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全身やけどのアスリート、トゥリア・ピットが語る「内面の強さ」

  • 2019.6.13
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Women's Health

「あの火事を言い訳に、生きたいように生きるのを諦めることもできたのです。素晴らしい人生を送る秘訣はマインドセットにあります。そのマインドセットさえ手に入れれば、何にでもなれるし、何でもできます」と語るのは、全身やけどを負いながらも、再びアスリートとして復活を果たしたトゥリア・ピット。最高の人生を送るための5つのポイントをオーストラリア版ウィメンズヘルスにシェアしてくれた。その内容をご紹介。

誰よりも勇敢で、困難から立ち直る力と逆境に負けない強さを持ち合わせた女性といえばトゥリア・ピット。2011年のウルトラマラソン走行中に遭遇した山火事で重度のやけどを負った彼女が、今年早々、私たちを再び驚かせてくれた。母親になってから初めての耐久レースにニュージーランドで有名な複合スポーツイベント『Kathmandu Coast to Coast』を選び、30.5kmのトレイルランに挑戦したのだ。目標は、自分なりにベストなレースを走り、他の女性を牽引し勇気づけること。

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Where there’s a will, there’s a way (in this case ‘the way’ meant a quick 2km off road detour ). Whatever you’re working towards at the moment, know this: 1. There will ALWAYS be obstacles and barriers (sometimes literal, sometimes not!) that pop up and get between you and your goal. The sprained ankle when you’re training for a marathon or the broken computer when you’ve just launched your new blog - expect barriers, they’re gonna happen! 2. You CAN overcome them. There is ALWAYS a way to breakthrough a barrier. It may take a little creative thinking on your part, but when you know what you’re working towards, and why you truly want it, a barrier is not a reason to give up. Keep going my friend. ❤️❤️ And if you want some extra support breaking through your barriers, I unpack my obstacle-smashing process with inside School of Champions - enrolments close next week! Hit the link in my bio for more.

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自分のレースを走ること

「自分のことを比較的フィットな人間だと思っているので、『Kathmandu Coast to Coast』では全種目に申し込むつもりだった。アイアンマンにもウルトラマラソンにも出ましたし、オンラインスクール『School of Champions』を通して、巨大な目標を掲げる人々のコーチングもしています。でも、家族と仕事を考慮すれば、トレイルランだけでも十分大きなチャレンジであることに気付きました。それに、自分を他人と比べたり、今の自分を昔の自分と比べたりしてはいけません。あなたに合った目標こそが、正しい目標なのですから」

“まだ” の力で人生を変える

「若い日の私に母が、“まだ” という言葉の力を教えてくれたのですが、入院中、それを再び実感することになりました。自分一人では食べることも、着替えることも、髪をとかすこともできない日々が何年も続き、フラストレーションが溜まった私は泣きながら『無理』と言ったのです。そのたびに母が、やさしく思い出させてくれました。『トゥリア、今は “まだ” できないだけよ』と。母の言葉で、今は辛い状況に置かれていても、それが永遠に続くわけではないことに気付きました。諦めずに根気強く頑張れば、きっと絶対良くなるのです。自分に自信があるかないかで悩むより、『今は “まだ” それほど自信がないだけ』と言えば、ゴールに続く道の途中にいることが自分でも確認できます」

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Runs up a mountain once. Poses in front of other mountains for a lifetime

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言い訳を受け入れない

「自分の意志が誰よりも固いとは思いませんが、私の強さは、大半の人が一生経験しないような方法で試されてきました。誰しもが無限の強さと可能性を秘めていると思います。でも、言い訳ばかりしていては、その力が引き出せません。『私には時間がないから』と言う人がいますが、1日24時間しかないのは誰だって同じです。私にもピッタリの事例があります。山火事で大やけどを負った私は、指を失いました。見た目も昔とは違うし、体温の調節もできません。自分さえ望めば、あの火事を言い訳に、生きたいように生きるのを諦めることもできたのです。でも、ご覧の通り、私はそうしませんでした。強靭で前向きなマインドセットは、正しいツールと戦略さえあれば誰にでも身につけられます」

過去の経験をバネにする

「辛い時期が続いていても、それを乗り越えられると信じなければ、立ち直ることはできません。これまでに乗り越えてきた辛い経験を書き出してみるといいでしょう。両親が離婚したり、大切な人が亡くなったり、会社をクビになったり、どこかで大きな挫折をしたり。そのリストを読み返すと、すでに自分が辛い経験をたくさんしていることに気付くはずです。しかも、それを乗り越えてきたわけです。私自身も人生で辛いことがあるたびに、『辛い経験は過去にもあった。それを乗り越えてきたんだから、今回だって大丈夫』と考えるようにしています」

感謝する

「感謝の気持ちを示すことで、精神的に強くなれます。私は毎朝、純粋にありがたいと思うことを3つ探すようにしています。うまくいって本当に感謝の念が湧いてくると、冗談抜きで涙が出てきます。こんな1日の始め方、最高でしょう? 耐久レース中、あまりにもしんどくてネガティブな独りごとを言い始めたら、ここまで来るのを支えてくれた人々を思い出し、生きていられて本当にラッキーだと考えるようにしています。『Kathmandu Coast to Coast』でも、母親になるって本当にすごいことだな、と思いながら走っていました。感謝することに本気で集中していれば、それと同時にネガティブになるなんて無理なのです。これでマイナス思考も防げますよ」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

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