YouTubeのネタ動画も話題! デビュー16年のジャルジャルが今改めて語る“コント愛”

写真左:後藤淳平(ごとう・じゅんぺい) 1984年3月20日生まれ、大阪府出身。右:福徳秀介(ふくとく・しゅうすけ) 1983年10月5日生まれ、兵庫県出身。NSC大阪25期生の二人が2003年にコンビ結成
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【写真を見る】活動16年目に突入したジャルジャル。デビュー当時から宣材写真で取り続けている“肩組みポーズ”で記念撮影!

漫才とコント、いずれも常に新基軸のネタを引っさげて、各コンテストで好成績を残す一方、最近はYouTubeで「ジャルジャル公式チャンネル」を立ち上げてネタ動画を発表し、新たなファンを獲得しているジャルジャル。

結成15周年という節目となった2018年は、オール新作コントの全国ツアー「JARU JARU TOWER 2018」を敢行。大盛況のうちに全国4都市・7公演を行った。また2019年2月にはDVD化され、こちらも好評を博している。

今回のインタビューでは、このライブDVD「JARU JARU TOWER 2018 ジャルジャルのたじゃら」の話題を入り口に、「ネタの作り方」や「コントと漫才の違い」「最近気になっている芸人」などなど、“ジャルジャルが今考えていること”に迫った。

ポール・マッカートニーに負けてられないっていう気持ちでやりました / 福徳

2019年2月にリリースされ好評を博しているコントライブDVD「JARU JARU TOWER 2018 ジャルジャルのたじゃら」
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――現在、コントライブDVD「JARU JARU TOWER 2018」が評判を呼んでいます。このライブは、舞台転換中に暗転もなく、また幕間のVTRが流れることもなく、お二人のうちどちらかが必ず舞台上にいて、次のコントへとつないでいくという構成で、そのユニークな試みにも注目が集まりました。この“演者が出ずっぱりの連作コント”というアイデアは、以前から温めていたものだったんでしょうか。

福徳秀介:昔からやりたいとは言ってたんですけど、今回は作家さんの方から「こんなんせえへんか?」と言ってきてくれて。

後藤淳平:ネタをやって、V(VTR)をはさんで、ネタやって、Vはさんで…っていう構成に、ちょっと飽きてたというか。何か違う形はないかなっていう思いはあったんですよね。

――提案された「作家さん」というのは、このツアーで演出も担当した倉本美津留さんですか?

後藤:そうです。単独ライブについてくれるのは、これが3回目だったんですけど、付き合いとしては10年くらいになりますね。

――最初にネタありきで、まず個々のコントを作っておいて、後から接合点を作っていったんでしょうか?

後藤:はい、そうですね。うまくつながるように、細かいところを変更したりしながら。

――どちらか一人が必ず舞台上にいなければいけないということで、一番苦労したことは?

福徳:いつもやと、ネタが1本終わったら、水を飲んだり休憩をはさめるんですけど、2本、3本連続で出るとなると、それができないんで、単純にしんどかったですね。

でも、このライブをやる何日か前に、ポール・マッカートニーのライブを見たんですよ。そしたらポールは、3時間ずっと1回も水を飲まずにやりきっていて。それに感化されて、ポールに負けてられないっていう気持ちでやりました。

――(笑)。後藤さんはいかがでしたか?

後藤:大変は大変だったんですけど、逆にネタの順番が覚えやすかったっていうのがあって。全体の流れで「次、あのネタや」って自然に覚えられたんで、そこはよかったです。

これからDVDを見る方は、コントのタイトルはいったん忘れてください(笑) / 後藤

DVD「JARU JARU TOWER 2018 ―」のネタの中で、後藤淳平は「実は空き家に入ってた奴」、福徳秀介は「心の底から無名の芸人のボケいらんと思ってる奴」が特にお気に入りだとか
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――いつもより長い時間、一つの役を演じ続けなければならないというのは、体力面だけでなく、精神的にも負担が大きい作業なのでは?

