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好きと言ってくれない不倫相手は、私とセックスしたいだけなのでしょうか?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2019.6.11
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“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「Kさん 37歳」のお悩み〜

男性は好きではない女性とでも誰とでもセックスできるものだと私は思っていますが、どうなんでしょうか?

もちろん私は漫画喫茶で彼に恋をして以後、好きという気持ちで彼と会っています。ひとみしょうさんがおっしゃるように、彼が私を思ってくれていたらどんなに素敵なことかと胸が高鳴ります。

でも私は、彼が私のことを何とも思っていなくて、奥さんとのセックスレスを埋めるための存在であると思って会っています。

私からは何度か好きという言葉を伝えていますが、彼からは一度も言われたことがありません。もちろん既婚者同士なのだから、本気にならないための「線引き」として言わないのかもしれません。現状、セックスをするために会っている感じがします。しかも私から全て誘っています。

とある昼間に会った日は、軽くランチをしてから予約していたホテルへ、とある夜は私が飲んだ後に急に彼に会いたくなり急に呼び出してしまって、食事がまだだった彼とファミレスで食事の後ラブホテル……このようにセックスがないことはありません。

私は行為をしなくても手を繋いで横にいられたらそれでいい。でも彼はどうなんだろう?彼から会いたいとか、「今度は~?」とかと連絡が来たことがない……私が誘って断れないから仕方なく付き合ってくれているのかな?性格上シャイなのもあるのかな?と、そのあたりがモヤモヤポイントです。

じゃあ彼が私を好きだとしたらどうなの?というと、また特に今の関係に変化はないのかなとも思います。ただ確実に気持ちは高まりますが(笑)

モヤモヤはするけれど、ホームベースに立ったまま淡い恋をしている私は、いま不思議なほど落ち着いているのです。この関係に不倫ではない新しい名前が付けられるとしたら、一体なんなのでしょうね?

こんな相談をして良いのか躊躇しましたが、思い切って送らせていただきました。また編集部の方々がお許しくださるのならお答え頂きたいなと思います。よろしくおねがいします。

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

男って、不倫したいから不倫するのではなく、不倫せざるをえないから不倫するのです。

僕の見立てがまちがっていたらごめんなさいだけど、女性は不倫したいから不倫しているように僕には見えます。たとえば、若い頃キラキラした恋愛をあまりしてこなかったけど、この歳になったらエッチの快感も十分に知り、それに伴って恋愛のキラキラしたところも存分に感受できるようになった、だからこの歳から誰かに恋したい!(=結果的に、不倫したい!と同義)と、女性は考えているように、男の僕には見えるのです。

対して男は、「不倫するしかないから不倫する」わけなんですが、そのへんのお話をしましょうか。

男は不倫したいから不倫するわけではない

男って、セックスしたいという気持ちだけで不倫しないんですよね。セックスは、いわば「後付け」のラッキー事項です。ほら、空港のチェックインカウンターで、オーバーブッキングだったとき、エコノミーじゃなくてビジネスクラスに乗せてくれることがありますよね。そういうのを「ラッキービジネス」と呼ぶらしいのだけど、男にとってセックスとは「ラッキーセックス」なわけです。

ではなぜ男は不倫するのかといえば、「おのれの存在をまるごと受け入れてくれる相手が欲しいから」です。男にとって、仕事で他者に受け入れられている状況と、女性に身も心も受け入れてもらえている状況って、おなじ「受け入れてくれている状況」であっても、全然別ものなんですよね。

むしろ、自分の身も心も――つまり自分のすべてを物理的精神的に受け入れてくれる相手を得るために、男は仕事にまい進するのです。

相談の答えその1 「男は好きな相手としかセックスできない」

彼はあなたのことが好きですよ。<男性は好きではない女性とでも誰とでもセックスできるものだと私は思っていますが、どうなんでしょうか?>という問いの答えは、だから「そういう認識は100%まちがっています」となります。好きじゃない女性とセックスしても、勃起しないのです。むろん、勃起する男もいると思うけど、そういう男であっても、相手の何らかを好きになったからセックスしてぇ!と思うのです。

たとえば、風俗店において、男は女性の顔写真を見て遊ぶ女性を選びます。写真を見て「この子かわいい=好き」と思うから、男はその女性を指名し、セックスします。

指名なしに、いわゆる「フリー」で風俗店に入ると、全然知らない女性がやってきますが、その場合、男には「チェンジ」する権利が与えられているのが一般的です。「顔がタイプじゃない、だから他の女性にしてね=好きじゃないからヤレない」というわけです。

ね、風俗という「ヤル場所」においてすら、男は好きじゃない女性とはセックスしないのです。

相談の答えその2 「男が好きと言わない理由」

上に書いたように、男は、自分の心身すべてを受け入れてくれる相手がほしいから不倫します。自分の心身すべてを受け入れてくれる相手とは、男にとって「好き」という言葉で十分に表現できる相手ではないんですよね。つまり、女性のようにキラキラした気持ちで相手を見ていないのです。

もちろん、不倫している男は、不倫相手のことをキラキラした気持ちで見ていますよ。でも女性のようにキラキラが勝っているわけじゃないんです。

ではなんなのかと言われたら、うまく言葉にできないんですが、さしずめ「女神」みたいに思っているという言い方になります。

つまり、不倫するしかないから不倫している男は、切実な気持ちというか、切羽詰まった気持ちで不倫しているのです。だって彼は、「己の心身すべてを受け入れてほしい」と「願っている」んですよ。そんなの切羽詰まっているに決まっているじゃないですか。恋愛のキラキラを楽しみつつ享受する心の余裕など、彼にはありません。「どうにか彼女に嫌われる前に、俺の心身を温かく受け入れてほしい。そうすることで男としての己の生き様に自信を持ちたい」――これが彼の気持ちです。

だから「好き」と言えないのです。「好き」を超えた気持ちを表現する言葉を、彼は持たないから何も言えないのです。

彼のホンネってこんな感じです

「君は僕の女神だ」「君は僕にとって救世主だ」「君に嫌われると、僕の世界は終わってしまう」「君が僕の元を去ってしまえば、僕はもさっとしたウダツの上がらない男として死ぬまで生きるしかない」このような気持ちを不倫相手に持っていながら、そういう「クサい」セリフを口にできないのが男です。

セックスしたい!だから不倫したい!セックスしたいだけだから、不倫相手には絶対に「好き」と言うもんか!――こんなことを思って不倫している男なんて、いない、ということです。

よくわからないことがあれば、また相談してください。編集部の意向次第で、相談メールが僕のところに転送されてきますので。

なにはともあれ、お互い頑張って生きていきましょう!

(ひとみしょう/作家)

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