいいですよね。

―そういう2人のやりとりに女性たちはキュンとしてしまいますが、片寄さん自身がキュンとしたシーンはありましたか?

片寄さん 僕は、2人が手をつなぎながらオムライスを食べている場面で、ひな子がずっと手をつないでいられるように、左手で食べる練習をしてきたことをアピールする姿が好きですね。そんなことを言われて嫌な気持ちになる人はいないだろうし、かわいいなと思いました。

自分の好きなものを相手に知ってもらえたらうれしい

―好きな女性の仕草などもありますか?

片寄さん 僕は髪の毛フェチなので、髪を触る仕草はけっこう好きです。長さというよりは、艶っぽい髪がいいなと思います。

―今回は、港がサーフィンを好きなひな子のために一生懸命練習している姿もステキですが、片寄さんも自分の好きなことは相手に知ってもらいたいですか?

片寄さん 確かにそういう気持ちはあるかもしれないですね。僕はお酒が好きなので、お酒のわかる人がいいなとは思います。

―いまハマっているお酒はなんですか?

片寄さん 好きなのは、ワインです。僕は料理ができないので、もしワインに合うおつまみを作ってくれる女性がいたら最高ですね! そこでかなり心をつかまれちゃいそうです。もし、苦手だったとしても、たとえば「好きな味を知りたい」と言ってくれたり、自分のために学ぼうとしてくれたら、それもうれしいですよね。

―ちなみに、女性に作ってもらいたい料理はありますか?

片寄さん ちょっと遊び心がないんですが……、好きな食べ物は鶏の唐揚げなので、作ってくれたらうれしいです。あとはベタですけど、やっぱり肉じゃがもいいなとは思います(笑)。家庭的な人が好きなのかもしれないですね。

あとは、尊敬できる人がいいなと思うので、自分が知らないことを知っている人というのは惹かれます。

―大事なポイントですよね。それでは最後に、映画のなかでオススメのシーンや見どころについてメッセージをお願いします。

片寄さん たくさんありますけど、やっぱり2人で歌うシーンはすごくいいと言ってもらえるので、注目してもらいたいところです。

今回、僕が演じた港は途中で命を落としてしまいますが、命を落とす前と後では港にも違いがあって、ひな子やみんなのことを陰で見て考えていた時間もあると思うので、そういった変化みたいなものを感じていただけたらと思っています。

インタビューを終えてみて……。

港のようにさわやかでありながら、ひとつひとつの質問に紳士的に答えてくれた片寄さん。キリッとした力強いまなざしに女子たちが虜になるのもうなずけます。今後ますます幅広いジャンルでの活躍が楽しみなところです!

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ときには悲しみという名の波に飲み込まれそうになるときもあるけれど、それを乗り越えたとき、思いもよらない新たな波にふたたび乗ることができるもの。いまは自分に自信が持てなくても、前に進み続けていれば、ひな子のように自分にしかない魅力があることにきっと気がつくはずです。

ストーリー

小さな港町に引っ越してきた、サーフィンが大好きなひな子。波の上では怖いものなしなのに、自分の未来には自信が持てないままだった。そんなある日、火事騒動をきっかけに消防士の港と出会い、2人は恋に落ちる。

お互いになくてはならない大事な存在となるが、港は海で溺れた人を助けて命を落としてしまう。ところが、憔悴するひな子が思い出の歌を口ずさむと港が水の中に現れるようになるのだった。奇跡の再会をはたした2人だったが、港が姿を見せた本当の目的とは……?

胸がキュンとする予告編はこちら!

作品情報

『きみと、波にのれたら』
6月21日(金)、全国ロードショー!
出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎
配給:東宝
©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会

ヘアメイク:SHINYA KUMAZAKI
スタイリスト:SOHEI YOSHIDA(SIGNO)

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