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聞く側にもメリットが…! 人前でノロケ話をしたほうがいい理由 #20

  • 2019.6.13
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「彼がすごい好き! 愛してる!」こんなノロケ話って人前でできますか?
人によっては話すこと自体に苦手意識があるというノロケ話。でも実はすごくいい効果もたくさんあるんです。

文・おおしまりえ

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 20

人前でノロケられない女子は人生損してる問題

あなたは好きな人ができると、友達の前で「ノロケ話」をするタイプでしょうか。話したくて話したくてたまらない! というタイプの方が多数を占めるかもしれませんが、なかには「私の話なんて面白くないだろうし」と引っ込んだ結果、好きな人の話を全然公にできない人がいます。

はたまた「言いたいんだけど恥ずかしいし、引かれたら嫌だから言えない」という人もいるかもしれません。ノロケ話って長々聞かされるのはうんざりするものですが、実はストレートにノロケられない女性側は、逆に損ばかりしている可能性もあります。いったいどんな損なのか、意外と知られていないノロケのメリットをご紹介します。

ノロケることで得られる2つのイイコト

「ノロケ話って、うざいし、自分勝手だし、いいことない!」と、多くの人が思っているかもしれません。でも実はそこには、気持ちをストレートに出すことのプラスの側面が隠れています。今回は2つのイイコトをご紹介します。

人に話すことで暴走しがちな恋愛妄想が止まる

好きな気持ちが高まっている時は、彼のことを頭の中であーだこーだ妄想しがちです。そしてムフフとなったりドキドキしたり。そんな時間が楽しいのですが、実はこの妄想は弊害も生み出します。それは頭の中で恋愛や彼のことを勝手に組み立ててしまうことです。

例えば「彼のこういうところが合うから、私達の出会いは運命に違いない」みたいな思い込みって、誰しもが経験あると思います。こういった思い込みって、増えすぎると相手やふたりの関係を決めつけてしまい、実は良いパートナーシップの妨げにしかならないのです。

妄想がスパークする前にやめること。そのために使える方法のひとつが、ノロケ話というアウトプットなのです。ノロケることで、モヤモヤと心にあった愛とか想像が、いったん言葉として外に出されます。それを聞いた人が冷静なツッコミを入れたり、はたまた自分自身で自分の言葉を聞いた時、少しだけ冷静さが取り戻されたりします。その結果妄想のスパークは止まり、等身大の彼との恋愛ができるのです。

「好き」を出すことで脳内はより幸せを実感できる

「人間は気持ちがあるから行動が変わる」といいますが、実は行動に引っ張られて気持ちが動くこともよくあります。例えば退屈なイベントでも楽しそうに振る舞うことで、気づいたら楽しんでいた……なんてことはないでしょうか? これはまさに、行動が気持ちを動かしたわかりやすい例です。

「好き」という感情を行動や言葉で示すと、あなたの心はさらに恋愛のパワーで潤い、幸せを感じられる。その1番簡単な行動がノロケ話をすることなのです。

そして、自分だけではなく、幸せは他人にも伝染するというのです。アメリカでの研究によると、幸せな状態を対面で共有すると、聞いた相手にも幸福感が伝染することが発表されました。(※ AFP通信の記事より)

つまり純粋なノロケ話は、自分だけでなく周りの人をも幸せにする効果があるのです。ただ、ノロケ話で幸せの伝染をしようと思うと注意も必要です。それは自慢やマウンティングなどの下心を入れてはいけないということ。例えば「彼が円もするプレゼントをくれた」とかはNG。比較や自慢ではなく、心から思える好きや愛を言葉で表すことが大切です。

人前でノロケられない人が抱える心の仕組み

ノロケ話ってウザいかと思いきや、いい効果もたくさんある。とはいえ、できない人はできないものですよね。

・ノロケたいけど、彼がそう思ってなかったらと思うと怖い
・私ごときがノロケるのはダメだと思う
・聞く人に迷惑がかかるかもしれない
・脳内お花畑だと思われたら恥ずかしい

こんなふうに自分を自制し、コントロールしている人っていませんか? これってあまり健康的ではないですよね。言えない理由は人それぞれでも、幸せを感じている心を理性でストップさせてしまう行動パターンは同じです。その仕組みの根本には、小さい頃からの愛情形成が関係しています。

人間は生まれるとまず、保護者(親、特に母親)をどんな時でも守って受け止めてくれる存在として認識し、安心感と愛着を築きます。「私は絶対的に受け止めてもらえる」という無意識的な肯定感を築いて大人になると、他人に対しても同じように適切な信頼関係を築き、そして適切な愛情表現ができるものです。

しかし、この愛情形成がうまくできないまま大人になると、「好き」や「愛している」というポジティブな感情の扱い方が下手くそになってしまうのです。そのひとつが、ノロケ話ができないという状態なのです。

他にも逆に好きや愛していると簡単に使いすぎてしまうパターンもあるのですが、それはまた今度。心の距離感がうまく取れないことには変わりないのですが、まずは自分が言えない原因にはそういった要因も絡んでいるかも……と、心の中を知ることが大切です。

また、今回のようなメリットを理解し、苦手かもしれませんが意識的に行動を変えていくことも有効です。行動を変え「大丈夫だ!」という成功例が集まると、自然と苦手意識が和らぐこともあるからです。

自分の中の愛情形成や自己肯定感って、思っている以上に日々の生活や幸せに関係しています。特別なことをしなくても、もっと幸せを感じられる恋愛関係を見出すために。少しだけ考え方を変えてみませんか。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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