後藤淳平:あ、そこは大丈夫でしたね。ただ、割と長めに一人で場をつながないといけなくて、客席の通路まで降りていくくだりがあったんですけど、会場の造りによって動線が違うんですよ。それを覚えるのが結構大変でした。

――そのくだりでは後藤さん、壁を叩いたりもしてましたよね。

後藤:あっ、あれをやったのは(東京公演の)ルミネ(theよしもと)だけなんですけど…。

福徳秀介:叩いたところが、ちょうど「CLOSED」って書いた貼り紙があるドアだったっていう。DVDの副音声を収録してるときに初めて気付いたんですよ、「なんでそこ叩くねん、めっちゃ劇場感出てもうてるやん!」って(笑)。

後藤:余裕がなかったんです(笑)。

――では、それぞれ個人的に、特に気に入っているコントはありますか?

後藤:僕は「実は空き家に入ってた奴」ですかね。タイトルが出る瞬間まで込みで、お客さんの反応が面白かったです。「怖い話やったんかい!」っていう(笑)。だから本当は、これからDVDを見る方は、タイトルはいったん忘れて見てほしいところなんですけど(笑)。

福徳:僕は、「心の底から無名の芸人のボケいらんと思ってる奴」。僕自身が昔から思っていたことなので(笑)。

――今回のライブは、福徳さんの顔芸と言えばいいのか、福徳さんが表情で笑わせるシーンが多かったのも印象的でした。

福徳:そうですね。ツアーが始まった頃はそこまで気にしてなかったんですけど、思いのほか、僕の顔で笑いが来るんですよ。そうやって続けるうちに、コントによっては「このネタは、お客さんは僕の顔を見てるんだ」っていうことに気付くようになって。それで、ツアーが進むにつれて、どんどん表情が大げさになっていっちゃいました(笑)。

10年目くらいまでは、ネタが作れなくなるときが来るんだろうなって思ってたんです / 福徳

YouTubeの「ジャルジャル公式チャンネル」を立ち上げて以来、男性ファンが増えてきたことをうれしそうに話すジャルジャルの二人
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――DVDの中でも言及されていますが、ジャルジャルのライブは最近、男性のお客さんが増えてきたそうですね。やはりYouTubeの「ジャルジャル公式チャンネル」の効果でしょうか?

後藤淳平:だと思うんですよね。ツアーのアンケートでも、「YouTubeを見て、初めて来ました」っていう男性のお客さんが多かったですし。

福徳秀介:うちらのYouTubeは、視聴者の9割以上が男性らしいんですよ。そもそもお笑いのネタって、男の人の方が好きなんですかね。ライブって、笑い声は女性の方が目立つけど、好き度で言うたら、男の方が上だったりするんかなって。

だから今回のDVDも、男の人にも見てもらえたらと思います。YouTubeはネタが無料で見られますけど、お金を払って見るコントもたまにはいいんじゃないでしょうか、と。YouTubeももちろん本気でやってますけど、言うても、打ち合わせ時間は短いんで(笑)。僕らの単独ライブの打ち合わせ、クソ長いですから。

――今さらの質問なんですが、単独ライブのネタはどのように作っているんですか?

福徳:まず二人でパパっと作って、「こんなネタできました」って、25個から30個くらい作家にネタ見せして、それをみんなでチョイスしてます。みんな気心が知れていて通じ合ってるんで、ちょっとした細かい変更点とかも最小限の言葉で決まっていくんですよね。僕ら、稽古はそんなにしない方だと思うんですけど、みんなと打ち合わせしてるその時間が一番楽しいかもしれないです。

――「みんな」というのは、倉本さんの他に…?

福徳:作家の藤井(直樹)くんと川上(潤也)くんの計5人です。

――15年間の活動を通じて、ネタの作り方は変わってきましたか?

福徳:いや、そこは変わらないですね。

後藤:効率はよくなってきてると思いますけどね。ネタがポンポンできるようになりました。

福徳:10年目くらいまでは、ネタが作れなくなるときが来るんだろうなって思ってたんですよね。僕らの場合、「こんな奴と会った」とか「こんな人を見た」とか、実体験をネタにしているので、それを使い切ったら終わるやん、って。でも15年経って、あんまり関係ないってことに気が付きました(笑)。最近は実体験だけやなく、ひょんなことからネタができるみたいなこともありますし。

正直、コントだけやって食べていけたらいいんですけどね(笑) / 後藤

【写真を見る】活動16年目に突入したジャルジャル。デビュー当時から宣材写真で取り続けている“肩組みポーズ”で記念撮影!
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――ジャルジャルは近年、年2回程度のペースで単独ライブを行っていますが、お二人の活動の中で、単独ライブはどのような位置付けなんでしょうか。

