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知っておきたい新しいパリを、ぎっしり詰めたガイド本。

  • 2019.6.4
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環境に優しいことを、生産者だけでなく消費者も意識して行動するようになっている最近のパリ。幅広い客層を持つスーパーマーケットのモノプリは、I ❤ MY PLANETとメッセージのついたトートバッグを販売し、ボボたちに人気のインテリア・デザイナーでフィガロボーテスターのSarah Lavoine(サラ・ラヴォワンヌ)は今年の世界海洋デーに先立つ1週間の売り上げの一部を、No More Plastic財団に寄付すると発表した。ビオ、グリーン、リサイクル、ダーニング、サヴォワール・フェール、アルチザン、ヴィンテージ、エシカル、エコロジー、地産地消、ゼロ廃棄物、DIYアトリエ……こういった言葉にパリっ子たちは敏感に反応し、自分たちのライフスタイルに無理のない範囲で取り入れようとしている。

ガイド『Guide du Paris Alternatif』(Editions Alternative刊、13.50ユーロ)。カバーの写真が少々魅力に欠けるのが残念だけど、中身は充実している。

いまのこの意識を反映したライフスタイル関連の200以上のアドレスを紹介するパリ・ガイド『Guide du Paris alternatif』(13.50ユーロ)が5月に出版された。著者はパリの街歩きの達人でインスタグラムでは24Kのフォロワーを持つ、ジャーナリストのマリ=アンヌ・ブリュスキ。これまでとは異なるパリ、もうひとつのパリという視点で、ブティック、カフェ、レストランなどが選ばれている。マレ、サン・マルタン運河界隈といったパリの8地区と郊外の合計9章に分けられ、店の位置を記した地図も地区別に。たとえ フランス語の紹介記事が読めなくても、写真が豊富なので店名と住所を頼りに活用できる貴重な一冊だ。いまのパリ、これからのパリを知ることができるガイド本、パリ市内の書店で入手を!

「パレ・ロワイヤルからモントルグイユまで」より。

地区別の地図も掲載されている。

たとえば What the flower(35, rue du Chemin Vert 75011)は、植木の販売と自然素材を使用するヘアサロンが共存するスペース。photo : Marie-Anne Bruschi

Onzième Lieuu(91bis, rue Jean-Pierre Timbaud 75011)。カフェ、コワーキング、アトリエ……マルチ機能を持つスペース。 photo : Marie-Anne Bruschi

Chez Victor(73, rue Pernety 75014)はエピスリー&レストラン。野菜、チーズ、ワイン、ハム類など100km圏内の産物ばかり。photo : Marie-Anne Bruschi

Square Bashung(16, rue de Jessaint 75018)。羊にヤギにウサギに鶏!見学可能なパリの農家だ。photo : Marie-Anne Bruschi

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