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眠れないのは服のせい?睡眠の質を大きく左右する『パジャマ』の効果

  • 2019.6.11
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疲れて家に帰って来て、お風呂に入り、さあ寝よう、という時、あなたは何に着替えますか?多くの方が夏はTシャツと短パン、冬はスウェット、という生活をしていて、あえてちゃんとパジャマに着替える方というのは少ないのではないでしょうか。

たしかにTシャツやスウェットは着ていてとても楽なのですが、寝るために作られた服であるパジャマを着て寝るというのは体にいいことなんです。今回はそのパジャマを着るメリットや素材についてご紹介します。

パジャマを着ることって大切なの?

あえてパジャマを着ることは、よい睡眠をとることにつながります。

多くの人がパジャマ代わりにしているTシャツやジャージなどは、昼間活動する上で必要な機能が備わっているもの。ゆったりとしすぎたTシャツの裾が体にまとわりついて寝返りがしづらかったり、足首のゴムに締め付けられて血の巡りが悪くなったり。『寝る』ということを想定すると、思った以上にリラックスできていないことがあります。

パジャマを選ぶ上で大切なのは以下の3点です。

①動きを邪魔しないフィット感

ブカブカすぎると、寝返りがしづらく、かといってピッタリしすぎても窮屈感を感じてしまうもの。ほどよいフィット感が大切です。また、縫いしろがフラットなタイプも、寝返りをする際に邪魔をしないのでオススメです。

②調温

夏は大量の汗をかくため、できるだけ速乾性のある素材を。また、冬も布団の中で人は汗をかきます。その汗を発熱させて体を温めてくれるような素材であるとなおよいでしょう。

③触感

最後は触感です。やわらかいだけがいいことではないので、『しっとり感』と『なめらかさ』を意識して選ぶとよいでしょう。自分の肌に触れさせて、何回触っても気持ちがいい!と思えるものを見つけられるといいですね。

素材別!パジャマの効能を知っておこう

綿100%のパジャマが一番!と思われがちですが、パジャマ向けの素材って意外とたくさんあるんです。それぞれの効能を見て、自分に合いそうだと思うものを探してみてください。

①綿

やっぱりまず気になるのが綿。綿100%のものは肌が弱い方も安心して着られるので、一番なじみがあるかもしれませんね。綿素材は吸湿・吸水性に優れている上、洗濯などの取り扱いが簡単なこともあり、人気があります。一方で、縮みやすいというデメリットも。手ごろな価格で購入し、数シーズンで使い倒す、というのがいいかもしれません。

②リネン

リネンは吸湿・吸水性、放湿性に優れており、「最も丈夫で、最も冷たい天然繊維」と言われています。さらさらと涼やかな感触も特徴です。汗ばんでもすぐに乾いてくれるので、夏向きのパジャマとしてはいいですね。一方で、伸度が低いため、繊維が変形すると元に戻りにくく、シワになりやすいのがデメリットといえるでしょう。

③シルク

大人のパジャマのイメージとしての代表格がシルク。シルクは、人の肌に近い成分(タンパク質)が主成分であるため、肌へのなじみがよく、上品で優雅な光沢と、優れた吸湿・吸水性などが特長です。触り心地もさらさらとしているので、普段の服とのオン・オフをつけやすいですね。デメリットは、タンパク質でできているため、紫外線で変色してしまうこと。洗濯をして干す際に気をつける必要があります。

④パイル

タオルなどの素材にもっとも多く使われているパイル素材は、伸縮性と吸水性に優れているため、動きやすく楽な着心地のパジャマです。“パイル”とは織り方の種類のことで、繊維を丸くループ状に織ったものです。このループ状の部分が肌に触れた際にふわっとした弾力を生み出し、心地よい肌触りを感じられます。ただし、このループ状の部分が何かに引っかかると、ほつれたり破れたりしてしまうことがあるのがデメリットと言えますね。

たかがパジャマ、されどパジャマ

パジャマひとつで睡眠の質なんて変わるのかなぁ?と半信半疑だったわたしですが、きちんとしたパジャマを着るようになってからは、途中で目が覚めたりすることが少なくなったように感じます。

最近、心地よく眠れていないという方は、寝る時に着るものを変えてみてはいかがでしょうか?

photo/PIXTA

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