後藤淳平:やっぱり、ずっと続けていきたいこと、というか…。

福徳秀介:“本職”ですね。だから単独(ライブ)の本番の日は、どんな仕事も入れてほしくないんですよ。もし前の仕事で声が荒れたりしたら大変やから。そのくらい単独ライブに懸けてます。

――この春から新しいレギュラー番組「もう少し、嫌な奴」(ABCテレビ)も始まりましたが、テレビの活動とのバランスはどのように考えていますか? 概してテレビのお仕事は、ネタの面白さ以外に、平場でのトークの力が求められることも多いと思うんですが。

福徳:いかんせん、僕はトークが苦手でございまして(笑)。やっぱり、コントの方が得意分野ではありますね。

後藤:正直、コントだけやって食べていけたらいいんですけどね(笑)。

――それからジャルジャルさんにはぜひ、漫才の話も伺いたいんですけれども。「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)では4回も決勝に進出し、ラストイヤーとなった昨年、2018年は3位という結果を残しました。お二人の中で、コントと漫才はどのように分けているのでしょうか。

後藤:僕らにとっては、“漫才=「M-1」”なんですよね。だから「M-1」では、たくさんのコンビの中で埋もれないように、目に付きやすいというか、誰もやっていないような漫才をずっと意識してました。でもコントは、そういうことは全然意識しないで、自分たちの感覚だけで作ってる感じで。

福徳:僕は、例えば自分らのネタを後から映像で見返すとき、漫才の場合は1ミリも笑わないけど、コントだと普通に笑いますから。自分らの漫才は、楽しい感じで見られないんですよ。真顔になってしまうんです。

コントライブがしんどいと思ったことは一回もない。むしろ、もっとやりたいです / 福徳

“最近気になっている芸人は?”との質問に「シソンヌ」「かもめんたる」と答えるジャルジャル。コントの面白さに定評のある2組の名前を挙げるあたり、実に彼ららしいセレクトだ
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――そういえば福徳さんは、「JARU JARU TOWER」で、“漫才はうまいのに、不得意なコントをやりたがる芸人”を演じていましたね。あのキャラクターはご自身を投影されているんですか?

福徳秀介:何となく、そういう気持ちはあります。

――「そういう気持ち」というのは、漫才よりもコントをやりたいんだ、という…?

福徳:はい(笑)。周りの芸人さんからもよく、「またコントのライブやるの? 信じられへんわ」とか、「しんどいやろ」とか言われるんですけど、僕、コントライブがしんどいとか嫌だとか思ったことは一回もないんで。むしろ、もっとやりたいです。もしクオリティーを問われないんだったら、2カ月とか3カ月に1回でもやりたいくらい。

後藤淳平:僕もそう思いますね。シソンヌなんかは、セットや小道具なしで、衣装も一つで、コントライブの全国ツアーをやってて、めっちゃええなぁって思うんですよ。コントで全国を回るとなると、どうしても運搬費が掛かってしまうんですけど、シソンヌのこのやり方だと、漫才のツアーと同じ感覚でできますからね。

――後輩のシソンヌさんのお名前が出たところで、お二人の“最近気になっている芸人”をぜひ教えていただきたいんですけれども。

後藤:じゃあ、僕はシソンヌで(笑)。僕らの2年後輩なんですけど、自分たちのコントライブのツアーとして週末に全国を回るっていう、いいモデルケースを作ってくれてますよね。

福徳:僕もシソンヌは気になります。あと、他事務所ですけど、かもめんたるさん。演技力がエグすぎますよね。それこそセットなんか要らないくらいの説得力で。僕はあそこまで別人になりきれないです。

――福徳さんも、もっと演技力を身につけたいと?

福徳:演技力というか、演技の幅ですね。あんなふうに、お客さんがのめり込むような芝居はまだまだできてないと思うんで。あと、かもめんたるさんって、同じ声のトーンで笑いが取れるんですよ。僕なんかは、どうしても声の大小で笑いを取りにいったりしちゃうんですけど。

――では、後藤さんは今後、どんな力を身につけたいですか?

後藤:僕は、寄席で、安定してお客さんに喜んでもらうっていう力ですね。寄席と単独ライブでは、お客さんが全く違うんですよね。寄席は、老若男女幅広くて、初めて見に来てくれるお客さんも多いので、そこで皆さんに喜んでもらえるようなネタができるようになりたいです。(ザテレビジョン)

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