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知ってますか?カビには3万種類もあるらしい…!その対策は?

  • 2019.6.6
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お風呂場やキッチンにいつの間にか発生してしまうカビ。とくに梅雨や夏場のジメジメした季節はカビの増殖が早く、ほうっておくことでカビが根を張ってしまい、お掃除に手間がかかることも。

今回は、家に発生するカビの種類やその対策方法について紹介します。

カビの種類はどのくらいある?

カビは、地球上の微生物の中でも36%もの割合を占め、少なくとも現在3万種類はあると言われています。大きく分けると糸状菌、きのこ菌、酵母菌に分類され、きのこ菌は普段私たちが口にしているきのこ類の元となり、酵母菌は発酵食品などを作る際に用いられます。

酵母菌もしばしば、お風呂の赤みを帯びた汚れなどを発生させますが、私たちが日々悩まされるカビの多くは糸状菌。さらにこの糸状菌の中でも種類が分かれるため、それぞれの発生する場所やお掃除方法、対策などは変わってきます。

家に発生するカビの種類と対策方法は?

それでは、具体的に私たちを悩ませる糸状菌のカビの種類はどういったものなのでしょうか?今回は、そのお掃除方法や対策方法についても紹介します。

1: 黒カビ

家の中で目にすることが多いカビといえば、この黒カビではないでしょうか。

黒カビは、湿気や結露の多い場所に発生しやすく、温度は20〜30℃、湿度65%以上で発生します。特にお風呂場やトイレなどで発生の条件が揃いやすいカビです。梅雨の時期にはリビングなどでもこの条件が揃ってしまいやすいため注意が必要。

もしも黒カビが発生してしまった場合は、その場所に重曹とクエン酸を同量ふりかけ、たっぷり水をスプレーします。そのまま30分程度放置し、雑巾で水拭き、乾拭きを行います。

黒カビの発生を防ぐには、とにかく部屋の温度が高くなりすぎないように温度管理をすること、そして換気が大切。キッチンやお風呂場など、湿気が多くなりがちな場所は、常に換気扇を回しておくなどの対策も有効的です。

2: 青カビ

青カビと聞いて頭に浮かぶ食べ物はありませんか?ブルーチーズなどの食品にも青カビが使われているように、青カビは食品に付きやすいカビでもあります。そうなると湿気の多い季節には、キッチンの排水溝や三角コーナーのお掃除をサボってしまうとたちまち青カビの巣窟に……!

青カビが発生してしまった場合、その原因となっている食べかすなどを取り除き、塩素系カビ取り剤をスプレー。その後、スポンジなどでこすりとってから洗い流します。

青カビはニオイも気になりますよね。発生を防ぐために、掃除の後に除菌スプレーなどを吹きかけておくことも効果的です。また、黒カビと同じく、換気を心がけるほか、青カビの養分となってしまう生ゴミや食べかすなどは都度取り除くようにしておきましょう。

3: すすカビ

あまり聞きなじみのない種類ですが、このすすカビは空中に胞子を舞い上げてしまうため、体内に入り込み、喘息やアレルギー症状を引き起こしてしまうことも……。

他のカビと同じく高温多湿を好むので、お風呂場やトイレ、リビングなどの掃除をこまめに行うことも大切ですが、一番気をつけてほしいのはエアコンなどの空調機器。空気の吐き出し口にホコリと一緒に溜まったすすカビを排出してしまう可能性があるため、掃除機がけの際に、週に1回程度のペースでエアコンのフィルターに掃除機をかけるといいでしょう。

また空気清浄機のフィルターも定期的に掃除機などでホコリを吸い取ることで、空気中に舞い上がるすすカビを予防できます。

カビを知ることで対策が見える!

『カビ』と一言でいってもその種類は様々。発生する条件は似ていても対策はそれぞれ異なってきます。

カビはほうっておくことで、健康にも被害が及ぶ場合も。カビの種類をしっかりと知ってお掃除や対策をすることで、カビが発生しやすいジメジメした季節も、快適に過ごすことができますよ。

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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