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ノートルダム大聖堂で、火災後初となるミサが開催

  • 2019.6.19
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2019年6月15日(現地時間)、パリのノートルダム大聖堂で、火災後初となるミサが行われた。ミシェル・オプティ大司教によるミサには、聖職者ら20~30人が参列。安全面を考慮し、ヘルメットの着用が義務付けられたという。フランク・リーステール仏文化相いわく、「特に天井部分は崩れやすい状態であり、安全が確保されていない」とのこと。

米『CNN』によると、大司教はミサでこう語っていたそう。

「寄付者や建築家、建設作業員、政治的リーダーなど、2019年4月15日に大火災が発生した大聖堂に対して心を寄せ、支援を続けてくださった皆さんに祝福がありますように」

大聖堂の再建費用として、これまでに8億5000万ユーロ(約1030億円)の申し出があったと報道されている。ケリングの会長兼CEOで、女優サルマ・ハエックの夫フランソワ・アンリ・ピノー氏は1億ユーロ(約125億円)を、またLVMHの会長兼CEOのベルナール・アルノー氏は2億ユーロ(約250億円)を寄付すると発表。だが、米『ワシントン・ポスト』紙は「ノートルダム大聖堂はまだ、寄付金総額のうち10%以下しか受け取っていない」と報じ、大聖堂のPR担当者も「有力者たちはまだ1セントも支払っていない」とコメントしている。

それについて、米大手財団「ヘリテージ財団」でディレクタージェネラルを務めるセリア・ヴェロは、「自発的な寄付なので、どの企業もフランス政府による再建計画の全貌が明らかになってから費用を支払いたいと思っているのです」と説明。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は以前、「5年以内に再建したい」と宣言していたが、寄付金なくして完成させるのはいささか難しそう。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Reiko Kuwabara

TOWN&COUNTRY

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